山
今日走ってきた、みたらい渓谷はこの辺で一番の紅葉の名所だとか、
家の七味がきれた。
七味といえば浅草のやげん堀、京都の清水坂、長野の善光寺あたりが有名だが、
丹沢の大山の参道でも売っているのを思い出した。
おじいちゃんおばあちゃんがやっているテントみたいな店で週末や休日だけ店を開く。
足慣らしがてら大山登って七味を買ってこようと思い立ち、
朝早く電車で秦野、そこからバスで50分でヤビツ峠。
ヤビツ峠にきたのって久しぶりだ。
若いころ、丹沢といえば沢登りにくるところだった。
大山周辺も葛葉川とか大山川とか割と簡単な沢があって楽しめるところである。
だんだん難しい沢を志向するようになると西丹沢の方に目がいって、
ヤビツ峠とか大山のあたりはあまり行かなくなった。
ヤビツ峠の登山口
ヤビツ峠からイタツミ尾根を登り頂上を目指す。
右には木立ちの間から時々相模湾が見え、左は表丹沢の山並みが見える。
景色のいいところで、このイタツミ尾根は結構気持ちのいいルートである。
ゆっくり登ったが1時間20分で大山の頂上着。
まだコースタイムくらいでは登れるんだと安心した。
イタツミ尾根
大山山頂の阿夫利神社奥社
頂上から相模湾
大山の頂上は人が多いので簡単に昼飯を食べてすぐに下山開始。
今日は七味を買うついでに大山に登っただけなのですたすたと降りる。
阿夫利神社の下社まで1時間で下山、そこから大山寺を経て30分で参道まで下った。
阿夫利神社下社
下社からの眺めもいい
参道を行くと七味の店があった。今日は開いている。
大辛、特辛、一味を売っていて、大辛を試食させてもらったが、それほど辛くない。
一味は最初甘さを感じるのだが、そのあとすぐに辛さがくる。
材料は全部自家製でかなり昔から店をやっているらしい。
七味というのは香りを楽しむんだと言われ、特辛と一味を買った。
ブレンドもしてくれるらしい。
写真を撮らせてもらい、おじいちゃんおばあちゃんに礼を言ってバス停にくだる。
バス停に着くとすぐに伊勢原行きのバスが来て3時半には家に着いた。
天気も良くて七味を買うついでの大山登山も楽しかった。
大山参道の七味唐辛子の店
山岳会の現役とOBが年に一度集まるザイル祭。
かつては裏丹沢の神の川ヒュッテで開いていたが、神の川ヒュッテが使えなくなり、
山梨の方で開いていたこともあるが、昨年から表丹沢のどんぐり山荘を使うようになった。
山登りを始めた頃、はじめての沢登りをしたのが表丹沢。
水無川の本谷や勘七の沢、源次郎沢など、初級から中級の日帰りで登れる沢があり、
このあたりの沢を登って技術を身につけ、
上越やアルプスのより大きな谷を登りに行った。
自分達にとって表丹沢はそういう場所である。
夕方、大倉のバス停のすぐそばのどんぐり山荘に集まり、宴会開始。
現役とOB25人くらい集まっただろうか。
SNSの時代、山登りをする若者はネットでつながるようになり、
山岳会には人が集まらなくなってきた。
かつて先鋭的に活動していた山岳会が会員の高齢化で活動が変容していたり、
山岳会というもの自体が過去のものになりつつあるのかもしれない。
そんなこんなの時代ではあるが、
若い頃ともに山を登った仲間とひさしぶりに会うのはやはり楽しい。
鹿児島から駆け付けた仲間も加え夕方から飲み始めて宴会は日付けが変わるまで。
飲んで話して楽しい時間を過ごした。
それにしてもみな歳をとった。
病気の話などが多くなるのは仕方ないのであろう。
疲れた者から三々五々眠り、翌朝、鳥のさえずりで目を覚ます。
宴会の片づけをして朝食を食べ、全員で記念写真を撮って、
そのあとはこりもせず朝から再び飲み始める者もあり、
思い出話に花を咲かせる者もあり、
寝不足解消に帰るまで寝る者もあり、
そんな感じでそれぞれ過ごし、
来年の再会を約束して帰路に着いた。
ちなみに新東名ができたので表丹沢から横浜に1時間で帰ってしまう。