守門岳敗退

残雪の季節、日本の山が一番美しい季節である。

20代の頃、残雪期は上越の山を歩いていた。

雪がなければ藪漕ぎしなければ歩けない尾根も残雪期なら雪を踏んで登れるわけで、

越後三山、利根源流、谷川連峰、この辺の主な稜線はほぼ歩いた。

残雪を踏んで里に降りてくると、辛夷も梅も桜も桃もいっぺんに咲く雪国の春があった。

夏や秋はこのあたりの沢を登り、ビバークの谷から星を見上げた。

上越の山は青春を過ごした場所だった。

今年は残雪がかなり少なく、GW、最初は平標を予定していたのだが、

頂上まで夏道歩きで終わりそうなので守門岳に予定を変更した。

奥只見まで行けばもう少し雪があるかと思った。

4時に横浜を出て関越道をひた走る。

8時過ぎくらいに守門岳の麓に着いて登山口の保久礼を目指すのだが、

道の向こうに車両通行止めの標識があらわれた。

事前に調べて、林道の除雪終了点まで車が入れるということは分かっていた。

しかし、目の前の通行止めはネットで見た除雪終了点にしては雪がなさ過ぎる。

どういうことだ? と思いつつ車を停め、靴を履き替え出発。それにしても守門岳が遠い。


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 最初の通行止め
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 守門岳が随分遠い

周囲は雪解けの田園風景。そのなかをしばらく行くと再び通行止めがあらわれた。

田園風景のなかから川沿いの林道に入るところで道は塞がれていた。

どういうことだ?  ネットに出てた除雪終了点の写真はなに?

道は合っているはずだけどこの林道のまだかなり先だよね?

たぶん、なのだが,,,

最初の車両通行止めの標識には工事関係者以外立ち入り禁止と書かれていた。

保久礼への林道は栃尾に抜ける道であり、冬が終わると除雪作業をする。

除雪作業をしている平日は一般車通行止めで、

除雪作業をしていない週末は除雪終了点まで登山者の車が入れるのかもしれない。

今日は平日である。こういう事情、ネットで調べてもあまり出てこない。

このまま歩いても林道歩きで時間がかかり守門岳には登れそうにない。

諦めて引き返すしかなかった。

苦笑いしながら早春の田園風景のなかを車に戻った。

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 ふたつめの通行止め

このまま帰るのもなんなので、八海山に立ち寄ってみた。

下から見上げる八海山は例年と比べてもかなり残雪が少なく、

これじゃ上は雪がないなとスニーカーのままでロープウェイに乗った。

ところが上に着いてみると少ないけれど思ったよりは雪がある。

登山靴履いてきていれば少し登ったのになと思うわけだが、

足元はスニーカーである。

仕方ないので少し残雪の上を歩いてロープウェイに戻った。

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 トミオカホワイト美術館からの八海山。かなり残雪が少ない。
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 八海山スキー場から見上げてもまるで雪がない。
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 しかし、上に行ったら少ないけれどもそれなりに残雪があった。
 登山靴を履いてこなかったのを後悔するしかない。
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 向こうは奥只見の方かな
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 ロープウェイの横から巻機山方面

そのあと十字峡にも行ってみたが、

かつて残雪の利根源流の山を越えて越後側にくだってきたとき、

辛夷や桜や桃がいっぺんに咲いて桃源郷のようだった野中の里も、

既に花が終わってフツーの山里にしか見えなかった。

温暖化で雪解けが早くなり、

青春の頃歩いた山も変わってきてしまっているのだろう。

なんだか寂しい気分だった。

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 三国川ダムからの野中の里
 辛夷も桜も桃も終わっている。

時間が余っていたので新しく作られた「魚沼の里」に立ち寄ってみた。

日本酒の八海山を作っている八海山醸造がテーマパーク的に作ったところらしく、

いろいろな店があってちょっと面白いところである。

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 魚沼の里の菜の花
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 ビールの試飲とノンアルコールビール。
 ノンアルも美味しかった。

残雪の山を登れなくて不完全燃焼だったが、

春の上越を楽しんで越後湯沢の温泉でゆっくりして帰ってきた。


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 夜は越後湯沢の五郎で夕飯、関東ではあまり売ってない「さわがに」
 それほど高い酒ではないが美味しい。
  

冬の上高地

冬の上高地に行ってきた。

先週数年振りに全面結氷したという諏訪湖で昼飯を食べ、

松本で高速を降りて中の湯温泉へ。

雪は去年と比べてちょっと少ない気がする。

翌日、宿の送迎サービスで釜トンネルに送ってもらい、ここから歩き始める。

1300mの釜トンネルとその先の上高地トンネルを抜けると上高地への雪道である。

たんたんと雪の積もった林道を歩く。

大正池を過ぎ冬季休業している帝国ホテルのところから梓川の方へ入り、

梓川沿いに河童橋を目指す。

天気は曇りで小雪がちらついているが、雪と林と梓川の流れのモノクロの風景が美しい。

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 釜トンネル 1300mくらいあるトンネルを歩いていく

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 釜トンネルとその先にある上高地トンネルを抜けると上高地への雪の道になる
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 大正池
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 帝国ホテルの手前から左に入る
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 梓川沿いの道。川の向こうに冬季休業で閉鎖しているホテルが見える
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 梓川沿いをゆく

しばらく歩くと向こうに河童橋が見えてきた。

釜トンネルから2時間で河童橋に着く。

冬の間に済ませるつもりなのだろう河童橋の周囲では護岸工事をやっていて、

重機の音がちょっと耳障りだったが、

それでもやはり冬の上高地は美しい。

今までで一番いい天気だったので岳沢湿原まで足をのばした。

静かな水の流れと雪と木立ちだけがあった。

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 河童橋へ

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 河童橋
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 岳沢湿原への道。道の真ん中に猿がいた。まわりにも猿がいる。
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 岳沢湿原
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 ただ静かである

河童橋に戻り昼飯を食べていると、10数人のグループがやってきた。

中国語を話す人もいて、今まで冬の上高地でそういうグループをみたことが

なかったのでちょっと驚いた。

下山してから調べてみたら、冬の上高地のスノートレッキングというようなツアーが

あるらしく、登山靴とかもレンタルしてくれるらしい。

おそらくそういうグループだったのだろう。

どうでもいいけど、素人みたいな人達が冬の上高地にやってきて、

帰りに天候急変してホワイトアウトしたりしたら大丈夫なんだろうか?

冬の上高地は昔のまま、一部の人だけが入れるところであって欲しいなと思った。

昼過ぎから天気が悪くなってきて、雪のなか林道を戻った。

歩いてゆくと白い世界にほかりとトンネルが暗い口をあけている。

このトンネルを抜けて娑婆に戻る。


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 河童橋から梓川沿いに戻る

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 雪の世界にトンネルがほかりと暗い口をあけている。このトンネルを抜けて娑婆に戻る。
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  帰りの日、中の湯温泉のロビーからの穂高と吊り尾根。
 昨日とはうって変わって良い天気。

アンナプルナトレッキング 5

トレッキング最終日、今日は登山口のジヌーまで下る。

コースタイムとしては7時間半。

ただ、今までもコースタイムよりも早く歩いているからもっと早く着くだろう。

朝起きて外に出てみると、マチャプチャレが見えた。

天気は回復してきているらしい。


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 ドバンの朝 マチャプチャレの双耳峰が見える

バンブー、シヌアと下る。途中何度か振り返る。

ようやく広がった青空の下にまだ少し雲のかかったマチャプチャレが見える。

今回のトレッキングもこれで終わりだ。

次はいつヒマラヤに来ることが出来るだろう。

シヌアあたりから畑が出てきて、地元の人達の生活圏に入る。

チョムロンまで下ると田んぼもあり、刈り取りの終わった稲田で藁を干していたりする。

むろん山の斜面の棚田である。見ると隅に桜が咲いていた。

このあともところどころに桜があり、近くから見ると幹は確かに桜。

葉っぱが少し出ていてこれから咲く蕾もあった。山桜に似ている。

あとで知ったことだが、我々の見た桜はたぶんヒマラヤザクラ。桜の原種である。

ヒマラヤザクラは11月から12月に咲く。

そういえば雲南でも12月に桜が咲いていたっけ。

そこから東に分布を広げ、さらに海を越えて桜は日本までやってきたのである。

シヌアとかチョムロンのあたりに来ると例によって上の見えない階段。

登って下りて登って下りてを繰り返してやっとジヌーに着く。

トレッキングの終わりを祝って、ガイド・ポーターと4人でビールで乾杯。

天気はいまいちだったが、ヒマラヤの大きな自然のなかのトレッキングは楽しかった。

2年前のランタン谷と比べるとトレッキングコースの風景の美しさはランタン谷。

スケールの大きさはアンナプルナという感じかな。


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 下る途中から、頂上に雲がかかっているのがマチャプチャレ
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 下山の途中、木に寄生して咲いているラン。
 白いのは見るがピンクのは珍しいとガイドが言っていた。
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 石段をくだっていくと馬が休んでいた。
 金払って馬に乗ってゆくトレッカーもいる。
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 昼飯を食べたところで豆をとっていた。
 この辺の畑、背の高い豆が結構植わっている。今の時期葉っぱが黄色いのですぐ分かる。
 写真撮っていいかと聞くと人懐こい笑顔で頷いてくれた。
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 昼食に食べたチベットの麺テントゥク 美味しかった
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 桜の原種 ヒマラヤザクラ

翌朝、ジヌーのロッジの屋上からアンナプルナの朝焼けが見えた。

アンナプルナBCでそれを見たかったのだが、

ま、登山口からにしろ見られたのだから良しとしよう。


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  ジヌーから見たアンナプルナの朝焼け
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 ヒマラヤのこの辺、麻呂眉の犬が多い
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 麻呂犬とアンナプルナ

サムロンまではジヌーから吊り橋を渡って30分。そこから車に乗ってポカラに戻った。

ポカラの市街やフェワ湖のあたりを散策し夜は飲んで一泊、

カトマンズへの移動は、飛行機が欠航して帰国便に乗れなくなると嫌なのであえて車。

カトマンズまで6時間半くらいかかった。

いつものフジホテルに入り、ダルバール広場のあたりを歩いたり土産を買ったり、

のんびり過ごしてその日の深夜便で日本に帰った。


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 ポカラ 湖畔へ行く道

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 ポカラのフェワ湖 山のなかの湖だが水は緑色
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 カトマンズのダルバール広場 屋上のカフェでマサラティーを飲みながら

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 ダルバール広場で昼飯にダルバート
 ネパールは多民族国家だがこのダルバートはタカリ族のもの
 ヨーグルトが付いているのがタカリのダルバートの特徴。美味しい。

アンナプルナトレッキング 4

翌朝、天気は相変わらず。ロッジの向こうの小高い丘に行ってみる。

ここからは天気が良ければ目の前にアンナプルナサウスがでんと聳えているのだが、

我々が見たのは白と黒の世界。

アンナプルナの下半分がかろうじて見えるくらい。上の方はガスに包まれている。

小高い丘の向こうは結構がくんと切れ落ちていて、写真とかにはあまり写らない

ところなので、ああ、こういう感じなんだと思ったのだが大きな谷が入っている。

その切れ落ちた谷の向こうにはアンナプルナ山群の別の山の岩壁だけが見える。

上は白いガスである。時々、その岩壁の割れ目のような谷に雪崩が落ちている。

凄い地形だなと思いつつしばらく眺めていた。

天気が良ければ青空の下の素晴らしい景色が眺められたのだろうが、

愚痴ってもしょうがない。

天気のいいときに来た連中はこういう白と黒の世界を見られなかっただろう、

ヒマラヤの雪崩の音を一晩中聞くことも出来なかっただろう、

と開き直るしかない(^^;


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  アンナプルナの下の方だけ見える
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 谷の氷河
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 谷の向こう側 雪崩が落ちていた 上の方はガス
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 下の方、登ってきた方向
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 ベースキャンプのロッジ

そのあと下山開始、一晩降った割にはそんなに積もっていない。

日本と違って乾燥しているので雪が降っても日本のような大雪にはならないのだろう。

だから、膝下まで積もったくらいでネパールの人は大雪だと騒ぐのである。

雪を踏みながらマチャプチャレBCへ下る。

途中、右側の斜面からは何か所か雪崩が落ちていたが、いずれも歩くルートまでは

届いていなかった。


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 マチャプチャレBCへ下る途中、上から筋になっているのが雪崩の跡
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 マチャプチャレBCが見えてきた。この辺まで来ると雪が消える

マチャプチャレBCを通り過ぎ、そのままデウラリまで2時間半で下ってしまう。

さらに下るが途中、昼あたりにかなり降って体温が下がっているのを感じた。

濡れた体であまり食欲がなく昼飯のダルバートも食べきれなかった。

そのあとは天気も回復してきてドバンに着く。

時間からすればバンブーまで行ってしまっていいのだが、宿泊が怪しいので

ドバンで泊まる。


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 雨がやんできてガスも消え大きな滝が見えてきた

青空の下に聳えるアンナプルナは見られなかったが、

それでもなにがしかの達成感はあって、その夜はぐっすりと寝た。

どうでもいいことだが、このドバンの部屋にはネズミがいた。

夜中、なにか音がするなと気付いたが、翌朝、ドアを開けたら小さなネズミが

ドアの外に走って逃げていった。

あとで調べたら、ザックの外に置いてあった非常食のビニール袋に穴が開いていて、

チョコレートがひとつ食べられていた。

あのネズミ、チョコレートひとつ齧って喉が渇いていたのだろうか。

アンナプルナトレッキング 3

翌日はデウラリまでの日程、本来はバンブーに泊まってデウラリまで6時間かけて

登るはずだったのだが、バンブーに泊まれずドバンまで登ったので、その分今日の

行程が短くなった。

ということでゆっくりと出発。

谷沿いのルートを登るのだが、途中、対岸に幾つかの滝がかかっているところに

お堂がある。チベット仏教のお堂だろうか。


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 滝とお堂

そこを過ぎてさらに登る、ここも階段である。

階段を登ると向こうにデウラリが見える。

昨日余計に歩いているので3時間半ほどで着いてしまった。

昨日ずぶ濡れになった服を吊るしたりして乾かす。

デウラリの周辺は両側に大きな滝が見える。

だんだんヒマラヤらしい風景になってきた。

ここで3200m

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 デウラリ
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 デウラリ周辺の滝
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 マチャプチャレの下の方が見える

翌日、マチャプチャレBCへ。

デウラリから上はうんざりするような階段はなくなり登山道である。

だんだん進行方向に雪をまとったヒマラヤの山肌が見えてくる。

2時間くらいで3700mのマチャプチャレBCに着く。

ここでとりあえず休憩しているとガイドがどうするか相談してくる。

明日も天気は悪いみたいで、このままアンナプルナBCまで行きますかと。

アンナプルナBCは大雪が降っていて、途中、雪崩の危険もあると言う。

どのくらい積もっているのかと聞くと、膝のあたりまで積もっていると。

えっ....!?

日本で大雪と言ったら一晩で人の背丈よりも積もるようなのを大雪と言うのであって、

膝までの雪は小雪だ、そう答えてアンナプルナBCまで行くことにする。

アンナプルナBCはここから2時間ほど、ここまで来て行かないという選択肢は

ないだろう。

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 マチャプチャレBCへの道
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 マチャプチャレBC
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  マチャプチャレBCのロッジから登ってきた方向を見る

休憩ののち出発。

ここからは両側、岩と雪の尾根の間の少し広い谷底を歩いていくような感じで、

確かに谷の両側から雪崩れてきた跡がある。

しかしいずれもルートまでは届いていない感じだった。

マチャプチャレBCまでは時折小雨が降るような天気だったが、

そこから先は雪に変わる。

冷たい雪のなかを歩いていくと池があった。

で、その先に人工物が見える。

アンナプルナベースキャンブのロッジである。

しばらく行くとロッジの手前のNAMASTE ANNAPURUNA BASE CAMPという

看板に着いた。ここで標高4130m

天気は見事にガスに包まれて周囲は見えない。

よく分からないがロッジが4件くらいかたまってあるような感じ。

そのうちのひとつのロッジに入り休養。

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 小雪降る中アンナプルナBCへ。池がある。
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 マチャプチャレBCからの登り
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 アンナプルナBC

休養しているとガイドがやってきて、ツアー会社から電話があって、

明日はもっと天気が悪くなる予報なので、今日のうちに降りられるところまで

降りた方が安全なのではないかと言っていますが、どうしますかと。

降りるって、下のロッジの宿泊取れているのかと聞くと、取れていないと言う。

これから日が暮れるのに天気悪い中くだって泊まるところがない方がよっぽど危険だ。

降りないで予定通り今日はここに泊まることにする。

その夜は一晩中ヒマラヤの雪崩の音が聞こえた。


アンナプルナトレッキング 2

翌朝、車でポカラからサムロン、3時間くらいで着く。

途中、山道に入ると車一台しか通れない細いところがあり、そこで登る車と下る車が

詰まってしまう。結構な時間動かないので、最初は崖崩れがあって通れなくなって

いるのかと思ったのだが、登りと下りのドライバー達がああだこうだと言いあいながら、

なんとか通れるようにしている。これは帰りも同じだったが、交通整理がいるわけでも

ないのに不思議となんとかする。カトマンズ市街での運転もそうなのだが、

ここを通るのか? ここすれ違うの? というところをネパール人達は怒鳴りあうことも

なくやってのける。ネパール人は日本人より大人かもしれぬ。

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 途中のチェックポイント、ここでトレッキングの手続きをする
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 これは帰りの写真だが、途中すれ違いの出来ないところで30分くらい待つ。
 このあと下から車列が登ってきた。それが通り過ぎたら今度はこちらが下る。

サムロンで車を降り、ガイド1人、ポーター1人、我々2人のメンバーでトレッキング開始、

大きな吊り橋で川を渡り、対岸の尾根を少し登るとジヌー、ここで昼食を摂り、

チョムロンまで登る。

標高差で400mほど登るのだが、その大部分が階段。

アンナプルナのトレッキングは下半分は階段が多い。

下から見上げると尾根に延々と階段がついているという感じで階段の上が見えない。

アンナプルナの階段に比べれば金刀比羅さんの階段などお子様向けの階段である。

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 サムロン、ここから下っていって吊り橋で川を渡る。
 向こうにアンナプルナが見える。
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 吊り橋
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 結構長い吊り橋

ふうふう言いながら登り終えてとりあえず今日はチョムロンのロッジで泊まり。

この日は曇りだったが、その夜から雨が降ってきた。

明日以降の天気予報はかんばしくないみたいで、

ガイドが「今年のヒマラヤの天気はおかしい」と言っていた。

夕食のあと、庭にいたら「日本人ですか?」という綺麗な声が降ってきた。

上を見ると2階にいる若いネパール人の女性だった。

そのあと、その子とその仲間達と少し話したが、彼女は1年ほど日本にいたらしい。

ネパールは外国への出稼ぎの多い国で日本にも結構働きにきている。

だからたまに日本語を少し話せるネパール人に会うことがある。

ちなみに彼女と仲間達はアンナプルナBCまで行って降りてきたらしい。

いろいろ聞くと若いネパール人のトレッカーは、欧米や日本からのトレッカーが

一週間くらいかけて歩くアンナプルナBCまでのトレッキングを、34日程度で

歩くらしい。最後に「おやすみ」と言ってテーブルを離れたら「おやすみなさい」という

綺麗な日本語が返ってきた。

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 チョムロンのロッジ
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 周囲はこんな感じ、段々畑がかなり高いところまである。

翌日、小雨降るなかバンブーへ。昨日、吊り橋で川を渡ったのに再び尾根の反対側に

降りて川を渡り、向こうの尾根に登り返す。ランタン谷と違ってアンナプルナは

登り下りが多い。ここでも上が見えない階段である。

ずぶ濡れでバンブーに着いたら、なんと宿が取れていないとガイドが言う。

どうも、このバンブーの宿泊がアンナプルナトレッキングの鬼門であるらしく、

予約しておいても団体ツアーが入ってくるとそちらの方を優先してしまうらしい。

ま、経常的に客を連れてくる団体ツアーの方が大切ということなのだろう。

ガイドとポーターで手分けして他のロッジもあたるのだが、どこも一杯。

次のドバンまで登るしかない。

ずぶ濡れで疲れていたが、バンブーから一時間半、雨に打たれて登る。

ドバンでは幸い部屋が空いていて泊まることが出来た。

空いていなかったらどうする気だったんだ(^^;?

翌朝起きて外に出ると、前の日は雨で見えなかったが、

晴れるのか曇ってゆくのか分からない微妙な空の向こうにマチャプチャレが見えた。

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 ドバン マチャプチャレの双耳峰が微妙に見える

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