今度の日曜は仕事が入っているのでその代休ということで今日は上野に行ってきた。

東京国立博物館で今月の26日まで国宝の平治物語絵巻を展示している。

平治の乱を描いた絵巻物で、現存するのは3巻。

三条殿夜討ちの巻はボストン美術館にあり、信西の巻は静嘉堂文庫、

六波羅行幸の巻が東京国立博物館にある。

幽閉されていた二条天皇が女装して内裏を抜けだし平清盛のいる六波羅に入る。

これにより藤原信頼のクーデターは失敗するわけだが、

その様子が描かれた絵巻物である。

常設展での展示だが、国宝は年間の展示日数が制限されているので、

常に展示されているわけではない。

今回は922日から1026日の間だけの展示である。

とりあえずひさしぶりに東博。

上野で公園口の改札を出て歩いていくが、インバウンドで外国人観光客が結構いる。

広場を抜けていくと東博。

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運慶の特別展もやっている。ついでなのでこちらも見ていく。

奈良興福寺北円堂の弥勒像や四天王像。

滅多に興福寺から出ない仏像である。

興福寺というと八部衆の立像が浮かぶが、こちらも力強い造形でなかなかいい。

平日だったが会場はかなり混んでいた。

ただ、今日は平治物語絵巻を見に来た。運慶をひと通り見て常設展の方に向かう。

常設展のどの辺にあるのかなと思いながら歩いていると、あった。

平治物語絵巻。

描かれてから700年くらい経っているはずだが、鮮やかな色である。

武士が集まっているあたりの描き方とか、建物の真っすぐな線とか、構図も優れている。

絵巻物は右から左に時系列を追って描かれているのだが、

こういう描き方って、現代の漫画やアニメの描き方にも通じるところがある気がする。

撮影禁止になっていなかったので、人のいない時を見計らってスマホで写真を撮る。

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美しい絵巻物だった。

いいものを見た気分で東博を出て御徒町へ。

なぜかは知らないが上野はトンカツ屋が多い。

そのうちの一軒の井泉へ。

インバウンドで外国人観光客が結構食べにきていたが、座敷の方が空いていて

スムーズに入れた。ひさしぶりに井泉のトンカツを食べ、

たまにはこんな休日があってもいいなと思いつつ横浜に帰った。


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  井泉のヒレかつ定食