乗鞍岳に行ってきた。

積雪期は若い頃にスキーを担いで頂上まで行き、滑り降りてきたことがある。

日本の山が一番きれいな残雪期。最後の残雪を追っかけて行ってきた。

家を早朝4時に出て4時間半で乗鞍スカイラインのほおのき平バスターミナルに着く。

そこから畳平へ。855分のバスに間に合った。

最初、天気がイマイチだったが、登るにつれて段々天気が良くなり、

車窓から穂高のあたりが見えるようになってきた。

畳平は子供達が小さい頃に連れて登りに来て以来で久しぶりである。

確かあちらの方が登山道だったなという程度の感じで歩き始める。

肩の小屋への道は途中から残雪に埋まっていて、ハイキングらしい人たちは

そこで諦めていた。我々は残雪の斜面をそのまま進み、肩の小屋から頂上へ向かう。

もう5月も中旬過ぎなので残雪も少なくなってきているが、それでも残雪の照り返しで

サングラスをしていないと目が眩しい。

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  ほおの木平のバスターミナル
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 畳平を振り返る
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 肩の小屋への道は途中から残雪
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 肩の小屋
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 頂上へ残雪の斜面を登る

頂上に近づいたあたりでカエルが鳴くような声が聞こえた。

「カエルか?」と言って振り向いたら後ろにいた登山者が「雷鳥です」と教えてくれた。

3000mの残雪の山にカエルがいるわけはないので、アホな奴だと思っただろう(^^;

畳平から1時間35分で頂上着。

鳥居をくぐり乗鞍神社で手を合わせ、周囲の山々を眺める。

頂上直下のドラゴンアイくずれのような池の向こうには白山が見える。

ぐるりと見まわすと雪の多い笠ヶ岳、その隣に穂高の吊り尾根。

南の方にあるのは御岳である。

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 頂上はすぐそこ。雷鳥の鳴き声が聞こえたのはこの辺り
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 頂上
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 ドラゴンアイくずれのような池と遠く向こうに白山
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 笠ヶ岳と右に穂高の吊り尾根

明日からは天気が悪そうで、ちょうどいいタイミングで登ることが出来た。

しばらく3000mの風景を楽しんでから下山。

その日は平湯温泉で泊まり、

翌日、岐阜城に立ち寄り、

ミズキ、ニセアカシア、トチノキ、朴の木の咲く5月の森を眺めながら横浜に帰った。

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  山の上に見えるのが岐阜城