京都に行ってきた。
年に一度は行きたいというところがある。
残雪期の上越の山、秋の上高地、それと京都・奈良。
あと、年に一度は海外に行きたいのだが、新型コロナで当分それはかないそうにない。
新横浜から新幹線で2時間かからないくらいで京都に着く。
タクシーに乗って高雄の神護寺へ。
運転手に、新型コロナで海外からの客が来なくて厳しいですかと聞いてみたら、
「むしろ元に戻ったという感じです。京都を観光するなら今がチャンスですよ」とのこと。
確かに、海外からの観光客が集中して地元の人達の生活に影響するような状態だったから、
落ち着きを取り戻したというところなのだろうか。
30分くらいで神護寺の入り口に着く。
国道から清滝川を挟んだ向こうに寺はあるので、
一度、谷にくだり高雄橋を渡って階段を神護寺に登ってゆく。
タクシーの運転手は「天国に続くような階段」と言っていた。
「階段が急で心臓止まるんですか?」と聞いたら、
「いえ、そんなことありません」と笑っていた。
登ってみると心臓が止まりそうな階段ではないが、登り甲斐はある階段である。

国道から清滝川への下り口
紅葉は盛りを過ぎたかなというくらいだが、まだまだ十分綺麗。
途中、茶店があったので休憩してひやしあめを飲む。
関東では「ひやしあめ」は見かけない。
始めて京都でメニューにひやしあめを見たときは、
「ひやしあめって何? 冷やした飴?」と思ったものだが、
関西の方の飲み物でショウガが入った素朴な味である。
茶店からもう少し登ると神護寺の境内に出る。
紅葉のなかに幾つかの伽藍があり落ち着いた雰囲気。
金堂の前にまた幅広の階段がある。どこまでも階段の好きな寺である。
金堂に入り仏様を見る。神護寺の本尊は薬師如来だが、
その左右の十二神将と四天王に目がいく。
仏像はその造形が好きなのだが、綺麗に落ち着いている大仏や如来より、
表情に人間らしさがある八部衆、十二神将、四天王、そういう仏像が好きなのである。
神護寺が創建されて1200年、仏様はみないい顔をしていた。

高雄橋を渡り階段をのぼる
途中の茶店でひやしあめを飲んで休憩
神護寺の境内
幅広の階段の上が金堂
金堂
金堂と紅葉
高雄から京都盆地に戻り、仁和寺に行く。
仁和寺も神護寺と同じくらい古い寺だが、代々の門跡が皇族から出ていて、
つまり、格の高い寺ということなのだろう、敷地も広い。
この仁和寺、昔話にも出てくるのだが、
どうも、この寺の坊さんは昔話のなかであまりいい役はしていない。
むしろ滑稽な坊さんが多いのだが、
皇族が門跡を務める格の高い寺ということで気位が高くて庶民には鼻についたのか、
あるいは実際に滑稽な坊さんが多かったのか、どちらなのだろう?
この寺は庭園が綺麗である。白砂と松と紅葉、見ていると心が落ち着く。
御室桜が有名なところで、今度、桜の季節に来てみたい。

仁和寺
庭園
庭園 ちょっと角度を変えて
庭園
仁和寺の五重の塔
仁和寺 金堂
このあと、嵐電に乗り市街に戻り、歩いて錦市場に行き遅い昼飯を食べて、
河原町のホテルにチェックイン。夜はいつものように先斗町で飲んで晩飯。
京都で泊まるときは食事なしのホテルに泊まり、夜はたいてい先斗町あたりで飲んでいる。




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