2025年10月

瀬谷フェスティバル

横浜市が毎年各区で開いている区民祭り、

瀬谷区では瀬谷フェスティバルということで、今年は瀬谷区役所の周辺で開催。

税理士会では毎年、税務と成年後見の相談のブースを出しているのだが、

成年後見の相談ができる人が少ないということで、

相変わらず相談員ということで引っ張り出されている(^^;

天気がイマイチだったので、どうかなと思っていたのだが、

駅から近いということなのか相変わらずかなりの人出。

区役所の外の広場に食事系の屋台が並び、それ以外のブースは区役所の建物内で

やっていたので、これだと屋外の屋台の方に人がいってしまい、

相談に来る人は少ないだろうなと思っていたのだが、

あにはからんや今までの区民祭りで一番多い相談事績になった。

結局、駅から歩いて来られるということで、相談者が多かったのかも知れぬ。

それはいいのだが、相談員が終わってから口々に言っていたのは、

今年は難しい相談が多かったということ。

確かに今までは年金の申告とか医療費控除の申告とか、

そういうのが多かった気がするが、

今年は相続がらみの相談が多かった。

それも、二次相続を考えた相続とか、空き家の3000万控除とか、

具体的な資料を見て検討しないといけないような相談。

そういう相談が来ること自体はいいのだが、

税理士の税務相談にしろ弁護士の法律相談にしろ、

無料の相談って一定の時間内でやるもので、

おのずから一般的な相談といいうことを前提にしているのである。

神奈川県がやっている弁護士の無料法律相談とかははっきりしていて、

30分たつとチャイムが鳴って話の途中でもそれで終了である。

具体的な事案って、限られた時間内でするのは結構厳しい。

それで終わらないような相談は有料。

なぜなら、公的な負担で個人の個別の相談にそこまでかかわること自体が

おかしいわけである。

今回の相談も一人で1時間以上かかっている人がいたが、

区民祭りのような場での税務相談とかは、出来るだけ多くの人の相談に応えるという

スタンスでするわけで、一部の人の複雑な事案のために時間をつぶすことは

前提にしていない。

その辺は理解してもらわないといけない。

「一人30分までということにしないといけないんじゃないの?

終わってから担当部長や副支部長とそういう話をしていのだが、

ま、今までと比べてかなり相談が多かったということ自体はいいことで、

今後の課題とすべきところかな。


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 開会直後くらいの会場、向こうのステージでブラスバンドが演奏していた
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   国税のキャラクターのイータ君。職員に手を引かれてやってきた、
 なんでもこの着ぐるみ、前があまり見えないそうで、ちょっと危険なのである(^^;;
  着ぐるみ来てる担当者は大変。

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 隣りの法人会のブースにあつた一億円の札束。
 重さは10キロ。ただしレブリカ。
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  2年後の花博の宣伝。地元としては道路混みそうで複雑なのだが...(^^;;;

平治物語絵巻

今度の日曜は仕事が入っているのでその代休ということで今日は上野に行ってきた。

東京国立博物館で今月の26日まで国宝の平治物語絵巻を展示している。

平治の乱を描いた絵巻物で、現存するのは3巻。

三条殿夜討ちの巻はボストン美術館にあり、信西の巻は静嘉堂文庫、

六波羅行幸の巻が東京国立博物館にある。

幽閉されていた二条天皇が女装して内裏を抜けだし平清盛のいる六波羅に入る。

これにより藤原信頼のクーデターは失敗するわけだが、

その様子が描かれた絵巻物である。

常設展での展示だが、国宝は年間の展示日数が制限されているので、

常に展示されているわけではない。

今回は922日から1026日の間だけの展示である。

とりあえずひさしぶりに東博。

上野で公園口の改札を出て歩いていくが、インバウンドで外国人観光客が結構いる。

広場を抜けていくと東博。

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運慶の特別展もやっている。ついでなのでこちらも見ていく。

奈良興福寺北円堂の弥勒像や四天王像。

滅多に興福寺から出ない仏像である。

興福寺というと八部衆の立像が浮かぶが、こちらも力強い造形でなかなかいい。

平日だったが会場はかなり混んでいた。

ただ、今日は平治物語絵巻を見に来た。運慶をひと通り見て常設展の方に向かう。

常設展のどの辺にあるのかなと思いながら歩いていると、あった。

平治物語絵巻。

描かれてから700年くらい経っているはずだが、鮮やかな色である。

武士が集まっているあたりの描き方とか、建物の真っすぐな線とか、構図も優れている。

絵巻物は右から左に時系列を追って描かれているのだが、

こういう描き方って、現代の漫画やアニメの描き方にも通じるところがある気がする。

撮影禁止になっていなかったので、人のいない時を見計らってスマホで写真を撮る。

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美しい絵巻物だった。

いいものを見た気分で東博を出て御徒町へ。

なぜかは知らないが上野はトンカツ屋が多い。

そのうちの一軒の井泉へ。

インバウンドで外国人観光客が結構食べにきていたが、座敷の方が空いていて

スムーズに入れた。ひさしぶりに井泉のトンカツを食べ、

たまにはこんな休日があってもいいなと思いつつ横浜に帰った。


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  井泉のヒレかつ定食

歌会

ひさしぶりに歌会に出席してきた。

東京の平日歌会。

かつては多い時には月に3回くらい歌会に出ていたが、

仕事が忙しくなったり、アーチェリーの射場を自分達で管理するようになって

休日の用事が増えたりで、あまり出席できなくなった。

4月の福島の歌会以来だから今年はこれで2回目の歌会出席。

それはそれとして、例によって気になった歌。

誌面発表前なので詠草そのままは出せないが、

ぬばたまのブルカのように肌を覆う女がいきかう長い夏、

そんな歌意の歌。

日焼け防止に黒いベールのようなもので顔や首のあたりを隠す女性が増えて、

それを表現しようとしたのだと思うのだが、

表現としては、「ぬばたまの」はいいとして、「ブルカのように肌を覆う」が気になった。

日焼け防止のファッションの比喩としてブルカが使われているわけだが、

ブルカというのはイスラムの女性が全身を隠すように纏うロングな服であって、

作者が今年の暑い日本の夏に見ているのは、

顔や首のあたりを隠す日焼け防止のフェイスカバーだろ。

比喩だからいいといえばいいのかもしれないが、ちょっと違う気がする。

ブルカというより女盗賊の覆面だよね(^^;

それと、「のように肌を覆う」がまどろっこしい。あとひとつ気になったのが

「ブルカ」というとき、イランやアフガニスタンの女性達が着ている黒い服が浮かぶ

のだが、それは同時に女性達の抑圧された姿でもあるわけである。

2か月前、ウズベキスタンに行ってきたが、ウズベキスタンの女性達は割と自由な

服装をしていた。ウズベキスタンの南はアフガニスタンである。

国境の北と南、生まれた場所が僅かに違っただけで、

一方には抑圧されて生きなければならない女性達がいる。

ブルカにはそういう抑圧の象徴という一面がある。

そんなことを思ったとき、

比喩としてのブルカが少し安易な使われ方をしている気がした。

言葉が纏うものについて作者が考えた気がしない。

ただ、この辺は割と時間的にそれほど経過していない見聞があるゆえの、

個人的な印象かもしれない。

そんなこんなで全16首の批評をして歌会は定時に終わった。

平日歌会は新しい人が増えたみたいで、

批評慣れしていない人も割といる感じだったが、

ベテランの人達がいい批評をしていくことで

そういう人達も力をつけていくんじゃなかろうか。

歌会に出るとやはり刺激があって楽しい。

時間やりくりして出来るだけもう少し歌会にでるようにしようと今更ながら思った。


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 歌会前の昼食は上野のぽん多でトンカツ。
 上野はトンカツの美味しい店が多い。

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