ゴールデンウィーク前半、日光白根山に行ってきた。
丸沼高原スキー場のロープウェイで山頂駅へ。
天気が良くて正面に白根山がでんと聳えている。
鳥居をくぐって10時に出発、樹林のなかの雪道を登る。
白根山の山腹を右へ右へ巻いてゆくような感じで何度も雪の沢を横断する。
何回目かの沢の横断のとき、視野の端に黒いものがふっとあらわれた。
そちらに顔を向けて足を止めた次の瞬間、目の前30㎝くらいのところを拳大の石が
ビュッーと落ちてゆき、下の斜面にぶつかり大きな音をたてて転がっていった。
落ちてきたときはまったく音がしなかった。
休憩を終え歩き始めてしばらくのことだったので、
あと数秒早く休憩を切り上げていたら頭を直撃していたのかもしれない。
落ちてくるときに音がすればわかるのだが、音もなく落ちて来る落石は怖い。
そうやって登り続け、山腹のトラバースから直上にルートが変わってしばらくすると
森林限界を越え、頂上直下の雪の斜面が見えてくる。
それを越えて雪の消えたところを少し行けば白根山火口の奥白根神社のピークに出る。
ここまで2時間半。
それほど大きくはない火口の向こう側に岩のごつごつした2578mの山頂がある。
奥白根神社のピークからは10分かかるかかからないかである。
実は、今回の登山の数日前から腰が痛くなっていた。
幸い行動中は腰に違和感は感じなかったが、それを気にしながらの登山。
それともうひと気にしていたのはロープウェイの終了時間16時。
ロープウェイが終わってしまうと直線のロープウエェイで15分くらいかかるところを
1時間以上かけて歩いて降りなければならない。
今日の泊まりは関越トンネルの向こうの越後湯沢、あまり遅くなるのは嫌なのだ。
10時スタートだったので、登り3時間でタイムアップにしようと思っていた。
通常、登り3時間のところを下るのに3時間はかからないが、
痛い腰で下山に時間がかかればロープウェイの最終に間に合わなくなるかもしれない。
あと10分で山頂に行き昼飯を食っていると3時間を過ぎる。
先に山頂に行っていた息子に手を振って戻って来いと合図して、戻ってきた息子と
あんぱん一個で昼飯を済ませて下山をはじめた。
ま、白根山の山頂は冬に二回行っているのでそれほど執着もなく、白根山は初めての
下山は教科書通りにアイゼンを着けて雪の斜面を下る他の登山者を横目に、
アイゼンなしのキックステップでしゃかしゃかと降りて思ったよりスムーズだった。
幸い腰が痛くなることもなく1時間半で山頂駅に着いた。
結果としては腰もロープウェイの最終時間も余計な心配だったわけで、
下山してから、あと10分なら山頂まで行けばよかったかなとか、
考えて由無いことを考えるわけだが、ま、仕方ない(^^;
その腰痛だが、行動中は大丈夫だったのだが、下山後かなり痛くなり、
このブログを書いている今も痛い。明日あたり医者に行ってこようと思っている(^^;;
下山後は桜満開の沼田からやはり桜満開の越後湯沢へ。
温泉で腰を温め、夜は居酒屋で美味しい日本酒を楽しんだ。