2024年10月

瀬谷フェスティバル

横浜市の区民祭り、毎年10月に各区で開催されるのだが、

税理士会も広報のためのブースを出して無料税務相談などを実施する。

今年の瀬谷区の区民祭りは昨年までの通信隊跡地が2027年の花博の準備のために

使えなくなり、近くの統廃合で廃校になった高校の跡地に会場を移して開催された。

成年後見の相談員として派遣されて会場に着くと、既にスタッフが集まっているのだが、

うん?  という感じがした。

税理士会のブース、なにをやっているのか分からん…(^^;


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  なにをやっているブースなのかまったく分からん。

私が担当部長だったときは、なにをやっているのかわかるようにしようと思い、

確か、確定申告の無料相談のときに使った立て札を置いたりしたのだが、

そういう工夫がなにもない。

せめて「無料税務相談」とか張り紙くらいしろよな…(^^;;

担当部長のときは、客寄せのためになにか配るものがあった方がいいんじゃないか

とも思ったが、相変わらずそういう工夫はなし。

隣りの行政書士会はティッシュを配っていた。

そういう工夫があってもいいよね。販促用のティッシュなんてそんなに高くない。

あまりにもなにをやっているのか分からないブースなので呼び込みを始めた。

それはいいのだが、呼び込みを始めた担当副部長、

「無料相談やってま~す」

ちょっと待てっー!

ただ、ムリョーソウダンとだけ言っても、

「税金の無料相談」とか「無料税務相談」とか言わなきゃ、

なんの無料相談か分からんだろうがっー!(^^;;;

税理士ってなんでこんなにアピール下手なんだろ。

ただでさえアピール下手なんだから、

来年からもう少し、なにをやっているかひと目で分かるようにするツールを作った

方がいいよね。

でも結局、そういう経験が次期の部長に引き継がれないんだよな...。

そんなことを思いながら、

呼び込みとたまに来る相談者の相手で秋の一日を過ごした。


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  写真を拡大するとステージで横浜市長が挨拶している。
 このあとひとつひとつのブースに挨拶に来るのだが、
 挨拶が来たときにいないといけないので面倒なのである(^^;

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   正体不明のゆるキャラもいる。
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 2027年花博の案内があった。左の丸いのがマスコットキャラクターらしい。

大山の七味

家の七味がきれた。

七味といえば浅草のやげん堀、京都の清水坂、長野の善光寺あたりが有名だが、

丹沢の大山の参道でも売っているのを思い出した。

おじいちゃんおばあちゃんがやっているテントみたいな店で週末や休日だけ店を開く。

足慣らしがてら大山登って七味を買ってこようと思い立ち、

朝早く電車で秦野、そこからバスで50分でヤビツ峠。

ヤビツ峠にきたのって久しぶりだ。

若いころ、丹沢といえば沢登りにくるところだった。

大山周辺も葛葉川とか大山川とか割と簡単な沢があって楽しめるところである。

だんだん難しい沢を志向するようになると西丹沢の方に目がいって、

ヤビツ峠とか大山のあたりはあまり行かなくなった。


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  ヤビツ峠の登山口

ヤビツ峠からイタツミ尾根を登り頂上を目指す。

右には木立ちの間から時々相模湾が見え、左は表丹沢の山並みが見える。

景色のいいところで、このイタツミ尾根は結構気持ちのいいルートである。

ゆっくり登ったが1時間20分で大山の頂上着。

まだコースタイムくらいでは登れるんだと安心した。


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  イタツミ尾根

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  大山山頂の阿夫利神社奥社

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  頂上から相模湾

大山の頂上は人が多いので簡単に昼飯を食べてすぐに下山開始。

今日は七味を買うついでに大山に登っただけなのですたすたと降りる。

阿夫利神社の下社まで1時間で下山、そこから大山寺を経て30分で参道まで下った。


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  阿夫利神社下社

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  下社からの眺めもいい

参道を行くと七味の店があった。今日は開いている。

大辛、特辛、一味を売っていて、大辛を試食させてもらったが、それほど辛くない。

一味は最初甘さを感じるのだが、そのあとすぐに辛さがくる。

材料は全部自家製でかなり昔から店をやっているらしい。

七味というのは香りを楽しむんだと言われ、特辛と一味を買った。

ブレンドもしてくれるらしい。

写真を撮らせてもらい、おじいちゃんおばあちゃんに礼を言ってバス停にくだる。

バス停に着くとすぐに伊勢原行きのバスが来て3時半には家に着いた。

天気も良くて七味を買うついでの大山登山も楽しかった。


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  大山参道の七味唐辛子の店

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  特辛と一味を購入

AI相続

先日ひさしぶりに出席した歌会、

歌会の前の雑談でAI相続の話が出た。

なんでも相続税の申告をしなければならなくなり、

いろいろ調べてAI相続というのを使ったそうだ。

AI相続使ったら簡単に出来たよ~、皆それ使ったら税理士の仕事なくなっちゃうん

じゃない~」

ひさしぶりに歌会に出たら、いきなりくさされたのだが(^^;

それはそれとして、聞いていて気になったのは、

相続税の申告という個人情報満載のものをネットに入れるのかということ。

法人税や所得税の申告と比べて相続税の申告は、

相続人の個人情報や相続した財産の明細など、

金融機関や不動産会社が喉から手が出るほど欲しがる情報の満載である。

それをネットに入れることにフツーの人はリスクを感じないのか…?

で、気になって調べてみた。

AI相続、検索したらすぐにそれらしいのが出てきた。

HP読んでいて、うん? と思ったのは、

AI相続をやっているのが税理士事務所でも税理士法人でもなく、普通の株式会社で

あるということ。HP読むと経営陣には税理士・司法書士・弁護士がいる。

なぜ、税理士法人にしていない?

さらに読んでいくと利用者は会員登録をすることになっている。

で、会員規約を読んでいくと、

退会の場合の個人情報の扱いについて、

利用契約を解約した場合、当社は会員情報を消去することができる、と書かれている。

うん?  これはどういうことだ? 

「できる」というのは法律上はしなくてもいい、する義務はないということだが

規約の他の部分には、退会後も個人情報を利用できるようなことが書かれている。

つまり、退会後も個人情報は削除しない、使わせてもらいます?

HPの他の部分では退会した場合、個人情報は削除されますと書かれているのだが、

この矛盾は?

さらに読むと、個人情報について、会員の事前の同意を得ずに第三者に開示しません、

とあるのだが、その例外規定のなかに例外の提供先として、

サービス提供のために必要な受託者、または代理人、という曖昧な条項がある。

これって、必要に応じて個人情報を出します、ということではないのか

通常、大抵の会社のブライバシーポリシーには、

本人の同意がなければ第三者に個人情報を出さない」と明示しているが。

この会社の場合、例外規定で穴が開いている。

税理士事務所ないし税理士法人ではなく、通常の株式会社でやっているのは、

税理士なら当然負わなければならない守秘義務を回避するためなのだろうか?

会員規約に個人情報保護法を回避するような条項を入れているのはなぜだ?

AI相続はタダで利用できる。

タダには理由がある。

タダでシステムを使わせる代わりに個人情報は使わせる、

規約を読む限りではそういう疑念を禁じえないがそういうことか?

それを承知で使うのならとやかく言うことはない。

しかし、そのことに気付かず使っている人は多いのかもしれない。

それともう一つ、税理士法違反の可能性はないのだろうか?

提供しているアプリで利用者が自分で申告している、という建前なのだろうが、

相談が必要なときの有料サービスとか、株式会社でできるのかという疑念は感じる。

この仕組みが成立するなら例えば金融機関がAI法務とかAI登記とかなんでもやって、

難しいのは弁護士なり司法書士なりの士業にやらせ、法律違反を免れることが出来そうだ。

その場合、守秘義務なり専門家の高度の注意善管義務とかはどうなるのだろう。

士業の独立性の確保による公平中立は保たれるのか?

正直言ってかなり疑問は感じる。

それと財産の評価についてとか、その辺のもろもろ。

そういうことに気付かない、あるいは気にしない人にとっては、

AI相続はいいサービスである。

リスクと不足部分に気付く人はちょっと考えた方がいいかもしれない。

自由競争の時代とは玉石混交の時代である。

そこにAIも入ってきた。

AIにとってかわられる仕事は当然でてくるだろう。

しかし、
人間のサービスへの需要は残るはずである。

物事を見通し時代を見通せる人間はなんらかの形で生き残れる、

そんなふうに思っている。

で、物事を見通せない人間は自分の個人情報が使われることも知らずに、

「AI相続使ったら簡単に出来たよ~、皆それ使ったら税理士の仕事なくなっちゃうん

じゃない~」と言うわけである(^^;;




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  先日のすみだ北斎美術館、この屏風だけが撮影OKだった。

優勝

通っているアーチェリーの射場で毎月やっている射会。

先月今月と二か月連続優勝(^^

もちろんハンデに助けられての優勝である(^^;

射場が営業を終えてから、有志で立ち上げたクラブで射場を引き継ぎ運営してきた。

月に一度はコースの整備のために山仕事をしたり、

それ以外にも適時、山仕事をしているというか、させられているというか(^^;;

そんな感じで結構ハードな肉体労働をしながら射場を運営維持している。

数年前、どう射っても矢が左に大きくそれて飛んでいくようになった。

なんで?

しばらくして分かった。

白内障で効き目である右目の視力が落ち、

いつのまにか見える方の左目で的を見て射っていたのである。

効き目で的を見て狙うので、効き目でない左目で見て狙っていれば、

矢がそれて飛んでいくのは当たり前なのである。

白内障の手術をして効き目である右目が見えるようになり、

これで普通に射てると思ったのだが、相変わらず矢は左に飛んでいく。

なぜ…?

射形がいけないのかいろいろ試してみるがダメである。

あるとき試しに、矢をつがえて左目をつぶり右目だけで的を見てみた。

すると、狙いが的の中心より左に向いていた。

白内障で右目があまり見えない間、左目で見ていたのが、

手術をして右目が見えるようになってもその影響が残っていたのである。

人間の体というのはそういうものなのだろう。

狙いが最初から左にそれているのだから矢は当たり前に左に飛んでいく。

で、矢をつがえ構えて射つときに左目をつむり右目だけで的を見る、

的からそれているのを修正して射つ。

そうするようにしたら、二か月連続で優勝した(^^

ようやくフツーに射てるようになったような気分で嬉しい。

なんで?  俺そんな変なふうに射ってるか? なんで当たらない?

そう思いながらコースを回っているのはちょっとつらいものがある。

やっとまともに射てるようになって、

これからアーチェリーを楽しみたいと思う(^^


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  6.5....5か4か?

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  射場風景

 

北海道 阿寒 根室

ウトロから阿寒へ、いかにも北海道という広やかな風景のなかを走ってゆく。

広い畑に植えられている大根の葉にちょっと似ているのはたぶん甜菜だろう。

ヒマワリの畑もあちこちにある。

涼しい10月の北海道の畑に一面に咲いているヒマワリは、

本州で見るものより背が低くて、たぶん種類が違うのだろう。

北海道ではヒマワリは油をとったりそのまま畑にすき込んで肥料にしたりするらしい。

阿寒湖に着き、アイヌコタンでちょっと遅い昼食。

子供達がまだ小さかった頃もこのアイヌコタンに来たことがあるが、

真ん中にやや傾斜した駐車場があって、その両側に土産物屋や食堂が並んでいるという

様子はあまり変わっていない。

翌朝は天気が回復してきて霧のはれていく阿寒湖とその向こうの雌阿寒岳が綺麗だった。


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  ヒマワリ畑

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  アイヌコタン

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  アイヌコタンのすぐ横の民家の玄関先にいたエゾシカ

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  阿寒湖と雌阿寒岳

阿寒から根釧台地を走り根室半島へ。

寒冷で土地が痩せているため農業には向かない広大な土地を、

先進的な酪農地帯にするべく昭和30年代、根釧パイロットファーム事業で開拓された。

開拓に成功した農家と挫折した農家、光と影があったはずであるが、

青空の下の広大な日本離れした風景は美しいばかりだ。

根室半島の突端、納沙布岬に行き、クナシリを眺める。

大学生のとき、根室駅からバスに揺られてここまで来た。

思えば遠くへ来たもんである。

そのあと、海岸沿いに走り、

アイヌの砦跡といわれるチャシのひとつオンネモトチャシを訪ねる。

クナシリ・メナシの蜂起のとき、根室半島には幾つものチャシが築かれた。

オンネモトチャシはその中でもかなり形を残しているらしい。

松前藩の場所請負制で苦しめられたアイヌの若者たちはどういう気持ちで

このチャシに立て籠もったのだろう。

再び根釧台地を走って美幌峠を越えて女満別。

10数年ぶりに道東を巡った旅を終えて夜の飛行機で帰った。


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  納沙布岬 灯台は工事中だった

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  写真を拡大するとクナシリが見える

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  アイヌの砦あるいは見張り台あるいは祭祀の場 オンネモトチャシ
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  そう広くはなく、木の柵で回りを囲っていたらしいが、
 長く立て籠もって戦える場所ではない。
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  向こうにクナシリが見える。
 クナシリ・メナシの蜂起のとき、クナシリから船で渡ってきて
 ここに立て籠もったアイヌもいたのかもしれない。
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  途中にあった原生花園、今の時期、花は咲いていない。草原があるばかり。
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 美幌峠から屈斜路湖
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  女満別空港で夕食のカレー、美味しかった。

北海道 知床

若い頃、北方への憧れみたいなものがあって、

大学生のとき、当時の国鉄の北海道周遊券を使って2週間ひとりで北海道を

あちこち歩き回っていた。

青函連絡船で函館に渡り、そこから札幌、さらに稚内、利尻、礼文にも行った。

大雪に行き、クワンナイ川を遡行してその源頭部でツェルトを張ってビバークして、

翌日、トムラウシの頂上を越えて下山した。

ひとりでツェルトを張って一晩過ごしたその辺りは、

北海道でも有数のヒグマの生息地帯であり、

今なら恐ろしくて出来ない。

若さというのはそういうことが出来るのである。

子供が生まれてからは確定申告の忙しい時期が終わると子供達を連れていったりしていた。

そういう思い出深い北海道、ひさしぶりに行ってきた。

釧路からまずは知床へ。

子供達を連れてきていた頃、何度も走った道をレンタカーで走る。

あいにく天気が悪いので今日はホテルでのんびりすることにしてウトロへ直行。

北海道の広やかな大地を走る。


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  屈斜路湖と摩周湖の間あたりの硫黄山。
  小雨が降っていたので遠くから眺めるだけにした。

ウトロ港のゴジラ岩は、昔は古い昭和のイメージで見上げたものだが、

映画の「ゴジラ-1.0」の影響だろうか海外の観光客が写真を撮りに来たりしている。

昼食は岩礁のウミウがときどき魚を取っているのを見ながら海鮮丼。

ウトロの海の新鮮なものばかりということで美味いが高い(^^;


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  ウトロのゴジラ岩

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  昼食は海鮮丼

ホテルでのんびりし、翌日、知床五湖へ。

途中の岩尾別のあたりまでは昔、子供達を連れて来たことがある。

まだ3月の末くらいでそこから先は雪で進めなかった。

その通行止めの手前あたりでヒグマが出たとかで何人かの人が様子を見ていたのを

覚えている。

あいにく霧がかかっていて知床五湖もあまり見えないのだが、

ヒグマ除けに作られた高い歩道を散策する。

ここもやはり海外からの観光客が多い。

学生時代に知床に来たときは海外からの観光客は見かけなかったが、

今はビジターセンターのスタッフにも海外の人がいたりして、変わるものである。

そこからカムイワッカの滝への道は通行止めになっていたので、
そのあとは阿寒へ。

長くなるので続きはまたあとで。


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  知床五湖 霧のなかにヒグマ除けに高く作った歩道が続く

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  知床五湖の一湖
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  遠くに木の歩道が続いているのが見えるかな...。

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