山岳会の現役とOBが年に一度集まるザイル祭。
かつては裏丹沢の神の川ヒュッテで開いていたが、神の川ヒュッテが使えなくなり、
山梨の方で開いていたこともあるが、昨年から表丹沢のどんぐり山荘を使うようになった。
山登りを始めた頃、はじめての沢登りをしたのが表丹沢。
水無川の本谷や勘七の沢、源次郎沢など、初級から中級の日帰りで登れる沢があり、
このあたりの沢を登って技術を身につけ、
上越やアルプスのより大きな谷を登りに行った。
自分達にとって表丹沢はそういう場所である。
夕方、大倉のバス停のすぐそばのどんぐり山荘に集まり、宴会開始。
現役とOB25人くらい集まっただろうか。
SNSの時代、山登りをする若者はネットでつながるようになり、
山岳会には人が集まらなくなってきた。
かつて先鋭的に活動していた山岳会が会員の高齢化で活動が変容していたり、
山岳会というもの自体が過去のものになりつつあるのかもしれない。
そんなこんなの時代ではあるが、
若い頃ともに山を登った仲間とひさしぶりに会うのはやはり楽しい。
鹿児島から駆け付けた仲間も加え夕方から飲み始めて宴会は日付けが変わるまで。
飲んで話して楽しい時間を過ごした。
それにしてもみな歳をとった。
病気の話などが多くなるのは仕方ないのであろう。
疲れた者から三々五々眠り、翌朝、鳥のさえずりで目を覚ます。
宴会の片づけをして朝食を食べ、全員で記念写真を撮って、
そのあとはこりもせず朝から再び飲み始める者もあり、
思い出話に花を咲かせる者もあり、
寝不足解消に帰るまで寝る者もあり、
そんな感じでそれぞれ過ごし、
来年の再会を約束して帰路に着いた。
ちなみに新東名ができたので表丹沢から横浜に1時間で帰ってしまう。