尾瀬の至仏山に行ってきた。
残雪期の上越は好きな山域で、至仏から残雪の奥利根の山稜を歩き、
利根川の源流の大水上山まで数日かけて縦走したこともある。
若い頃から歩いている思い入れのある山域である。
雨のなか関越道を走り沼田。戸倉に行く前に上発地の枝垂れ桜を見に行く。
ひと気のない山里の棚田のほとりに大きな枝垂れ桜があった。
根元には赤い布をまとったお地蔵さんが立っている。
霧雨ふるなかの大きな枝垂れ桜は花の盛りは過ぎていたが美しかった。
上発地の枝垂れ桜
お地蔵さんがいる
その日は戸倉の温泉に泊まる。
例年この時期1週間ほどだけ鳩待峠まで一般車が入れるので、
そのつもりで予定を立てていたのだが、
4月に入ってからHPで今年は通年で一般車通行止めと発表された。
仕方ないので戸倉の駐車場に車を停めて朝6時半の鳩待峠へのシャトルバスに
乗る。20分ほどで鳩待峠、平日なので登山者は数えるくらいしかいない。
尾根伝いに登るがガスっていてルートは分かりにくい。
木の枝の赤布を見失わないように登っていく。
オヤマ沢田代らしき広いところでつかのま青空が広がったが、
その後もガスで視界のきかないなかで、小至仏のトラバースは長く感じた。
トラバースを抜けてようやく至仏の頂上。
スキーを担いできている人が結構いるが、相変わらずガスで景色は見えない。
頂上直下
しばらく休憩したあと、山の鼻にくだる。
至仏の登山道は高山植物保護のため、山の鼻からの登りだけの一方通行に
なっているが、残雪の時期だけ山の鼻にくだることが出来る。
くだっている途中、ガスが流れ残雪の尾瀬ヶ原と燧が見えた。
雪の尾瀬を歩くのは何年ぶりだろうか、雪原を歩くのは気持ちがいい。
山の鼻から鳩待峠に登り返し14時半のバスを逃したが、
乗り合いタクシーがいて、しばらくの待ち時間で戸倉にくだれた。
至仏のくだりから残雪の尾瀬ヶ原と燧岳
雪原を歩く
鳩待峠への道、水辺に水芭蕉が咲いていた
今日は戸倉から越後湯沢へ。温泉に泊まり汗を流し、
湯沢で気に入っている居酒屋で美味しい日本酒を飲む。
翌日、日本酒と山菜を仕入れ、
関越トンネルをあえて通らず桜の咲く三国峠を走って後閑に出、
学生時代から知っているドイツ料理の店で昼飯を食べ横浜に帰った。
湯沢の滝沢で夕飯 お造り
この季節は山菜 こしあぶらの素揚げ
翌日、関越トンネルをあえて通らず三国峠の峠越えを走る。桜が咲いている
後閑のドイツ料理店「夢」。店猫のチャパが膝の上に居ついてしまった。
「夢」は美味しいのだが、料理に時間がかかるので、前もって予約して注文
しておくか、早くできるものを聞いて注文した方がいい。