2023年12月

伊豆山稜線歩道

先週、今年最後の山登りで伊豆山稜線歩道に行ってきた。

修善寺駅の近くのパーキングに車を停めてバスで大曲茶屋へ。

今月は忙しくて出発前あまり調べている暇がなく、

ネットで見つけた山行記録をさっと読んだだけでやってきたので、

大曲茶屋でバスを降りて、

はて?  ここからどう行けばいいんだ?(^^;

登山口の案内もなにもない。

とりあえず山の方に行けばいいんだろうと歩き始める。

大曲の名前のとおり大きく曲がる車道を延々と歩いていくと

「舩原峠入口」という
バス停があった。

えっ!?  ここにバス停あんの?  ここまでバスで来れば良かったんじゃないか?

あとで調べてみたら今年の41日に出来た新しいバス停で、

それでネットの古い山行記録は大曲茶屋から歩いていたわけである。

舩原峠入口までバスで来れば20分くらい短縮できただろう。

道路挟んで向かい側には西伊豆スカイラインから下りてくる車道がつながっている。

たぶんこちらだろうとその車道に入る。登っていくと西伊豆スカイラインが行く手を

横切っていて、我々は右に入ってくる車道をさらに登ってスカイラインに出たが、

これもあとで調べたら、スイカラインの下をくぐり左側にある階段を登って

スカイラインに出るのが一番早かったらしい。

10月からのインボイス、来年1月からの電子取引データ保存、

それで仕事に追われてろくに調べもせず山に来るからこういう失敗をする(^^;;

ま、いいや、気を取り直して歩き始めるとすぐに標識が現れた。

その標識に従って山稜線歩道を達磨山方面に進む。


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 車道を登って西伊豆スカイラインに出たところ。
 事前の情報収集不足でだいぶ時間ロスした。

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 少しいくと伊豆山稜線歩道の標識があった
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 穏やかな山稜線。一番右が達磨山。向こうの海は駿河湾。


いかにも伊豆らしい明るい穏やかな尾根道である。

やがて展望が開け、行くてに達磨山に続く山稜、左てに駿河湾が見える。

富士山も見えるが頂上あたりに雲がかかっている。

天気はいいのだが、風が強い。

駿河湾から相模湾への風の通り道になっている峠のあたりは、

歩いていて飛ばされそうなくらいに強い風だった。

伊豆山稜線歩道はところどころ西伊豆スカイラインの車道を歩くのだが、

車の方に飛ばされそうでガードレールにつかまって歩く感じ。

伊豆の山でこんな強い風に吹かれたことはない。


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 土肥が見える。


登山道の両脇の笹の丈の高いところで風をよけてお湯を沸かして昼食。

さらに風のなかを進んで達磨山。頂上で写真を撮っただけですぐに歩き始める。

なにしろ休憩していると風に叩かれる。

それにしても風が吹いていなければ気持ちのよいトレッキングコースである。

そのまま金冠山まで歩き、達磨山高原レストハウスに降りる。大曲茶屋から4時間半。

バス停に着いてすぐにバスが来た。そのバスを逃していたら次のバスは3時間後だった。

バスで修善寺駅に戻り、停めてあった車で今日の泊まりの修善寺温泉へ。


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 達磨山

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 達磨山から山稜線歩道を北へ
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 戸田が見える
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 金冠山


温泉で汗を流したあとは修善寺に来るといつも行く居酒屋で今年の山行の打ち上げ。

感じのいい母娘がやっている居酒屋で、場末感たっぶりだが気に入っている。

酒を飲んで今年の山行を振り返り、いい気分でホテルに戻ってからは記憶にない(^^;;;


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 年末年始は特別なお酒という案内があり、飲み比べセットがあったので頼んだら、
 小さいグラスじゃなくて普通のコップで三杯きた。 
 一杯ずつ頼むより100円安くなるんだそうだ。
 それって飲み比べセットっていうの? 飲み比べって普通小さいグラスだろ(^^;?  
 左から八海山、酔鯨、白隠正宗。


 

今年のつれづれ日記はこれで終わりです。

また来年お目にかかります。

それでは皆さん良いお年を。


日本年金機構の取り立て

新型コロナの特別融資の返済猶予が終わり、

始まった返済のために資金繰りが悪化している中小企業が結構ある。

国はそういう中小企業のために、特別融資や再度の返済猶予等の支援を

おこなっているが、そういう支援を受けた顧問先が、銀行の担当者から

「日本年金機構の取り立てに気を付けてください」と言われた。

資金繰りが悪化している中小企業は社会保険料の未納もあったりするわけだが、

再度の返済猶予で月100万の返済がなくなると、

日本年金機構は、その100万を未払いの社会保険料の支払いに当てろと言ってくる。

会社が潰れれば金融機関は融資が貸し倒れになるし、

失業者が増えることは国も防ぎたいわけで、

国の指導のもとに銀行や保証協会がそういう中小企業を支援しようとしているときに、

日本年金機構は、そんなことお構いなしに取り立てをしようとするわけである。

返済猶予で月100万浮いたとしても、既に資金繰りが悪化している会社が

その分をすべて未払いの社会保険料の支払いに充ててしまっては、

支援はなんの意味もなくなるのである。

支援を無にしない範囲での分割支払いにすればいいものを、

日本年金機構は「未払いの保険料を払えないなら会社を潰せ」ということすら言う。

日本年金機構にとっては会社が潰れてくれれば、回収不能確定ということで、

保険料徴収の対象から外れるのでそれで仕事は終わったことになる。

会社が潰れ失業者が増えても自分達の仕事がそれで終われば、

担当者にとっては好都合なのであろう。

中小企業支援が財務省の管轄で、社会保険は厚生労働省の管轄という縦割り行政が

こういう結果を招いているわけであるが、

それだけではない。

日本年金機構、前身の社会保険庁の時代から組織自体が問題を抱えている。

ゆえに独立行政法人になったわけだが、

人間が変わらない以上、組織の問題は解決しないのである。

年金記録問題で膨大な年金の記録を不明にしてしまった組織。

その原因についてはもろもろあるわけだが、

社会保険庁の職員の多くが自治労に加盟していて彼らは職場にパソコンが導入

されることが過重労働や人員削減につながるとして激しく反対した。

民間企業でパソコン導入反対などという話は聞いたこともないが、

一日のパソコンへの入力作業にも制限をつけさせるようなことをしたわけである。

それが多くの年金記録を失わせる原因のひとつなのだが、

なぜか当時の報道は国の責任は問うても労働組合の責任は問わなかった。

その後、独立行政法人になってからも問題を次々と起こした。

マイナンバー制度が始まるとき、税理士仲間では、

「個人情報は洩れるだろう、日本年金機構あたりがやらかすよ」と話していた。

そしたらホントにやらかした。

中国の会社を情報入力の下請けに使ったりして多くの個人情報を流出させた。

そして今、未納社会保険料の柔軟さの欠いた取り立てで中小企業を危機に

追い込んでいる。

社会保険料の取り立ての件では私自身、異常な経験をした。

社会保険料の未納を抱えている顧問先の社長から電話があり、

「社長の役員報酬を過年度に遡ってなかったことにして修正申告をしろ、

それが出来ないのなら会社を潰せ、と日本年金機構に言われました」という。

実際に支払った役員報酬をなかったことにしろというのは、

なかったことにすればそれで未納の保険料が消える、

消えれば担当者の仕事は終わるということなのだろうが、

修正申告が出来るのは、計算違いがあったとき、法令の適用に間違いがあったときである。

実際に支払っている役員報酬をなかったことにするという虚偽で修正申告を

することは出来ない。

その旨、社長に答えると数日後、また社長から電話がかかってきた。

「その税理士はどういうつもりなんですか?  修正申告はできるはずだから!

と日本年金機構の担当者は言ったらしい。

「また電話かかってきたら録音してください。それと私に電話するように

言ってください。虚偽の修正申告をしろ、それが出来なければ会社を潰せと

いうのはどういうつもりか直接聞きます。日本年金機構の職員はみなし公務員

なんですよ。みなし公務員の不法行為を許さなくていいです」

その後、その担当者から電話はかかってこなかった。

2024年に日本年金機構の柔軟さを欠いた取り立てで、

支援すれば立ち直れる中小企業が潰れることがないよう祈りたい。

そろそろ日本年金機構の職員は、

年金記録問題から幾つも続いてきた不祥事がなぜ起きたのか考えた方がいい。

自分達の仕事ぶりが国民に多分の迷惑をかけているということにも気づいた方がいい。


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 クチナシ

餅つき

通っている射場で年末恒例の餅つき。

今年は他の用事が重なって昼からの参加になった。

行ってみるともう最初の餅は搗きあがって、みな飲んだり食べたりしている。

早速、自分も頂くが搗きたての餅は柔らかくて美味しい。

スーパーで売っている切り餅とはまるで違う。

餡子や黄な粉、おろしで食べたり、焚火で作った汁にいれて雑煮で食べる。

美味しい。ついつい食べ過ぎてしまう。


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 スマホを忘れて写真を撮れなかった。これは昨年の写真

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 こちらは今年の写真、射場の常連仲間に送ってもらった。


不思議と射場での餅つきは毎年天気がいいのだが、今年も青空である。

蒸し上がった糯米をそのあとも順番に搗いてゆく。

結局食べきれなくて土産に餅を持って帰ったのだが、

夕飯のときでもまだ柔らかかった。

餅を食べたあとは腹ごなしにコースを回る。

おなかは一杯だし、後片付けで重い臼を運んだりして筋肉にきているので、

成績はみなイマイチ。

コースの最後で射場の上の畑の大根を一本取ってゆく。

射場の畑の大根は美味しくて葉っぱのついたまま持って帰る。

大根の葉っぱはテキトーな肉などと一緒に炒めるといい酒のつまみになる。

搗きたての餅は美味しいし、大根は美味しいし、春になるとタケノコが取れるし、

射場の山は楽しさてんこ盛りである。

来年は上の畑の一角で自然薯を作るつもりだ。

来年もアーチェリーの射場で目いっぱい楽しもうと思っている。


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 餅つきをしている上には無患子の木。黄色い実が青空に映える。
 

誇りもち

誇りもち勤めし教育現場なりブラック企業と断じて男孫は

                        / 一色さくら

 

一色さくらの歌集『二本』のなかの歌。

作者は37年、教職にあった人。

確かに、学校現場の過重労働は並大抵のものではないようで、

働く場所としての学校がブラック企業と同じだというのは、

今では結構知られていることではある。

結構知られてはいても、孫にダイレクトに言われると複雑なものはあるだろう。

集中にはこういう歌もある。

 

三十年前女性校長の登用は始まったばかり繋げなくては

 

現在は女性の校長や教頭はいくらでもいるのだろうが、

女性の登用が始まったばかりの時代、

働く女性のひとりとして、次の世代にバトンを渡したいという思いは

強くあったのだろう。

歌としては作者の思いが出過ぎている気はするが、

人はみなそれぞれの時代を生きているわけで、

短歌はそういう人の記録あるいは記憶、でもある。

短歌にすることでその人の人生は記録され記憶される。


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  鎌倉八幡の蘇ったイチョウ。石段の上から

拙速に過ぎます

通っているアーチェリーの射場。

有志で立ち上げたクラブで運営しているのだが、

コースの山の木が立ち枯れていたりすると危険なので伐採したりする。

今回、コースから少し外れたところにある木が、

このままでは射場の外の道路の方に倒れるかもしれないということで伐採した。

というか、いつのまにか伐採してしまった。

で、伐採したのはいいのだが、斜面に中途半端に倒れたままになっている。

そのままずるずると斜面を落ちてフェンスを突き破り道路にまで出てしまうと

危ないので、とりあえずロープをかけてずり落ちないように固定している。

射会のあとで、その木を片付けようということになった。

行ってみると、斜面に下向きに倒れた木の根元の方をロープで固定し、

木の上の方は周囲の木や蔓に引っ掛かって地面に倒れず中途半端に浮いて

倒れているような状態。念のためにこちらにもロープをかけて固定している。

地面に倒したいので、そのロープを何人かで引っ張ってみるがゆさゆさ揺れる

だけである。これは無理だなと思っていたら、

「根元の方を切ってみましょう」という。

小さく切っていかないと片づけられないので切るのはいいのだが、

そういうふうに切るなら支度があるだろう。

根元の方を切ったとき、中途半端に浮いている木の上の方が思いがけない落ち方をして

下のフェンスを突き破って道路まで落ちたら大変なことになるわけで、

切るところの上にもう一本ロープを架けて固定してから切らないと危ない。

万一のために下の道路に人を配置しないといけないだろうし、そういう準備は?

「今日はやらない方がいいんじゃないですか?」と言ったら、

「じゃ、いつやるの? 今日でないとしばらく集まらないよ」と言う。

「拙速です」

じゃ、どうするという話になっていたら、後ろから射場一のビックマウスSが、

「やるならやるでやりましょう、1時間で終わるよ」と言い出す。

1時間で終わるわけないだろういい加減なこと言いやがって…(^^;

どうすればいいかしばらく皆で話していて、ふと後ろを見たらSがいない。

あの野郎、逃げやがったな…(^^;;

ま、しかし、正解である。

企業経営の荒波をくぐり抜けてきたS、ビックマウスだが抜け目もない。

自分もホントにそのまま切るということになったら、

少しずつ後ずさりしてその場をフェイドアウトするつもりだった(^^;;;

斜面に中途半端に倒れ、すぐ下はフェンスがあってその向こうは道路。人や車が通る。

切ったとき見込んだのと違う倒れ方をしたら大変なことになる。

それへの備えもないままで取りつくような木じゃない。

それを備えもないまま、とりあえずここを切ってみようというやり方をするなら、

その場を静かに離れ、最悪のときは、

「えっ!? 切っちゃったんですか?  危ないからやめた方がいいと言って、

そのあと他の場所の片づけしていたんですが

と、しらを切る(^^;

仲良く危ないことやって仲良く責任を分け合うほど世の中は甘くはない(^^;;

その後、再びロープで固定し、どう処理するか検討することになった。

少しずつ後ずさりしてフェイドアウトしなくて済んで良かった(^^;;;


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  以前、伐採した木、大きな木は何百キロもあるので
 何人かで引っ張ったって動かない。ウインチなしで大きな木を動かそうとしても無理。

 

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