2023年11月

加賀美アーチェリー

山梨の加賀美アーチェリー。

的までの距離表示のないアンマークドのコースのある射場である。

桃の咲く季節と紅葉の季節が特にいい。

射場の仲間達と連れ立って行ってきた。

現地集合で10時過ぎからコースに入る。

木登りしなければ入れないツリーハウスがコースの入り口にある。

どうやって登るんだ? と来るたびに見上げる。

最初は距離表示のあるコース。

ただ、ここの射場、的のまわりに外れたときのカーテンなどがないので、

的をオーバーして外すと向こうの谷に矢が飛んでいってしまってなくなったり、

的の下に落とすとなぜかそこに置いてある石に当たって矢が壊れたり、

下手なアーチャーは来るなと言わんばかりのコースなのである。

幸い矢をなくすこともなくコースを回り、昼からはアンマークドのコースへ。

距離表示がないので目測で距離を測り射つわけだが、

的の周りの状況次第で実際よりも遠く見えたり近く見えたりして難しい。

難しいが面白くて、そこが加賀美アーチェリーの魅力である。


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  加賀美アーチェリー コースはクラブハウスと道路挟んで反対側
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 コース入り口にあるツリーハウス どうやって入るんだろう

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 アンマークド 的までの距離を目測して射つ


楽しんだあとは車で20分ほどのところにある石和温泉、今日はそこに泊まり。

温泉で汗を流し、夕食のあとは近くのスナックに出かけてカラオケ。

歌い終わって部屋に帰ってしばらく話して寝たのは12時過ぎ。

それでも翌朝6時に起きて風呂に入り、日帰りで射場に来る仲間と合流するために

8時半にチェックアウトするのだから元気なものである。

射場に向かう途中、雪を被った南アルプスの山なみが見える。昨日よりいい天気だ。

射場に着いて昨日と同じようにコースを回る。

コースの紅葉が美しくて気持ちいい。

で、いい気分でコースを回っていたら、

とうとうアンマークドのコースで的を外し矢を一本なくした。

仕方ない、ここの射場は無傷で帰れない人が何人もいる射場なのである(^^;

紅葉の射場でアーチェリーを楽しみ、温泉に泊まって飲んで歌って、楽しい週末だった。

また来年、今度は桃の咲く季節に訪れたいと思う。


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  翌日、石和温泉から再度、射場へ。
 一番右が甲斐駒ヶ岳、その隣が鳳凰三山、白いのは白峰三山のあたり

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 練習場、紅葉が綺麗
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 こんなふうに紅葉の森のなかを歩いてコースを回る

10月以降のインボイス発行事業者の登録

101日から消費税のインボイス制度がスタートした。

インボイスを発行するためには適格請求書発行事業者の登録をしなければならないのだが、

10月以降にその申請をした事業者もかなりいるらしい。

消費税の免税事業者の場合、発行事業者の登録をすればそれ以降は消費税の申告を

しなければならないので、取引先から言われなければ登録しないわけだが、

取引先も早く言ってくれればいいのに、

10月に入ってからインボイス発行を要請してくるところがあるのである。

しかし、急に言われてもすぐには登録できない。

そういうところの登録申請をして、

既に一か月以上経つのにいまだ登録通知書が来ないところがある。

本人も早く必要なので困っているのだが、

なかなか登録通知書が来ない。

国税庁のHPには申請してから登録通知書が届くまでだいたい一か月かかると書いてあり、

それを過ぎても登録通知書が届かない場合は管轄のインボイス登録センターに

問い合わせしてくださいと書いてある。

で、インボイス登録センターに電話するわけだが、何度電話しても繋がらない。

呼び出し音が鳴り続けてそのうち切れるか、話し中か、何度電話してもダメ。

いい加減キレテ、管轄の税務署に電話した。

10月初めに登録申請したんだけどいまだに通知書来ない、どうなってんの?

「その時期は申請が集中しまして登録通知がでるまで2か月以上かかっています」

「国税庁のHPには1か月って書いてあるよ、それを過ぎても届かないときは

登録センターに電話してくれと書いてあるから電話しても全くつながらないよね」

「はい、申請が集中したので今はそういう状態です」

まったく

だったら、2か月以上かかりますってHPに書いておけよな…(^^;

あるいは管轄の税務署によって違うのか?

ちなみに同じ10月に入ってからの申請でも法人は一か月かからないで通知書が来た。

管轄の税務署の違いか、あるいは法人は法人番号をそのまま登録番号に使うので、

個人とは違い番号の割り付け作業がいらないのか?

それにしても登録通知を出すまでそれだけかかっているのなら、

そういうアナウンスをしてもいいはずだ。

かけてもかけても虚しく呼び出し音が鳴るだけの電話しかない登録センターは

問い合わせ先として意味がないだろう。

ちなみに登録通知書が届いていなくても登録の効果は登録日から発生するので、

申請日から最短15日以降で指定した登録日以降の分についてはインボイスを発行できる。

この場合、登録通知書が届いてから登録番号の入ったインボイスに差し替えるか、

インボイスとして不足している部分を通知すれば大丈夫である。


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  冬桜

ネパール カトマンズ

ネバール最終日、夜遅い飛行機で帰国するので今日は一日カトマンズ観光。

とりあえずスワヤンブナート寺院に行ってみる。

地図を見て見当をつけて歩く。

カトマンズの雑踏を歩いていくわけだが、割と真っすぐな道が多いのでなんとかなる。

たまに太めの道に出ると信号もなにもないので、車の合間を縫って道を横断しなければ

ならないのだが、人間、そういう環境にいると順応するもので、だんだん要領よく

渡れるようになってくる。

それにしてもこのカオス、インドほどではないがちょっと似ている。

昨日、ガイドに聞いたらタメル地区から30分ほどで行けると言っていたが、

道に迷ったわけではないが1時間ほどかかってしまった。

ようやく道の向こうに寺院が見えてきたが、かなり上の方にある。

丘の上にあるのか? と思いつつ行くと、案の定、延々と登ってゆく階段があった。

マジ!?  ヒマラヤで散々登ったのにまた登るの?...

寺は平地に作れよな…(^^;

この寺はモンキーテンプルという別名でも知られているらしく、サルが沢山いる。

サルが散歩している境内を抜けて階段へ。

なんでこんなに高いところに寺作るんだと思う階段を登れば、

建物の側面の壁に目が描かれているネパールらしい寺院風景がある。

上からはカトマンズの街が見下ろせる。

雑然としたところがネパールなんだろう。

南からインド、北からチベット、異質な文化・民族が混合しているのがネパールである。

境内の一角には土産物屋が並んでいてその店の屋上からコーヒー飲みながら

しばらくネパールの混合を眺める。


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 カトマンズの市街、細い道を歩いてゆく

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 途中、寺があった。
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 大きなマニ車
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 さらに進む。電信柱はこんな感じ、どう電線がつながってるんだ...?
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  道の向こうにスワヤンブナートが見えてきた。
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 スワヤンブナートの入り口
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 階段が続く...また登りか!?
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 スワヤンブナート 仏の目が見ている
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 カトマンズを見下ろす
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 マニ車
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 仏の目
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 サルがたくさんいる
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 ガンダーラ的? 仏像
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 土産物屋の一角、屋上でコーヒーほ飲みながら


このあと下におりて再び雑踏のなかを歩きダルバール広場へ。

王宮があったという広場で、カトマンズ観光の中心地である。

幾つかの建物があるが7年前の大地震で崩れて復旧をしているところもある。

広場では土産物の市がたっていたり、古い王宮の建物が博物館になっていたり、

ネパールらしい雰囲気のなかで結構時間をつぶせるところである。

なんだかんだで夕方になりタメルに戻って夕食を摂り、

荷物を預けたホテルでタクシーを呼んでもらって空港へ。

空港では空港を埋め尽くすような混沌をかき分けて出発ロビーにたどり着いた。

ネパールでは海外に出稼ぎに行く人が多いので、家族が見送りに行くのであろう。

そういう人たちで空港の入り口が埋め尽くされているのである。

ぼんやりしていたらいつまでたってもなかに入れない。

混沌を突破するエネルギーがいる(^^;;

ひさしぶりの海外だったがネパールは楽しかった。

ヒマラヤの自然もカトマンズの混沌も。

ネパールはもう一度行ってもいい。

はまりそうな気がする。

夜遅い飛行機で出発、翌朝、日本に着いた。

我々がカトマンズを飛び立ったくらいの時間にネパール西部で地震があったらしい。

被害が少ないことを願っている。


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 ダルバール広場


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  観光客が大勢いる

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  この楼に登ると眺めがいい

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  土産物の市

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  昼食はタカリのダルバート。
 タカリ族は料理がうまいということで有名らしく日本にも結構働きにきてる。
 タカリの料理の店はカトマンズではちょっと高級感のある店であるらしい。
 ヨーグルトがついているのがタカリのダルバートの特徴だとか。
 今回で一番美味しいダルバートだった。

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 土産物の市で昼寝している野良犬。
 ネバールには野良犬が多いがネバール人は野良犬を蹴飛ばしたり
 しないらしい。あちこちで昼寝している野良犬を見た。

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 博物館になっている一角

ネパール ランタン谷 4

昼食ののちランタン村へ下山開始。

昨日登ってきたマニ石の道を歩き、ヒマラヤの黄葉を眺めながら下り、

U字谷の広やかな風景のなか、ヤクの放牧地を過ぎるとランタン村。

ここで一泊、夕食のときに血中酸素濃度を測ってみたら全員少し上がっていた。

300mの標高差でもやはり降りてくると高度の影響が和らぐ。


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 ランタン村への下りに振り返る

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 マニ石の続く道

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 ヒマラヤの黄葉
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 途中の小屋でヤクの皮。温かいんだそうで100ルピーで
 売ると言っていたが、売ってくれても持って帰れない。
 この小屋のオバチャンが、地震の前は日本人が大勢きたけど、
 地震のあとは来なくなった。また日本人に来て欲しいと言っていた。
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 ヤクの放牧地
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 U字谷をくだるとランタン村が見えてきた


翌日はサルの群れがいる森のなかの登山道をくだったりしてラマホテルへ。

このラマホテル、やはりランタン谷トレッキングの鬼門で、

登ってきたときよりは空いていたが、それでも結局1部屋しか空いておらず、

2ベッドの部屋に3人で泊まる。

いささか窮屈で夜中ときどき目が覚めた。


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 2ベッドの部屋に3人、夕食のときに話をしたネパール人のグループは
 同じ部屋に4人で泊まったらしい。

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 途中の小屋で、小屋の子供達と遊ぶ犬


翌日は出発点のシャブルベンシ。

途中、谷のかなり下に降りてきたところで対岸にサルが沢山いてこちらを見ていた。

まるでランタン谷から帰る我らを見送ってくれるような…(^^;

やがて向こうにシャブルベンシが見えてくる。

シャブルベンシからチベットとの国境に続く道も見える。

あの道をチベット動乱のときは大勢の難民が逃げてきたはずである。

日本の左翼が中国礼賛の陰で無視し続けてきたチベット。

そのチベットの大地はここから直線距離で12kくらい。

歩いても行ける距離だが、

たぶん途中に検問所があって、許可がないと追い返されるんだろう。

これで我々のランタン谷トレッキングは終わり。


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 シャブルベンシが見えてきた

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 チベットへ続く道


シャブルベンシまでくだったら体調不調だった仲間もすっかり元気になった。

頭痛やふらつきという症状は見られなかったが、やはり軽い高山病だったのだろう。

ホテルでゆっくりし、数日振りにシャワーを浴び、

ランタン谷最後の夜はガイドとポーターも交えて地元の酒ロキシーを飲んだ。

ロキシーというのは米やヒエで作るネパールの焼酎。結構おいしかった。

ローカルな酒でこの後、カトマンズのレストランでロキシーを注文しても置いて

いなかった。ガイドの話では自分の家で作って飲むのは構わないが、売るのはダメ

なんだそうで、そうするとシャブルべンシのホテルにあったロキシーは、

ホテルで作ったものでなければ密造酒ということになるのか(^^;;

翌朝、今までよりゆっくりして車でカトマンズへ。

6時間ほどかかってヒマラヤの大きな尾根を下り、ネパールの農村風景のなかを走り、

再び山越えをしてカトマンズ盆地。

3時頃、トレッキングに不要な荷物を預けておいたFUJIHOTELに着いた。


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 シャブルベンシでカンボジアと同じペットボトルのガソリンスタンド

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 カトマンズへの途中で最後にヒマラヤの峰を眺める。
 このしばらく前のところではシシャパンマが見えていたのだが、
 車が揺れて写真撮れなかった。
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 カトマンズへの途中で昼食 ネパールで一番ポピュラーなメニュー、ダルバード。
 最初の夜カトマンズのレストランで食べたダルバートは観光客向けのちょっといい
 ダルバートだったが、これは普通のネパール人が食べるダルバート。
 豆のスープをご飯にかけ、まわりの具と混ぜて食べる。
 

ネパール ランタン谷 3

ランタン村の朝は寒い。

ガイドの話ではランタン村は風が吹くので寒いのだそうで、

この上の標高3800mのキャンジン・ゴンパの方が風が吹かないので暖かいという。

高度馴化ということなのだろう、今日の予定は3500mのランタン村から3800m

キャンジン・ゴンパに登るだけ。予定時間は4時間。

村の後ろの斜面を一気に登るとその先はゆるやかな登りに変わる。

やがてマニ石の続く道になる。

チベット仏教のお経が書かれた石が道沿いに積まれている。

ガイドの話では、古いのもあり、大地震のあとの新しいのもあるらしい。

マニ石の左側を歩くのがルールなのだそうだが、

ヒンズー教徒とか異教の人はその辺あまり気にしていないらしい。


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 ランタン村の朝

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 朝食はチャパティとブラックティー
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 マニ石の続く道
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 キャンジン・ゴンパへ
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 ヤクは割と小さいのだが、このヤクは大きかった。道をを横切っていった。

谷は明るく向こうにはヒマラヤの高峰がつらなっている。

富士山と同じくらいの標高になってくるのだが、特に高度の影響は感じない。

ヒマラヤの美しい風景のなかを登っていくとキャンジン・ゴンパが見えてきた。

高地の寒々とした宿泊地かと思っていたが三階建てくらいの建物もあって、

想像していたのと全く違った。

聞けばランタン村の住民がトレッカー相手にホテルを作ったりして、

それなりの大きさの集落になったらしい。

キャンジン・ゴンパの後ろには明日登る予定のキャンジン・リ(4300m)が茶色く

盛り上がっている。周囲の高峰のなかにあってはキャンジン・ゴンパの裏山に

過ぎないのだが集落からの標高差は500mある。


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 キャンジン・ゴンパの手前、水力のマニ車が回っている

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 仏塔があった
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 キャンジン・ゴンパ
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 キャンジン・ゴンパの少し奥の方。正面に見えるのはヤラ・ピーク。
 キャンジン・ゴンパから一泊で登れる。
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 キャンジン・ゴンパのヤクのチーズ工房
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 ヤクのチーズ 量り売りしてくれる

日本とまったく違う風景を眺めホテルに入り明日に備える。

ただ、メンバーのひとりが昨日から食欲がない。

夕食の前に血中酸素濃度を測るとだいぶ下がっている。

一見、高山病の症状は出ていないのだが高度の影響もあるのかもしれない。

もしそうであればすぐにでも下に降りた方がいい。

高山病への対処はともかく下に降りることである。

明日はキャンジン・リに登りキャンジン・ゴンパにもう一泊する予定なのだが、

夜、ガイドを交えて話し合った末、明日の午前中に体調を崩していない2人だけで

キャンジン・リに登り昼までに帰ってきて、その日のうちにランタン村まで下ろうと

いうことになった、

翌朝、まだ暗いが天気はいい。

食堂の窓から見るとランタン・リルン(7234m)の左側に月が出ている。

朝食を済ませいつものブラックティーを飲んで出発。


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 右の白いのがランタン・リルン。左の黒い山の稜線に小さな月が引っ掛かっている。


別にどうということもない裏山なのだが、標高は富士山を越えているので、

無理すると息が切れる。

急登の連続なので効率よく高度は稼げる。

やがて稜線に出ると左の岩峰にタルチョ(チベットの祈祷の旗)がはためいている。

回りの景色はランタン・リルンと氷河、キムシュン、ヤラピーク、ナヤ・カンガ

ガイドが説明してくれるのだが名前が難しくて覚えられない(^^;

空の青は深い。

その下に聳えるヒマラヤの高峰と氷河を間近から見ることが出来て、

ただ立ち尽くしている。

しばらくののち下山。

昼からランタン村まで下りるつもりなので、そうゆっくりしていられない。

ヒマラヤの峰、ヒマラヤの谷の風景を眺めながらキャンジン・ゴンパに昼前には降りた。

ガイドから高地では止められていたアルコールだが、

もう飲んでいいですよと言われて美味しいビールを飲んで昼食。

そのあとすぐにランタン村へ下る。


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 4300mピークへの途中から

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 タルチョの岩峰

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 ランタン・リルンと氷河

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 温暖化のせいか氷河の下の方が消えている。この下に氷河湖がある。
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 キムシュンかな?
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  谷の反対側

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 4300mピークからタルチョはためいていた岩峰
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 キャンジン・ゴンパを見下ろす
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 3800mまで降りてきてまずはビール。つまみは昨日買ったヤクのチーズ。

ネパール ランタン谷 2

シャブルベンシの朝、鈴の音で目が覚めた。

ホテルの窓から見ると荷物を積んだロバの列が次々と進んでゆく。

車が入れないランタン谷の村や宿泊地に荷物を運ぶのであろう。

朝食を済ませ出発。ガイドのビルはグルカ兵みたいな精強なおっさんで日本語ペラペラ。

羅臼のホテルで半年くらい研修で働いたこともあるらしい。

ポーター2人は彼の親戚だそうだ。

谷に入り、谷沿いの上り下りする道を進む。

渓谷の道を進んでゆくと向こうに小屋が見えてくる。

ランタン谷のトレッキングルートには主な宿泊地のほかにところどころに小屋があり、

ネパール人の若者のグループは若者らしく金がないので、そういう小屋に泊まって

宿泊日数を少なくしてランタン谷に来るらしい。

そのひとつの小屋の手前、谷の向こう側に木を立て旗をつけているところがあり、

ガイドの説明では温泉だという。

入れるのかどうかは分からなかった。


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  ランタン谷に荷物を運ぶロバ
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 ホテルを出発
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 ランタン・コーラ(川)に沿って谷に入る
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 谷の道を進む
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 向こうに小屋が見えてきた
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 見えにくいが対岸の木を立てているあたりが温泉


さらに進むと対岸の崖に大きな蜜蜂の巣があった。

あれが蜂の巣かというくらいの大きさ。

一日で標高差1000m以上登るので、結構きつい。

辛抱して登ってゆくと今日の宿泊地ラマホテルに着く。

ラマホテルと言ってもホテルの名前ではない。昔、ラマ教の寺があったという場所の地名。

ここの宿泊がこのトレッキングの鬼門だった。

10年前まではネパール人はトレッキングとかしなかったらしい。

ヒマラヤトレッキングは外国からの観光客がするものだったらしいのだが、

ネパールが経済的に豊かになるにつれ、

ネパール人もトレッキングをするようになったらしい。

で、どうなったかというと、

ランタン谷トレッキングの初日の主な宿泊地であるラマホテル。

上のランタン村と違って、もともと人は住んでいないところに作られた宿泊地で

建築の制限があるらしく、宿泊できる人数に限りがあるところに、

下から登ってくるトレッカーと上から下りてくるトレッカーが集中し、

つまりパンクである。

我々はこの日2部屋予約してあったのだが、

結局、ここしか空いていないということでテント泊になった。

ま、海外ではあるだろうね、こういうこと(^^;

ちなみに帰りもラマホテルに泊まったのだが、

やはり一杯で2ベッドしかない部屋に3人で泊まることになった。

夕食のとき、隣にいたネパール人のグルーブにそれを話したら、

彼らは同じ2ベッドの部屋に4人だった(^^;;


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 対岸の崖の大きな蜜蜂の巣
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 途中の小屋で昼食 チベットの麺料理トゥクパ
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 吊り橋を渡る
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 花の名は分からない
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 エーデルワイス?
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 この橙色の花は麓の道の辺や家の庭にもあった。
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 ラマホテル
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 結局、テント泊


翌日、ラマホテルを出てさらに登る。今日も標高差1100mを登らなければならない。

だんだん高度をあげてゆくと回りの景色も変わってきて、

やがて谷の向こうにヒマラヤの白い峰が見えてくる。

この辺で標高は3000mくらいか。

道の傍らにシャクナゲの木がある。

ネパールといえば杉の木のような大きなシャクナゲの森があり遥か頭上に赤い花を

咲かせるらしいのだが、そういうシャクナゲはもっと南の方で、

この辺のシャクナゲはそこまで大きくはならず白い花を咲かせるらしい。

地形はやがて氷河が削ったU字谷になってゆく。

植生も変わり大きな木が少なくなってくる。

さらに行くと右岸から大きく崩れた斜面が谷に広がり、

その向こうにランタン村が見えてくる。

2015年、ネパールで大地震が発生し、ランタン村は岩雪崩に押しつぶされ壊滅した。

トレッカーを含む350人以上の死者が出た。

右岸から大きく崩れた斜面の下に、ランタン村は埋まっている。

多くの死者もそのまま埋まっているらしい。

その斜面の向こうに見えるランタン村は地震後に新しく再建された村である。

今日の宿泊はその新しく再建されたランタン村、標高約3500m


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 荷物を運ぶロバとすれ違うときは山側にいないと危ない。
一度、荷物ぶつけられて倒れた。谷側にいたら谷に落ちる。

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 谷の向こうにヒマラヤの峰が見えてくる。

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 登るにつれ明るい谷になってゆく

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 ヤクがいた。
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 休憩した小屋、この辺はあきらかな氷河地形、U字谷。
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 サルがいる
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 白く崩壊しているところが岩雪崩のあと。ランタン村はそこに埋まっている。
 その向こうに見えるのが再建されたランタン村。
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 ランタン村
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 ランタン村はチベット動乱でチベットから逃げてきた人が多く住んでいるらしい。
 ダライ・ラマの写真があった。
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 夕食のシェルパシチュー。これにご飯をぶっこんで食べる。美味しい。

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