山岳会の後輩が新潟の十日町に移住して米作りをしている。
今年で10年になるらしい。
移住して米作りを習い、米を出荷できるようになってから買うようになった。
父親が新潟出身のせいか米だけは親の代から新潟の魚沼の米屋から取り寄せて
いたのだが、
こう言ってはなんだが、
それまで買っていた魚沼の米屋の米との味の違いははっきり分かった。
炊飯器をあけたときの香りがあきらかに違った。
しかし、そんなことはどうでもいい。
移住して一から米作りを始めたのだ、
長く米を作っている魚沼の農家に太刀打ちできないのは当たり前である。
米を作り続けていい米を作ってくれればいいのだ。
そう思って今年も米を注文した。
夏の異常な暑さで米が枯れたりして、
以前は魚沼といえば取れる米はほとんど一等米だったのだが、
米どころの魚沼で今年は一等米がほんの少ししか取れなかったらしい。
地球温暖化の影響は机上の計算より早く来る気がする。
農家が営農を諦める諦めないの判断は学者の判断より早いのではないのか。
作る人間がいなくなれば農業は衰退するのだ。
食料危機は思っているより早く来るかもしれない。
それはそれとして、魚沼は思い入れのある土地である。
若い頃、残雪の奥利根の山を歩いて十字峡から下山した野中の里は、
梅と桃と桜がいっぺんに咲いていて、桃源郷というのはこういうところかと思った。
子供達を連れて毎年ゴールデンウィークにキャンブしていたのも魚沼である。
そういう魚沼で米作りをしている山岳会の後輩を応援したいと思う↓
正屋 (masaya-tanokura.jp)