2023年07月

六甲山 有馬温泉

友人ふたりと六甲山に行ってきた。

下田のリゾートマンションに住んでいる友人ともう一人。

以前は年に一度は下田に泊まりに行き、伊豆諸島やあちこちにも出かけた。

八丈島のさらに南の青ヶ島や青森秋田の白神山地に行ったのもそのメンバー。

新型コロナでしばらくご無沙汰していたのだが、

今年ひさしぶりに下田を訪ね、

そこで話が出て、今回は六甲山に行ってみようということになった。

新幹線で新神戸、そこから鉄道とバスで六甲ケーブルへ。

ケーブルを登るとバスが走っているのだが、それでは歩くところがなくなり山歩きに

ならないので、縦走路(と言っても車道)を六甲ガーデンテラスまで歩き、

そこから紅葉谷を有馬温泉にくだり、そこで一泊して帰るというルート。

ほとんど登りのない車道歩きと登山道を歩くのは有馬温泉への下りだけという、

人生下り坂みたいなコースだが(^^;

一緒に行く友人2人は私より年上だし登山も初心者レベルなので楽なコースにした。

で、当日は素晴らしい天気。

というか、この炎天下歩いたら熱中症になるんじゃないかという天気(^^;;

六甲ケーブルの山上駅から歩きだすのだが、ほかの人はみなバスの方に行ってしまい、

車道を歩いていくのは我々だけ。

ちなみにこの車道、ドライブコースになっているがバスは走らない道なので車は少ない、

途中、別荘らしき建物が点々とある舗装路をひたすら歩く。

山の上なので海側の眺めはいい。

それにしても暑い。後ろの話声が聞こえなくなると2人が熱中症で倒れていないかと

振り返りながら歩く感じ(^^;;;


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 六甲ケーブル

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 こんなふうに登ってゆく、進行方向は背中の方
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 炎天下、尾根上の車道をひたすら歩く
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 猫バスがいた。ただし乗れない
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 海側の景色はいい
 
六甲ガーデンテラスに着いたときには汗だくである。

ここのレストランで神戸港を眺めながら昼食を食べ、有馬温泉へのロープウェイへ。

ほんとはもう少し車道を歩いてから紅葉谷の登山道を下るのだが、

もうこれ以上炎天下の車道を歩きたくなくて、

なんの迷いもなく山歩きは終わりにしてローブウェイで下山。

つくづく分かったのは六甲山というのは涼しい時に行く山であって、

夏の暑い盛りに行く山ではない。


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 六甲ガーデンテラスから神戸港方面

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 地ビールがうまい

予定より早く有馬温泉に着いたので早めにチェックインし、

日本三大温泉のひとつであるらしい有馬の湯を楽しんだ。

翌日は有馬温泉から鉄道で新神戸、

新幹線の時間まですこし空いたので北野異人館街をさくっと歩いてから帰った。

友人とのひさしぶりの旅が楽しかった。


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 有馬温泉 金の湯

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 神戸の北野異人館街

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 ラインの館

幻の火口湖

伊豆半島の中央あたり、天城山から西に続きさらに北上して達磨山に至る山稜、

その稜線沿いに伊豆山稜線歩道というトレイルコースがある。

すべて歩こうとしたら2日はかかるロングトレイルコースである。

その中央あたりに猫越岳(ねっこだけ)1035mがあり、

その猫越岳の山頂あたりに幻の火口湖がある。

大昔、フィリピン海プレートに出来た火山島や海底火山が北上して本州にぶつかって

出来たのが伊豆半島。その頃はかなり激しい火山活動をしていたそうで、

猫越岳はそういう最古の火山のひとつであるらしい。

で、その山頂に出来た火口湖と言われていたのだが、

最近の調査で猫越岳の火口は既に風化で消滅してしまい、

火口湖ではなく残った溶岩の尾根の上に出来た池であるらしい。

つまり幻の火口湖はホントに幻だったわけだが、

ま、それはそれとして仕事が一段落したところで幻の火口湖を見に出かけた。

いい仕事をするには、よく働いたらよく遊ぶ、これ信念(^^;

西湘バイパスから箱根を越えて三島から修善寺、ここから西伊豆スカイラインに上がる。

伊豆には伊豆スカイラインとか天城越えとか、走ってたのしい道がいくつもあるが、

西伊豆スカイラインはヘアピンカーブは続くし景色はいいしおまけに無料だし、

まさに走って楽しむためにあるような道である。

あいにく天気が悪く達磨山レストハウスに着いたときは、向こうに見える富士は

どんよりとした空の下だった。このあと西伊豆スカイラインを仁科峠に向かって走るが、

途中、霧で前が見えず思うようにかっ飛ばせない。

到着した仁科峠の駐車場も霧の中。

これでは登っても何も見えない、どうしようかと思ったがせっかくなのでとりあえず出発。

笹原のなかの登山道を仁科峠の展望台に登る。

展望台で振り返ると下の駐車場が流れてきた霧であれよあれよと見えなくなった。

周囲ことごとく霧である。風も強くなってきた。

しばらく様子を見ていたが、回復しそうにないので諦めて駐車場に下る。

幻の火口湖はあっけなく幻に終わった。

ま、いい。修善寺に来たときに半日のハイキングで来られる場所である。

天気のいいときにまた来ればいい。


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 西伊豆スカライン 達磨山レストハウスからの富士山

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 仁科峠の駐車場
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 仁科峠の展望台 霧でなにも見えない。
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 展望台にあった伊豆山稜線歩道の案内図

今日の泊まりは西伊豆の土肥温泉。

西伊豆スカイラインを少し戻り、土肥に下る。

時間が余ったので土肥金山に立ち寄ってみた。

江戸時代、大久保長安が金山奉行で開発していたことは知っていたが、長い休山のあと

明治に入り再び採掘がはじまり昭和40年まで操業していたというのは知らなかった。


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 土肥金山 金鉱跡がテーマパークになっている

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 250kの金塊、縁がなさ過ぎて現実味がない

そのあとホテルに入り、温泉で汗を流し、夕飯を食べに町を少し歩いてみる。

どこか出かけたときは宿で食べるより夕食なしで泊まり、

地元の美味しい店を探して飲んで食べる方が楽しい。

小さな漁港という感じの町をしばらく歩き、

目に入った店で地元の魚の刺身と揚げ魚と焼魚、酒は伊豆の地酒のあらばしり、

それがその日の夕飯。

食べ終えて店を出るとまだ外は明るかった。

静かな漁港の町をぷらぷらとホテルに戻り、もうひとっ風呂浴びて、

部屋で缶チューハイ飲みながらテレビを見ていつのまにか寝てしまった。

翌日、再び西伊豆スカイラインを走って帰ったのだが、

昨日と同じく上の方は半分くらいは霧で前が見えず、

あまりかっ飛ばせなかったのが今回の心残りではあった(^^;;


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 土肥温泉

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 夕食の揚げ魚とカマスの焼き魚、美味しかった。
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 翌日、帰りの西伊豆スカイライン、この辺は霧が晴れた
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 昨日と同じ達磨山レストハウスからの富士山、昨日より見える

免税事業者の消費税

今年の101日から消費税インボイス制度がスタートする。

そのからみで顧問先の説明会に行ってきた。

顧問先の外注先を集めてインボイス制度とその対応について一通り説明。

そういう説明会なり研修会はインボイス制度スタートを控えて、

他の税理士も結構していると思うのだが、

ちょっと気になることがあった。

何件かの顧問先で、そういう説明会に下請けの立場で参加したところがあるのだが、

101日以降は免税事業者に対しては消費税を上乗せしてはいけない、みたいな説明が

あったらしい。

一件は、インボイスを発行しない免税事業者は今後、請求書に消費税を含めないように、

と言われたらしい。これが消費税を請求するなということか、内税での請求に変えろと

いうことか、そこまではわからない。

もう一件は、インボイスを発行しない免税事業者には消費税を支払わない、というような

説明を税理士がしたらしい。

ネットを見てもいろいろな記事があり、

免税事業者は消費税を請求していいのか、いや出来ないのだ、とか、

そういう話があちこちにあるせいか、公正取引委員会が今年の5月、注意事項と

してHPにアップしている。下記はその抜粋である。

 

一部の発注事業者が、経過措置(注)により一定の範囲で仕入税額控除が認められているにもかかわらず、取引先の免税事業者に対し、インボイス制度の実施後も課税事業者に転換せず、免税事業者を選択する場合には、消費税相当額を取引価格から引き下げると文書で伝えるなど一方的に通告を行った事例がみられました。・・・このため、公正取引委員会は、以下の発注事業者に対し、独占禁止法違反行為の未然防止の観点から注意を行いました。」

 

つまり一方的に消費税分は払わないとか請求するなと通告するのは下請けに対する

優越的地位の濫用として独占禁止法違反になる。また下請法にも違反する場合がある。

そもそも免税事業者が消費税を請求してはいけないという法律はどこにもない。

請求すること自体は違法でもなんでもない。

しかし、発注元はインボイスを受け取らなければ消費税の負担が増える。

一方、免税事業者も必要経費には消費税がかかっており、それを価格転嫁しなければ、

経営は苦しくなる。結局は価格交渉なのである。

当事者間で納得のいく話し合いがおこなわれ消費税分の負担をどうするか合意が

成立すれば問題はない。

健全な事業発展には、下請けに対する正当な配慮は必要であり、

一部の税理士が説明会で行っているような、

101日以降は免税事業者には消費税は払いません。免税事業者は

消費税を請求できません」などという一方的なやり方は顧問先のためにならない。

そういう税理士はちょっと反省すべきだろうな。


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  みなとみらい 

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