2023年01月

名古屋城

名古屋城は徳川家康が天下普請で作った城である。

泊まったホテルから歩いていくと途中に水のない外堀がある。

ここからさらに歩くので本来の城の規模はかなり大きな城である。

築城の頃は豊臣との戦いに備えてそれだけの軍勢を収容できるスペースが必要だった

のだろうし、その後も尾張徳川家の居城として睨みをきかす存在だったのだろう。

家康はそういう大きな城を外様大名の負担で作らせたわけである。

正門から入ると向こうに天守が見える。さらに進むと本丸御殿がある。

最初は初代尾張藩主・徳川義直の住まいだったが、

その後、将軍が上洛するときに宿泊する場所として使われた。

ここの襖絵などはなかなか良い。


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  名古屋城

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 本丸御殿と天守閣
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 藩主の祝いの膳の復元
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 本丸御殿の襖絵 撮影はOKだがフラッシュは禁止
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 天守閣

五層の天守は耐震性の問題で現在は入れなくなっていて外から見るしかない。

二の丸のあたりは庭園になっている。

織田信長の時代の那古屋城はこの二の丸のあたりにあった。

今年のNHKの大河ドラマの主人公は徳川家康。

それもあるのか観光客はそれなりに多い。

そういえば、昨夜ホテルで見た「どうする家康」はひどかった(^^;

NHKの大河ドラマはドラマであって歴史の事実ではないわけだが、

それにしても作りすぎだろ~。

大高城から家康がひとりで逃げ出す設定も作り物のドラマなら別に構わないが、

ひとりで逃げるなら金ピカの鎧着ていかないでしょ。

目立って落ち武者狩りにやられるだろ。

石田三成だって百姓に化けて逃げただろうが。

本多忠勝は元服前から近習として家康に仕えていたんじゃないの?

なにあの家康の知らない忠勝という男が彗星のごとく出現したような登場の仕方?

ドラマは作り話だから別にいいんだけど、

そろそろNHKも大河ドラマの冒頭に

「これはフィクションであり歴史的事実ではありません」というテロップ流すべきだよな。

荒唐無稽なドラマはドラマとして、

惨めな人質生活から一国の主になった家康。

どうもあまり好きではないが、どんな男であったのだろう。

忍耐と慎重さと要所での決断が家康という男を生き残らせた気がする。

そんなことを思いながら名古屋城を見て歩いた。

そのあと少し遠いが街歩きは嫌いではないので名古屋駅まで歩き、

土産を買って新幹線で横浜に帰った。

社員総会

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。



所属している短歌結社の社員総会に行ってきた。

というか、社員総会は付け足しでそのあとのシンポジウムを聞きに行ったのである(^^;

もろもろの事情で歌会にあまり参加できなくなった。

それはそれで仕方ないとしても、

短歌との接点が少なくなってしまうと、

いつのまにか自分の歌が自己満足の歌になってしまう気もして、

せめて特別な行事だけでも予定をやり繰りして出ていきたいと思っている。

新幹線で名古屋。

まずは昼飯、駅地下に行ってみたがどの店も行列。

行列してまで美味いものを食いたいという趣味もないので、

とりあえず駅を出て会場のウインクアイチの方に行ってみるが、

周囲ビジネス街で休日は店が閉まっている。

しばらく歩いて見つけた店が海鮮系の店で、

名古屋で海鮮でもない気がするなと思い、メニューにあった鳥味噌炒め丼にする。

関東にも焼き鳥丼というのがあるが、名古屋といえば味噌。

味噌で炒めているのが少しは名古屋らしいのかな…。

とりあえずいつものように禊の酒をひっかけて短歌モードにしてから会場に行く。


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  昼飯は鳥味噌炒め丼 美味しかった。

全国大会と違い社員総会なので、出席者は随分と少ない。

どこの総会でもそうだが大部分は委任状出席である。

ちなみに結社が一般社団法人になったのは6年前。

経緯は知らないが察するに、会員が1000人を超え、会費の管理とかもろもろの

契約にあたって人格なき社団では困るということで一般社団法人になったのだろう。

結社の会員がそのまま社員になるわけではなく、20年在籍した者が社員になる。

社員になった知らせを受けたときは、

20年、どうということもなく詠ってきたのか」と思った。

会場には結社の歌人ではないが荻原裕幸が来ていた。

で、受付で受け取った総会議案を捲ると、

吾が師匠、岡部史さんの選者就任の議案があった。

「あっ! 岡部さん、選者になるんだ」と思って何気なく会場の前の方を見ると、

当の岡部さんの後ろ姿があった。

すぐにそばに行って挨拶する。

横浜歌会に出られなくなって久しいのでホントに久しぶりである。

岡部史さんは選者になって当然。

むしろ選者になるのが遅すぎたのである。

岡部史さんはいい歌を詠っていたし、へたな選者よりよっぽどいい批評をしていた。

深いところから掬ってくるようなその批評は、

「俺にはああいう批評は出来ないな」と何度も思わされたものである。

結局、不出来な弟子であったが、自分には嬉しいニュースだった。

このあと、通常通りに総会、ま、フツーにあるシャンシャン総会であるが、

短歌のために集まっている人間集団なので、

手続き的に必要になった一般社団法人の総会は別にどうでもいいのである(^^;;

初めての出席だったが、

結社の予定を早めに知ることができるのが総会出席のメリットかな。

そのあとは、吉川宏志の「子規の読者意識」の講演。

歌を詠うとき、読者はある程度意識するものだが、

明治以降のその辺の話、現代につながるところがあって面白かった。

明治の時期には、小説と同じように作者と読者の分離という考えもあったようで、

与謝野鉄幹の書いたもののなかの「詩才なき者は詩を作るなかれ」の話には

会場から笑いが出た。

う~ん、そう言われると短歌作れなくなっちゃうよな

本人も言った手前、苦しかったりしなかったんだろうか…(^^;;

そのあとの「2022年の歌集を読む」の鼎談も面白かった。

聞いていて「よく読んでるよな~」と思った。

仕事に追われて歌集読むヒマない人間には、

それだけ読めるということ自体が羨ましく思えた。

久しぶりに短歌の世界に接し、刺激を沢山もらって会場を後にした。

今夜は名古屋で泊まる。

明日は名古屋城に行ってみようと思っている。


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  社員総会 出席者は少ない

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  講演会からは社員以外も参加できるので参加者が増える
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  会場を出て夕方の名古屋の街 ホテルに向かう
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  夕食 名古屋名物の手羽先
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  主食はやはり名古屋名物の味噌カツ

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