2022年10月

IT導入補助金

事務所で使っているシステムの交換時期が来ている。

税法は毎年変わるので、その都度バージョンアップが必要になる。

そのためシステムの保守契約をするわけだが、その契約期間が5年。

5年経ったらシステムごと入れ替えである。

で、見積もりを取ったら、600万。

マジ?…(^^;

令和510月からの消費税インボイスや令和61月からの電子取引保存に対応する

ための新しいシステム導入が必要で、そのため5年前の更新より高くなっている。

で、IT導入補助金を申請しようということになった。

IT導入補助金、国の補助金のひとつで、

中小企業・小規模事業者等が直面する制度変更(働き方改革、被用者保険の適用拡大、

賃上げ、インボイスの導入等)等に対応し、生産性の向上に資するITツール(ソフト

ウェア、サービス等)を導入するための事業費等の経費の一部を補助するもの。

申請すれば受け取れるわけではなく、審査を受けて採択されないといけないので、

いかにもそれらしい文言を書き並べて申請するわけである。

予算消化型の補助金なので、予算を使い切ってしまえば終わってしまう。

早い者勝ちというわけである。

その採択の結果通知があった。

採択されて補助金の額は200万。

これでシステム交換の実質負担は400万になった。

考えてみれば、国が決めた消費税インボイスや電子取引に顧問先の中小企業が対応

できるように我々税理士は新たな設備投資をしなければならないわけである。

補助金くらいくれてもバチは当たらないよな

とはいえ、国民の税金から補助金を受け取るのである。

一生懸命仕事をしろということなのであろう(^^;;

 

ちなみに各種の補助金は有効に活用されるべきものだが、

いわゆる「補助金ビジネス」というのもあって、

なかには悪質なものもある。利用にあたっては注意が必要である。



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  仕事で埼玉へ。帰りに所沢航空公園に立ち寄った。
 戦後、自衛隊で使われたT6練習機。

 

e-Taxを名乗るフィッシングメールに注意

しばらく前、顧問先に税務署からのメールということで、

未払の税金の督促というのが来た。

「こういうメールが来たんですけど、どうしたらいいんでしょう?

と電話してきたので、

「税務署はメールでそういうもの送りません。偽物です。すぐに削除してください。

そのメールに書いてあるURLとか絶対クリックしないで」

いわゆるフィッシングメールというものなんだろうけど、

先日、うちにも来た。

メールの件名は「e-Tax

当然のことながら本物のe-Taxのメールアドレスとは異なる。

「税務署からの未払税金のお知らせ」と書いてあって、

e-Taxをご利用頂いてありがとうございます」という挨拶文で始まり、

幾らの税金が未払いで、その納期限はメールの届いた当日で、支払いはこちら→という

感じでURLが案内されている。

メールの発行元は「国税庁」となっていて、ご丁寧に国税庁の法人番号というのが書いてある。

なんで国税庁に法人番号があるんだ?(^^;

ところどころの漢字が日本では使われない漢字になっているので、

おそらく中国語の原文を自動翻訳で日本語にしているのだろう。

読んで信用してしまう人いるんだろうな。

というか、実際に税金を滞納している人は、身に覚えがあるので、

早く支払わないと差し押さえされてしまうと焦って、

URLをクリックしてしまうのだろうか。

くれぐれもそういうメールにはご注意。

国税はメールで税金の督促はしません。文書で来ます。

 

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  先日の射場で 40mの的 6・4・4   ちょっと散らばってるね...。

 

穂高3

穂高岳山荘は標高2996mの稜線上にある。夜、小屋の窓からは星空が見えた。

なんとかもう一日天気が持ってくれることを祈って寝る。

しかし、翌早朝、まだ暗い外を見ると一面ガスっていた。

天気の崩れが予報より早まったかなと思いつつ515分に食堂で朝食。

その後しばらく様子を見るが、天気が良くなる気配はなく、むしろ雨が降ってきた。

小屋を出発する人はほとんどザイテングラートの下り道に向かっている。

今日の予定は奥穂の頂上を越えて吊尾根を通り前穂から上高地にくだる、という

ものだが、悪天の吊尾根は昨日登ってきたザイテングラートの岩稜より要注意である。

天気を考えると、行っても奥穂の頂上だけ踏んで引き返し、涸沢をくだって横尾から

上高地に戻るしかない。それにかかる時間もあるのでいつまでも天気の回復を待って

いるわけにもいかないのである。

意を決して出発。

今いる場所そのものが雲のなかなのでガスって薄暗い感じ。

雨はそれほど強くはないが相変わらず降り続けている。

雨具を着て小屋の向こうの奥穂の頂上に続く岩場に取り付く。

10月の悪天のなかなので掴む岩角も冷たい。

初級の岩登りという感じで、ロッククライミングをしたことのある人間ならたいした

ことはないのだが、いかんせん天気が悪く、雨具のフードが風に叩かれて視界を遮る。

さらに眼鏡が曇ってなにも見えなくなる

少し登って岩場に架かっている梯子の下まで来て、後ろに付いてきた息子を振り返った。

「降りよう」。

我々のあとから登ってきた何人かも降りていった。

悪天の時に3000mの山に登ろうとかいうことは健全な人は考えない方がいい、仕方ない。

今年の穂高はこれで終わり。

穂高岳山荘に戻り、少し休憩してザイテングラートを下る。

途中、雨が少し強まったがそのあと小降りになり下に降りるにつれて雨はやんできた。

ザイテングラートの取り付きまで下って振り向くと少し吊尾根が見えてきていた。

稜線にかかっていた雲が消えてきたのだが奥穂は相変わらず雲の中である。

その後も雲がかかったり消えたりを繰り返した。

涸沢カールをくだり、涸沢小屋でコーヒーを飲んで休憩。

このあと横尾にくだるのだが谷の下でも風が強く吹いていたから、

上の稜線はかなりの強風が吹いただろう。

結局10時過ぎには吊尾根は再び雲に覆われ見えなくなった。


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  ザイテンクラートをくだり涸沢カールから、
 この時点では再び吊尾根は雲に覆われていた

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  涸沢の下の方から。吊尾根の雲は消えたが奥穂は右の雲の中。
 このあと10時には再び雲に覆われて見えなくなった。

横尾、徳沢、明神と歩いて上高地に戻る。

最後に河童橋から見た穂高はやはり雲の中だった。

我々が下山した翌日、槍ヶ岳では初雪が降ったらしい。

たぶん穂高でも降っただろう。

降雪前ぎりぎりのタイミングでの穂高登山だったわけだが、

頂上はまた来年にお預けである。


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  横尾で見かけたお猿さん。

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  上高地に戻り、河童橋から。穂高の上の方は雲の中。

穂高2

前の記事で、一年ぶりの上高地と書いたが、

考えてみたら去年は行っていなかった。

去年はゴールデンレトリーバのさくらの介護で、上高地には行っていないのだった。

足腰が弱くなったさくらは1018日が13歳の誕生日だった。

衰えていたがケーキを食べた。

その10日後の28日、さくらは息を引き取った。

山には行けなかったが、さくらの傍にいられて良かった。

 

明神のひだやに泊まり、その翌朝6時に出発。朝食は弁当にしてもらった。

今日は穂高岳山荘まで標高差1500mを登る。コースタイムは8時間。

徳沢、横尾と歩き涸沢の谷に入る。

しばらく行くと若い頃登った屏風岩が見える。

谷沿いに3時間ほど登ると涸沢。

涸沢の紅葉は鮮やかで有名だが、今年はあまり赤くなっていないようだ。

これから赤くなるのか、あるいは今年は赤くならずに終わるのだろうか?


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  横尾 橋を渡って涸沢の谷に入る

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  涸沢

涸沢ヒュッテでしばらく休憩し、涸沢カールをザイテングラートに向かう。

ザイテングラート、ドイツ語で支尾根の意味で、穂高岳山荘のある稜線への

登山ルートになっている。岩稜だが、技術的にはそれほど難しくはない。

途中で登ってきた涸沢カールを見下ろすとなかなか気分爽快ではある。

ここを登り切れば奥穂高岳と涸沢岳の間のコルに建つ穂高岳山荘に着く。

ほぼコースタイムで到着し、今日はここで宿泊。

奥穂の頂上が小屋の向こうにそそり立っている。

明日、その奥穂の頂上を越えて吊尾根を通り前穂から上高地にくだる予定。

昨日から空模様がだんだん崩れる方に行っているのがちょっと気になるのだが、

気象情報ではもう一日くらい持ちそうである。


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  ザイテングラートから涸沢カールを見おろす

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  穂高岳山荘から奥穂高岳。山荘から奥穂の頂上までは標高差194m。
 この日の天気はまだこれくらいだったので、頂上は明日登ればいいと思った...。

穂高

忙しくてしばらくブログが書けなかった。

ようやく落ち着いたところで上高地に行ってきたので、

久し振りに書く。

大抵の人には思い入れのある場所というものがあると思うが、

私にとって残雪期の上越とともに上高地はそのひとつである。

若い頃、上高地から穂高連峰の峰や岩壁に何度も登りに行った。

その後、子育てやらなにやらで思うように山に行けなかった時期もあったが、

最近は年に一度は上高地を訪れるようになった。

今年は涸沢から奥穂高岳に登り吊尾根を通って上高地へ下る計画を立てた。

で、山小屋の予約を取ろうとしたら、これがなかなかうまくいかない。

そもそも山小屋って、予約を取らずに行って問題ないはずなのである。

山は天気次第だし、体調の問題等いろいろあるわけで計画通りに動けるとは限らない。

だから状況次第で泊まる山小屋も変わるわけだが、

新型コロナの対策のため、最近の山小屋はたいてい予約必要になっている。

宿泊者の数も制限しているようで、その予約が取りにくいのである。

どうにか取ったのが、初日の明神池の畔の「ひだや」と2日目の「穂高岳山荘」。

正直、初日は横尾まで入りたかったのだが、いかんせん予約が一杯で取れなかった。

初日が明神池の畔なので上高地のバスターミナルから歩いて1時間くらい。

いつものように前夜に出て沢渡の駐車場で車中泊してということはせず、

朝、普通の時間に出発して昼に沢渡に着きシャトルバスで上高地。

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  河童橋と穂高 正面に見えるのが奥穂から前穂に続く吊尾根

河童橋のたもとのホテル白樺荘のテラスで昼食を食べるが、

いい天気なのだが、どうも青空がいまいち澄んでいない。

天気が崩れてゆくときの青空である。

あと二日、天気が持ってくれればと思いつつ明神へ向かい、

人の少ない明神池を見て今日の泊まりの「ひだや」に入った。


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  河童橋のたもとのホテル白樺荘で昼食

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  明神池

一年ぶりに上高地から明神への森のなかの道を歩いていたとき、

若い頃、好きで聞いていた「穂高よさらば」のメロディーが浮かんできた。

探してみたらあった↓

https://youtu.be/MLE4Zwp9aNE

 

 

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