2022年05月

射場キャンプ

ゴールデンウィーク、前半は上越に出かけ、後半はアーチェリーの射場でキャンプ。

子供達が小さいころ、春と夏はキャンプに出かけていたのだが、

新型コロナで海外に出かけられないので、ならば再びキャンプでもしてみようかと思い、

かつて使っていたテントやタープが使えるか試してみようと思ったのである。

常連仲間の何人かもキャンプするということで、

ならばテントを張ってバーベキューをしようということになった。

幸い天気も良く、テントとタープを設営、常連仲間の変人はティピーを設営している。

ネイティブアメリカンの使っていたティピーを使うやつなんてそうはいないと思う。

そういうやつがいるのがうちらのアーチェリーの常連仲間(^^;

設営が終わったらとりあえずコースを回ってアーチェリーを楽しみ、

夕方からはバーベキュー。

肉を焼き酒を飲み、とりとめもない話をして楽しむ。

ダンボールで作る燻製もなかなかである。

燻製を作るキッドも売っているが、そういうものを使わなくても、

なるほど、ダンポールと針金と網があれば燻製は作れるわけで、

結構美味しい燻製を楽しめた。

夜は灯りを消して酒を飲みながら談笑。

射場の木々の間から星が見える。

帰ろうと思えば車で30分で家に帰れるのだが、自然のなかで過ごす夜は楽しい。

談笑ののちそれぞれのテントで寝る。

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  射場のキャンプ風景

翌朝、5時過ぎに鳥の囀りで起こされて歩いていたらコジュケイの番いだろうか、

餌をついばんでいるのに出くわした。

射場を歩いていると「チョットコイ、チョットコイ」とうるさい連中であるが、

なかなか可愛い。

横浜の真ん中の自然の真ん中で朝を過ごしているのだが、

あるいは結構贅沢をしているんだろうか。

起きだしてきた常連仲間との朝食は、

昨夜、燻製のダンボールで作ったベーコンを使ったベーコンエッグ。

なかなか美味くて朝からビールを飲みたくなるが、そういうわけにもいかぬ(^^;;

朝食のあとはアーチェリーを楽しみ、春の一日、まったりとした時間を過ごして、

使ったテントとタープを撤収。ついでに今シーズン最後のタケノコを収穫。

射場のタケノコもすっかり大きくなっている。

10年以上使っていなかったテントとタープもまだ充分使えそうだ。

海外に行けないなら行けないで、またキャンプでもして楽しもう。

そんな気分になれる春の休日だった。


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  ダンボールの燻製器

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  生卵とチーズの燻製
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  カーバイトの照明、昔、祭りの夜店で使われていた
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  翌朝のコジュケイ ピンボケ

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  朝食 前夜に作った燻製のベーコンを使ったベーコンエッグ。
 途中で撮ったので食い散らかした感じあり
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  翌日、コースを回る

歌会

ひさしぶりに横浜歌会に出席した。

以前は毎月出席していたのだが、

通っているアーチェリーの射場の営業終了を受け、有志で立ち上げたクラブで

その射場の運営をするようになってから歌会に出にくくなった。

毎月第一日曜が射場整備、第二日曜が射会というスケジュールで、

第一日曜の横浜歌会と重なってしまうのである。

射場が営業していた頃はお客様として行っていればよかったわけで、

さぼろうと思えばいくらでもさぼれたわけだが、

クラブで運営するようになるとそういうわけにいかなくなった。

なぜか射場整備も射会も皆さぼらずに真面目に出てくるのである。

さぼろうものなら何言われるかわかったもんじゃない(^^;

そんなわけで、かつて歌会で他人の歌をぽろくそに批評していた毎月の第一日曜、

今では、汗だくになって草刈り機振り回して雑草と格闘したり、チェンソーで木を伐り倒し

たり重労働をしている。

で、日程の関係でたまたま久しぶりに出席できた横浜歌会。

早速、気になった歌。

子を抱いた50年前のパスポートの写真の視線の先にひかりが見える、

そんな歌意の歌。

好評な歌で、私もいい歌だとは思ったが、

「視線の先に」と「ひかりが見える」が気になった。

おそらくは自分のバスポートだろう。

パスポートの写真は正面を向くので、50年前のパスポートの写真の自分と

その写真を見る今の自分とは目が合うわけである。

目が合った状態で「視線の先に」と言われたとき、違和感は否めない。

で、その「視線の先に」「ひかりが見える」。

自分と目が合った50年前の自分、その目には問いかけるものがあるかもしれない。

それは「ひかりが見える」だけだろうか? それだけでは言い表せないものがある気がする。

詠わんとしていることは分かるのである。

子を抱いている若々しい自分、これからの人生、前に進もうとする意志、

「視線の先に」50年前の自分は未来を見ているのであり、

「ひかりが見える」という表現もそうやって作者に寄り添って読めば分かる。

この歌について吾が師匠・岡部史さんは、作者に寄り添って読んでいた。

あまり作者に寄り添わない(^^;; 私の批評に対して岡部さんはかなり否定的だったが、

私はあくまで表現を追求したいと思う。

視線が外れていれば岡部さんの読みに同意するが、視線が合った状態でこの表現はどう

なのだろう?

私と岡部さんの批評のあとでそれ以上批評が深められなかったような気がして、

その辺はちょっと残念だったが、ま、時間の制限もあるから仕方ない。

それにしても吾が師匠・岡部史さんと真っ向から意見ぶつかったのは久しぶりである。

なにアホな批評していると思ったかもしれないが、

出来の悪い弟子ほど可愛いと思ってもらうしかないな(^^;;;

歌会のあとは軽く飲み会。

短歌の話をしながら飲むのはやはり楽しい(^^

スケジュールやりくりしてまた横浜歌会には出たいと思っている。


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  紫蘭 

平標山

ゴールデンウィーク、久しぶりに平標山に登りに行った。

カーナビがなぜか関越トンネルではなく、三国峠越えの道を指示するので、

素直に従い何十年振りかで三国峠を走った。

この季節、三国峠越えの道は新緑と残雪と桜が綺麗である。

元橋の駐車場に車を停め登山靴に履き替えて出発。

一時間ほどで尾根の上の送電線の鉄塔に出る。

ここからさらに尾根を辿っていくとようやく残雪があらわれ、

その先に松手山のピークがある。

前線が近づいていて昼あたりから雨が降る予想、向こうの平標は雲に包まれている。

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   松手山のピークと向こうの平標山
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  松手山ピーク
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  松手山から平標山、上の方は雲に覆われている。残雪が少ない。

休憩しているとぽつぽつと降り始めたので、今回は松手山までということで引き返す。

それにしても残雪が少ない。

雪は多かったという話だが残雪は少ないというのは、

暖かくて雪が融けるのが早いということか。

結局、松手山まで2時間で登り、Ⅰ時間半で元橋の駐車場にくだり登山終了。

残雪期の上越の山は若い頃好きで毎年登っていたところ。本当はもう少し歩きたい

のだが、いかんせん天気はどうにもならぬ。

駐車場で後片付けをしている間にもだんだん雨が強くなってきた。

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  下山途中、苗場山
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  元橋の駐車場の周囲には桜が咲いている

このあとホテルにチェックインして温泉で汗を流し一休みてから越後湯沢駅の

ぽんしゅ館に出かける。

越後の酒がずらりと揃っていて利き酒ができる面白い場所である。

何種類か飲み比べていい気分になって土産を買い、あとは夕飯。

ちなみに、夕飯なしで宿泊し地元の美味しい店を探してそこで夕飯を食べるというのも

旅の楽しみのひとつであり、今回は「五郎」という店に入ってみたのだが、越後の日本酒が

たくさん置いてあり、注文した食事もみな美味しくて、いい店を見つけた。


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  越後湯沢駅のぽんしゅ館
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  夕飯を食べた「五郎」
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  舞茸のバター炒め、美味しかった。酒は「鶴齢」と「高千代」

翌日、天気が回復してきたなか、塩沢の牧之通りにある青木酒造に行き酒を仕入れ、

トミオカホワイト美術館でかつて子供達と毎年この時期に登った八海山を眺めながら

コーヒーを飲み、
道の駅で今夜の晩飯の天ぷら用に山菜を買い、

再び、新緑と残雪と桜を眺めながら三国峠を越えて横浜に戻った。


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  塩沢の牧之通りの青木酒造
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  青木酒造の店内にあった、昔の雁木に看板として付けられていた飾り。
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  トミオカホワイト美術館から八海山

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