東京の緊急事態宣言が終わって、と言っても、まん防への切り替えなのだが、
少しは出かけてもいいかと、さくっと戦場ヶ原に行ってきた。
横浜を車で出て東名、首都高、東北道、日光自動車道と乗り継ぎ、
戦場ヶ原の北の湯滝の駐車場。
それにしても、いろは坂はひさしぶりに走った。
昔と違って、登りと下りに分けられて一方通行になったので走りやすい。
湯滝から木道を歩いて泉門池。
戦場ヶ原の端っこの小さな池である。
池のまわりにはミズナラの木が多く、紅葉の季節はさぞ綺麗だろう。
ここから先がいわゆる戦場ヶ原である。
昔、湖があり湿原になり、それが乾燥化して草原に変りつつあるのが戦場ヶ原である。
平坦な原に木道が続いている。
緑のなかを歩いていると、なにかいいものが自分に降り注いでいるような気がしてくる。
初旬くらいに来ていればズミの白い花が沢山咲いていただろう。
子供が小学生のとき遠足で戦場ヶ原に行き、引率の先生が、
「見てごらん、桜がたくさん咲いているね」と言ったそうだ。
アホか、それはズミだ、と子供に教えた(^^;
ズミの終わった六月末の戦場ヶ原にはあちこちにレンゲツツジとワタスゲが咲いている。
他にも足元にいろいろな花が咲いているのだが、名前を知っているのはほんの一部。
レンゲツツジとワタスゲ
木道の脇に倒れた木の根がオブジェのようにあった
ノハナショウブ 園芸種の菖蒲の原種
イブキトラノオ
歩いていると、向こうの川の方から音がした。
ザザッー、ザザッーと何かが茂みのなかを通っているような音。
それも小さくない、結構大きな音。
湯滝から木道を歩き始めるとき、「クマが出没しています」という看板があった。
あるいはクマ?
そう思っていたら、いきなりバシャッと大きな水音がした。
ひとりで歩いていて、こんなところでクマにばったり会うのはちょっと遠慮したい。
足を速めて先に進む。その後ろでさらにもう一回、今度は少し小さなバシャッという
水音がした。
そのまま木道を歩いていったので、クマだったのかどうかは分からないが、
なにかしら、かなり大きなモノだった。
泉門池から一時間ほどで赤沼に着く。
ここからバスに乗り湯滝の駐車場に戻った。
登山と言うようなものではなく平坦な散策路を歩くだけだったが、
ひさしぶりに自然のなかを歩けて楽しかった。