緊急事態宣言が終わり、久しぶりの湘南歌会。
新型コロナ以来、結社の歌会もメールかZOOMというのが殆どなのだが、
どうもそういう歌会にはイマイチ気が乗らなくて参加していない。
ということで、ひさしぶりの歌会、
生の歌会は今年に入って初めてである。
湘南歌会に出るときは時間があれば午前中に鎌倉を歩き、それから歌会に行っていた。
今回も午前中、ひさしぶりに鎌倉を歩きに行くがあいにくの雨。
とりあえず桜の咲いている若宮大路から鶴岡八幡へ。
新型コロナで観光客が少ないので段葛の桜もゆっくり眺められる。
満開一歩手前くらいで、天気が良ければさぞかし気持ちがいいのだろうが、
いかんせん雨、それでもやはり桜は綺麗だ。
若宮大路 段葛の桜
緊急事態宣言が終わって人は動き出しているようだが、
鶴岡八幡の境内も新型コロナ以前と比べると人はかなり少ない。
参道を歩いていると雅楽が聞こえてきた。
見ると舞殿で結婚式をやっている。
雨脚が強くなってきたので、ちょっと大変かもしれぬ。
源実朝暗殺のとき公暁がその陰に隠れたという本宮の下の大銀杏は10年前に倒れたが、
残った根から出てきた芽が大きくなって銀杏らしくなってきた。
鶴岡八幡
お参りをして若宮大路を戻る。途中、鰻屋の茅木家が目にとまった。
人気の鰻屋で休日は観光客が行列していたものだが、
新型コロナで客が減っているのだろう、行列がなかったので入ってみた。
昔ながらの落ち着いた店内で、メニューはうな重とうな丼だけである。
うな重と肝吸いとビールを頼む。
歌会の前は必ず禊の酒を一杯ひっかけて戦闘モードに切り替えてから行くことにしている。
東京の歌会に出ていた頃は、たまに浅草あたりを歩き、あの辺に幾つかある鰻屋に入り、
鰻を食べてから歌会に行ったりしたものである。
その東京の歌会も、新型コロナで生の歌会はしばらく開かれていない。
うな重が来た。
蓋を開けるといい匂いがする。
どこだったか、うな重をたのんだら、蓋のついていないうな重が出てきたことがある。
うな重というのは蓋がついていて、蓋を開けたときに立ちのぼってくる鰻の匂いを味わう
もんだ、蓋のついてないうな重だすような店は鰻屋やめろと思ったものである(^^;
ふっくらした感じの鰻で美味い。
ぱくぱくと食べる。
ひさしぶりに美味しい鰻を食べた気分。
そのあとは江ノ電に乗り春の穏やかな海を眺めながら歌会会場の藤沢に向かった。