2019年11月

歌集礼状

今年の春頃に頂いた歌集をやっと読んで礼状を出した。

仕事に追われ、頂いた歌集を読む時間がなかなかなくて、

頂いた順番に机に積んである歌集を時間の空いたときに読んでいるという状態。

危機感を覚えるのは、少ない時間で読める量より頂く歌集の方が多くて、

未読の歌集の山がだんだん高くなるということである。

いずれ崩れる日が来る(^^;

他の人達はどうやって歌集の礼状を出しているのだろう?

自分が歌集を出したときも礼状をくれたのは一部の人なので、

大部分の人は頂いてそれで終わりなのだろうが、

それもなにやら作者に申し訳ない気がして、出来るだけ礼状は出そうと思っている。

たぶん、一番簡単なのは読む前に礼状を出すことである。

葉書一枚で「この度はありがとうございます。ゆっくり読ませて頂きます」

それが一番楽(^^;;

しかし、読まないで礼状を出せるほど神経太くもないので、

読んでから出すことにしている。

結局、頂いてから一年くらい経ってから礼状を出すような状態になっている。

礼状を受け取った方は、

「なんで今頃?

と思うだろう(^^;;;

今回礼状を出した相手は東京の歌会で何度か顔を合わせている人。

以前は東京の歌会にも結構出席して、

そのついでに浅草とか谷中とかの下町を歩いたり、

上野の美術館や博物館に行ったりして、それも楽しみのひとつだったのだが、

仕事が忙しくてそれも出来なくなった。

結局、今年は東京の歌会には一度も出席していない。

ま、短歌の他にもいろいろやっているから時間がないんだろうと言われれば、

その通りで反論のしようがないのだが、

まだやりたいことも沢山あるしな

いずれにしろ、もう少し短歌の時間をとれるように頑張ってみようと思う。

歌集を出して一年くらい経って私から礼状が来ても、

「この人、間抜けなの?」とか、どうか思わないで頂きたいのだ(^^;


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 アーチェリーやったりあっちこっち行ったりしなけりゃ時間は作れるんだろうが...。

プチ湯治 修善寺

腰を痛め、プチ湯治ということで先月、湯河原に行ってきて割と具合がいいので、

それに味をしめて今回は修善寺。

東名から伊豆縦貫道と高速を乗り継いで行けるので横浜から2時間で着く。

修善寺は鎌倉幕府2代将軍の頼家が幽閉されたところ。

その頃から修善寺は温泉地である。

天気が良いので修善寺温泉の中心部を歩いてみたが、なかなか感じが良い。

紅葉も始まっていて綺麗だった。

桂川に沿った落ち着いた感じの温泉街である。

ホテルにチェックインしてからは、

温泉に入っては部屋に戻って持ち込んだPCで仕事したり本を読んだりを繰り返す。

遊びに来たのではない。湯治に来たのである。

夕食は外に出て済ませたのだが、

ホテルの近くの居酒屋の女の子と話していて、

修善寺のお寺は修善寺(しゅぜんじ)ではなく修禅寺(しゅうぜんじ)だと気付いた。

ネットで調べると修善寺も修禅寺も発音は(しゅぜんじ)だと書かれているが、

その女の子も店のママも、地名は修善寺(しゅぜんじ)、お寺は修禅寺(しゅうぜんじ)

発音していた。

もともと、修善寺の寺は修善寺だったのである(分かりにくいか…)

頼家が幽閉された時代は修善寺である。

鎌倉時代の中頃、寺が曹洞宗に改宗し、それ以降、修禅寺(しゅうぜんじ)になった。

ま、それはどうでもいい。

この居酒屋、締めのラーメンが旨かった。

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  修禅寺
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  修禅寺境内

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  独鈷の湯 修善寺で一番最初に温泉が出たといわれているところ
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  竹林の小径
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  修善寺の外湯 筥湯

翌日は浄蓮の滝から西伊豆スカイラインを経て沼津に立ち寄って帰った。

西伊豆スカイラインとか伊豆スカイラインとか、

伊豆は走りを楽しめる道があって、

コーナーを攻めて走りたい向きには楽しいところである。

秋の修善寺は良かった。定期的に通いたくなる。

で、湯治の方だが、

湯治が効いたのか毎日のストレッチが効いているのかよく分からんが、

幸い、今のところ腰の状態はいい。

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   浄蓮の滝

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  西伊豆スカイラインは景色が良くて走りを楽しめる

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  沼津港 海鮮丼で昼食 
 このあとアカムツとアジの干物を土産に買って帰った

イートイン脱税

イートイン脱税というのがあるらしい。

101日から消費税が10%に増税され、同時に軽減税率が導入された。

それから約1か月、テレビや新聞ではいろいろ問題点も指摘されるようになったが、

そのひとつが「イートイン脱税」。

食料品は軽減税率で8%

コンビニなどのイートインスペースで食べるのなら10%だが、持ち帰りなら8%

同じ商品が、持ち帰りか否かで税率が変わり価格が変わるわけである。

持ち帰りということで8%の消費税を払い、そのあとすぐイートインスペースで食べていく、

そういうケースが結構あるらしい。

イートインスペースで食べるのなら10%なので、これは脱税だというわけだが、

ちなみにこれは大抵の場合、脱税にならない。

なぜなら、対価を支払う時点で判定するからである。

レジでお金を支払う時点で、持ち帰りということであれば8%の軽減税率が適用される。

そのあと考えが変わってイートインスペースで食べていくのは関係ないのであり、

それを見とがめるというのは、気持ちは分かるが、制度的には問題なく、

見とがめる方が法律を知らないか、あるいは底の浅い正義感に取りつかれているかである。

もちろん、中には確信犯がいるだろう。

イートインスペースで食べていくつもりでもレジでお金を支払うときは、

「持ち帰りです」と言う。

しかし、判定が対価の支払いの時点である以上、

そのあと考えが変わったとしても罪には問えないし、

確信犯であることをどうやって証明するのか。

税理士会ではこういう問題が起きるであろうことをとっくに言ってきた。

しかし、マスコミはたいして取り上げることもなく、

法律が変わってから、こういう問題が生じていると騒いでいる。

そしてそれに呼応して言い立てる人々が出てくるわけである。

法律が変わる前にそういう意見を言ったらどうなんだろうか。

しかも面白いのは国も「問題だ」と言っていることである。

問題のある法律を作っておいて「問題だ」ってどういうことだ(^^;

軽減税率導入前にマスコミが言っていたのとは反対に、

世界の潮流は複数税率に否定的である。

制度として無理があるからだ。

なぜ、マスコミはそれを伝えなかったのか?

報道の方針が決まればそれに従った報道だけするということか?

軽減税率は生活者保護にはならない。

既に軽減税率導入に伴い小売りの業界では事務負担が増大しており、

さらにインボイス制度がスタートすれば、それらの負担はいずれ価格に反映するのである。

これから軽減税率にともなってさらにいくつかの問題が生じるだろうが、

それは既にわれわれ税理士がこういう問題が起きると前から言ってきたことである。

結局、問題が起きてからでないと気付かないというのが、多くの人の現実であり、

そういう人々がこの国の民主主義の担い手であるということに、

密かな不安を覚えるわけである。

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   秋の酒のつまみは、銀杏と零余子。
 そういえば射場に植えた自然薯、来年は掘り出してみよう。

歌会

ひさしぶりの横浜歌会。

ひとつひとつの詠草についてというより、歌会で気になったことについて書く。

ひとつは、誌面発表前なのでここには出せないが、こういう歌についての批評。

つわぶきが咲いている峠道、故郷仕舞いの仏様と、

そんな歌意の歌である。

故郷の家をたたみ墓仕舞いも終え、先祖の位牌を持って故郷を出るのであろう。

この歌について結句の言い差しがよくないという総評があったのだが、

そうだろうか?

結句言い差しはよくない、というのはよく言われることであるが、

それがすべて良くないわけではあるまい。

日本語の普通の会話でも、最後まで言わずに相手に託すということはあるわけで、

言い差しはうまく使えば短歌でもちゃんと通用する表現であり、

それで成功している歌は沢山ある。

ただ、成功させるのは難しいのかもしれない。

言い差して終わるのは、ぞんざいな感じがすることもあるし、

相手に託した結果、曖昧になることもあるだろう。

感傷に流れてことさら言い差しにしてしまうこともあるかもしれない。

しかし、その辺は一首一首で違うのであって、

この歌の場合、「仏様と」峠道を越えた、という倒置と省略が一緒になったような

表現であり、言い差しが良くないと批評するほどの瑕ではないと思った。

結句言い差しは良くないという、ひとつの批評パターンで批評しているのなら、

それは違うのではないか。

今回、この歌に限らず、首を傾げる総評がいくつかあった。

それと、これは別の話になるが、

出席者の批評が本来あるべき批評から外れていたとしても、

それを注意するのは、批評の仕方の一般的な注意としてすればいいのであって、

相手を委縮させるような言い方を少なくとも総評の立場の人間はするべきではない。

横浜歌会は私が初めて出席し、短歌を学んだ歌会である。

そこで岡部史さんの「歌会は感性と知力で戦うゲーム」という言葉に触発されながら

短歌をやってきた。「歌会は真剣勝負」という言葉も聞いた。

真剣勝負であるのなら総評の立場の人達もそうでなければならない。

今の横浜歌会はかつて私が学んだ横浜歌会とは変わってしまったらしい。


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   歌会のあとの飲み屋、サンマの塩焼きの塩抜き作ってくれと
  頼んだら、嫌な顔せず作ってくれた。ひとくち食べたら美味しかった(^^

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