もうすぐ梅雨明けという週末、榛名山へドライブ。
若いころは山登りに行くついでにヘアピン続きの林道を突っ走って面白がったものだが、
今はそういういささか乱暴な走り方はしない。普通に走って楽しい道がいい。
関東なら伊豆や箱根のスカイライン。
あの辺は太平洋や駿河湾あるいは芦ノ湖が見えて気分がいい。
栃木の日塩道路も新緑や紅葉の季節は楽しい走りが出来る。
少し遠いけど福島の吾妻スカイラインのあたりは日本離れした火山の風景が印象的である。
榛名山道路もそういう楽しい走りが出来る道のひとつ。
早朝、横浜を出て関越道、渋川伊香保のインターで降りて榛名山へ。
途中、伊香保温泉の有名な石段の下を通るがまだ9時前なので、ほとんど人がいなかった。
この先で道は山に入りカーブが続くようになる。
かなり霧が出ていて、先行車が道を譲ってくれようとしたのだが、その先の霧のなかから
対向車があらわれたらたまったものではないので、追い抜かずにそのまま走る。
コーナー続きで登ってゆく道の途中には展望台もあるのだが、ガスっていてなにも見え
ないのでそのまま通過。やがて霧が消えてきたあたりで登りは終わり平坦になる。
榛名山のカルデラである。このカルデラのなかに榛名湖がある。
結局、榛名山の中腹がすっぽり霧に覆われている感じだったらしい。
榛名湖
この先、伊香保方面とは反対側に少しくだったところに榛名山神社がある。
榛名山神社は1300年くらい前に建てられたらしいのだが、
入口の随神門はなにやらお寺の山門のようである。
なんでも神仏習合の時代、榛名山神社はお寺だった時代もあって、
そのときに仁王門として建てられたのが、今の随神門なんだそうな。
随神門の前の参道
随神門
門をくぐると谷の流れを右に見て少し高いところに参道が続いている。
境内に谷があるというのがちょっと珍しい。
杉の大木が随所にあり、昼でも暗い谷という感じ。
その先、崖の下に鉄骨で補強をしたようなところをくぐり歩いていくと、
手水があり谷の向こうにはみすずの滝が落ちている。
この先の急な階段を登ると社務所のある平坦なところに出、
そこから左に回り込むように階段が続く。
この階段は岩峰の下の門に続く。双龍門である。
曇っていて少し霧がかかっているのだが、それがむしろ雰囲気に合っていて、
深山幽谷奇岩のなかの社という趣がある。
随神門をくぐると参道が続く 右側は谷になっている
みすずの滝 建物は手水舎
双龍門
この双龍門をくぐると本殿がある。
ちなみに本殿の横の建物が工事中で、これがちょっと残念。
この本殿、後ろに屹立している御姿岩という岩につながっているというのか食い込んで
いるというのか、そんな変わった作り。
なんでも、その御姿岩の洞窟のなかにご神体が祭られているとか。
つまり、御姿岩がホントの本殿であって、人間が作った本殿はその入り口ということか?
後ろの御姿岩と本殿がつながっているあたりの写真とか撮ったのだが、
残念ながら天気がイマイチで暗いピンボケの写真しか撮れなかったので、
見たい人はどうぞ現地へ(^^;
本殿、この後ろに御姿岩という岩峰がある。
曇って暗かったので写真がピンボケばかり。
榛名山神社をあとにして、もう少し走りを楽しみたいので、
榛名山から北の吾妻渓谷の方に下り四万温泉まで足を延ばす。
四万温泉のやまぐち館は1000円で気分の良い露天風呂での日帰り入浴が出来る。
のんびり温泉に入り昼食をとり、四万から渋川、そこから関越道に乗る。
榛名山神社、四万温泉と楽しんで夕方には横浜に帰ってきた。