2019年07月

榛名山神社

うすぐ梅雨明けという週末、榛名山へドライブ。

若いころは山登りに行くついでにヘアピン続きの林道を突っ走って面白がったものだが、

今はそういういささか乱暴な走り方はしない。普通に走って楽しい道がいい。

関東なら伊豆や箱根のスカイライン。

あの辺は太平洋や駿河湾あるいは芦ノ湖が見えて気分がいい。

栃木の日塩道路も新緑や紅葉の季節は楽しい走りが出来る。

少し遠いけど福島の吾妻スカイラインのあたりは日本離れした火山の風景が印象的である。

榛名山道路もそういう楽しい走りが出来る道のひとつ。

早朝、横浜を出て関越道、渋川伊香保のインターで降りて榛名山へ。

途中、伊香保温泉の有名な石段の下を通るがまだ9時前なので、ほとんど人がいなかった。

この先で道は山に入りカーブが続くようになる。

かなり霧が出ていて、先行車が道を譲ってくれようとしたのだが、その先の霧のなかから

対向車があらわれたらたまったものではないので、追い抜かずにそのまま走る。

コーナー続きで登ってゆく道の途中には展望台もあるのだが、ガスっていてなにも見え

ないのでそのまま通過。やがて霧が消えてきたあたりで登りは終わり平坦になる。

榛名山のカルデラである。このカルデラのなかに榛名湖がある。

結局、榛名山の中腹がすっぽり霧に覆われている感じだったらしい。

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  榛名湖

この先、伊香保方面とは反対側に少しくだったところに榛名山神社がある。

榛名山神社は1300年くらい前に建てられたらしいのだが、

入口の随神門はなにやらお寺の山門のようである。

なんでも神仏習合の時代、榛名山神社はお寺だった時代もあって、

そのときに仁王門として建てられたのが、今の随神門なんだそうな。

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  随神門の前の参道
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  随神門

門をくぐると谷の流れを右に見て少し高いところに参道が続いている。

境内に谷があるというのがちょっと珍しい。

杉の大木が随所にあり、昼でも暗い谷という感じ。

その先、崖の下に鉄骨で補強をしたようなところをくぐり歩いていくと、

手水があり谷の向こうにはみすずの滝が落ちている。

この先の急な階段を登ると社務所のある平坦なところに出、

そこから左に回り込むように階段が続く。

この階段は岩峰の下の門に続く。双龍門である。

曇っていて少し霧がかかっているのだが、それがむしろ雰囲気に合っていて、

深山幽谷奇岩のなかの社という趣がある。

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  随神門をくぐると参道が続く 右側は谷になっている

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  みすずの滝 建物は手水舎
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  双龍門

この双龍門をくぐると本殿がある。

ちなみに本殿の横の建物が工事中で、これがちょっと残念。

この本殿、後ろに屹立している御姿岩という岩につながっているというのか食い込んで

いるというのか、そんな変わった作り。

なんでも、その御姿岩の洞窟のなかにご神体が祭られているとか。

つまり、御姿岩がホントの本殿であって、人間が作った本殿はその入り口ということか?

後ろの御姿岩と本殿がつながっているあたりの写真とか撮ったのだが、

残念ながら天気がイマイチで暗いピンボケの写真しか撮れなかったので、

見たい人はどうぞ現地へ(^^;

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  本殿、この後ろに御姿岩という岩峰がある。
 曇って暗かったので写真がピンボケばかり。

榛名山神社をあとにして、もう少し走りを楽しみたいので、

榛名山から北の吾妻渓谷の方に下り四万温泉まで足を延ばす。

四万温泉のやまぐち館は1000円で気分の良い露天風呂での日帰り入浴が出来る。

のんびり温泉に入り昼食をとり、四万から渋川、そこから関越道に乗る。

榛名山神社、四万温泉と楽しんで夕方には横浜に帰ってきた。

新車

去年9月に契約した新型ジムニー、やっと納車になった。

10カ月。契約したときは1年待ちと言っていたから多少早くなったというところか。

それまで使っていたパジェロミニが13年で16k走ったのでその代わり。

仕事で使っていると、やはり小回りの利く車の方が都合のいい時があるし、

相続の仕事の現地調査などでは、先日の山林の調査のように狭い林道に入っていくこと

もあるわけで、ワンボックスだけでは不便。やはり小さい車がもう一台欲しかった。

納車してもらいひさしぶりにマニュアル車を運転した。

パジェロミニもマニュアルだったが、

今年の3月で車検が切れたあと使っていたワンボックスはオートマ。

オートマって、ゴーカートみたいで、

やはりマニュアルの方が車を転がしているという気がして楽しい。

なぜ自動車メーカーはマニュアル車をあまり作らなくなったのだろう。

確かにオートマの方が運転はしやすいけど、

車にはもともと「面白さ」というのがあったはず。

最近そういう面白い車が少なくなった気がする。

三菱もアウトドアのマニュアル車を作らなくなり、そういう根強いファンは三菱から

スズキに流れた。三菱は客を失ったはずである。

カルロス・ゴーンは経営を効率化したかもしれないが、車はつまらなくしたかもしれない。

テレビでスズキが「遊び心あるねえ~」とハスラーのコマーシャルをやっているが、

たいして遊び心があるようにも見えないハスラーでそういうキャッチコピーが出てくるの

は、面白い車が減ったということの裏返しであろう。

さてさて、それにしても運転席に座ると、よくわからないスイッチとかがあったりして、

しばらく戸惑いそうだ。営業マンが一生懸命操作の仕方を説明してくれだが、

使っていれば分かるだろうくらいの気持ちでいるので、あまり真剣に聞いていない。

自動ブレーキも「マニュアル車で自動ブレーキ効いたらエンストしないの?」と聞いたら、

「自動ブレーキが利くときは、エンストもなにもともかく止まらないといけない時です」

と言われた。

なるほど、そういうものか(^^;

若い頃のように、車転がして楽しむという歳ではないのだが、

やはり新しい車を運転していると楽しい(^^


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射会

先週雨で順延になったアーチェリーの射会。

今回も天気はいまいちだったが、

一部常連の今週こそはやろうという無理押しで開催(^^;

幸い、小雨は降っていたが気にするほどでもなくコースを回る。

35mの射ち上げから始まって、10mの小的、50mの遠射、15mの射ち下ろし・・・と

全部で12の的を射ちながら山のなかのコースを回り、その点数で競う。

ハンデがつくのでベテランと初心者も一緒に試合が出来るところはゴルフに似ている。

だからフィールドアーチェリーは弓を使ったゴルフともいわれる。

だいたい一時間くらいで回れるのだが、

午前中にファースト、午後から的への距離を変えてセカンドで2回まわる。

ちなみに、フィールドアーチェリーを始めてからそれまで悩まされていた腰痛が消えた。

起伏のあるコースを歩くのが足腰にいいのだろう。

で、射会の方はハンデに助けられて2位。

ちなみに先月も2位で、どうも邪魔するやつがいてふた月連続で優勝を逃している(^^;;

2位の賞品は商品券3000円。

参加費分稼いで少しおつりがきた(^^

雨も途中からやんで、わいわい常連仲間と話をしながら楽しい休日だった。

この次は頑張って1位を狙いたいと思う。

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  当日は天気いまいちだったので、これは他の日の写真
 50mの射ち下ろし。ここでビシバシあたると気分がいい。

歌会

雨でアーチェリーの射会が延期になったので横浜歌会に出席。

で、気になった歌。

例によって発表前なのでここには出せないが、

憲法九条抜粋が黒々と胸にあるTシャツが2000円、

みたいな歌意の歌である。

当日の出席者14名中8名が票を入れた最高得点歌。

つまり作者を除いて票を入れなかったのは5名だけ。

ちなみに私は票を入れなかった5名のひとり。

票を入れなかった理由のひとつは「憲法九条抜粋」という出だしに違和感があった。

いきなりこういう形でぼんと出てくると思わず、〇〇法〇条〇項付則とか、

なにか九条にそういうものがあったっけと思ってしまう。

もちろん、憲法九条の抜粋という意味だとすぐに分かるのだが、

ここでまず違和感。

ことさらに仰々しく漢字を続けなくてももっと自然に「九条の抜粋」とさらりと

入ってはいけないのだろうか?

それと、九条抜粋がTシャツの胸に印刷されているのだろうが、どういう抜粋?

ちなみに憲法九条とは以下のようなものである。

 

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動

  たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段として

      は、
永久にこれを放棄する。


2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。

  国の交戦権は、これを認めない

 

歌の表現は「黒々と」であり、これはある程度太い文字で書かれているイメージがある。

すると、九条の一部がTシャツに印刷されているのか?

もし、九条全文が印刷されているのなら「黒々と」はどうなんだろう?

いずれにしろ「黒々と」には過剰感がないか?

あるいは抜粋とかいちいち言わなくても九条だけでも伝わるのではないか?

もし、九条の全文ならそのまま「九条の全文が・・・」でもいいのかもしれない。

歌会で票を入れた人達のコメントを聞いていたが、

「『憲法九条抜粋』というのがいいです」

「そういうTシャツが2000円というのが面白い」

そういう意見が多かったかな。

で、聞いていて思ったのだが、

短歌に九条が出てくると、往々にして批評がその一首を超えてしまう。

憲法九条は大切だ、素晴らしいものだ → それを詠ったこの歌はいい歌だ。

批評が一首の表現を問うのではなく、九条への思いになってしまう。

当日の歌会でもそれは感じた。

一首の表現よりも一首への思い。そちらの方に傾いてしまう。

そして批評そのものは深まらない。

「九条の抜粋」でいいのではないか、それくらいさらりと入った方が、という私の意見も、

「いえ、『憲法九条抜粋』とこれくらいバアーンと出た方がいいです」

「憲法を取ってしまうと、後の時代に九条だけでは分からないかもしれません」

と一蹴された。

どうも、九条を詠った歌には、九条への思いが強すぎて一首としては、というのが

往々にしてある気がするのだが、それは批評についても感じるところで、

その辺どうなんだろうと気になったのであった。

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   歌会風景

お願い?

顧問先に行ったら、社会保険の定時算定基礎届の書類が来ていた。

毎年710日までにその年の4月から6月の間に支払った給与の金額を

各人毎に書き出して日本年金機構に提出する。

それでその年の標準報酬月額が決定され、会社はそれに応じた社会保険料を

社員の給料から引き、会社負担分と合わせて納付する。

制度上、社会保険の関係は税理士の仕事ではないので、

作成の仕方を会社に説明し、郵送で提出するよう伝える。

ちょうど6月末で退職する人がいて、その人の資格喪失届も出さないといけない。

ならば、提出先は同じだから算定基礎届と一緒に資格喪失届を送ればいいよという話に

なり、念のため、その場で日本年金機構に電話して確認する。

「資格喪失届も出すんだけど、提出先同じだから同じ封筒に入れて送っていいよね」

「これはお願いというレベルなんですが、別の封筒で送って頂きたいんですが」

「別の封筒にしたら郵便代余計にかかるでしょ」

「はぁ、担当の係が別なので書類が紛失したら困りますので」

「係が違うと紛失する?  それはそちらがちゃんと仕事しなさいという話だよね」

「はぁ、お願いというレベルなんですが、念のために

「お願いならこちらからもお願いがあります。念のために封筒に資格喪失届も入って

いる旨書いておきますから、そちらの内部の仕事はそちらでちゃんとやって下さい」

「はぁ、分かりました」

なにがお願いだよ(^^;

自分達の内部の仕事くらい自分達でちゃんとやれよ。

日本年金機構、昔の社会保険事務所である。

国が年金記録等の事務処理のためにオンライン化しようとしたら社会保険事務所の職員達

の加入している自治労が、労働強化になると反対してなかなか事が進まなかった。

今の時代、仕事が増えるからコンピューター導入に反対するってなんだ?

それが膨大な年金記録が消える一番大きな原因ではなかったのか?

その後の民主党政権は自分達の支持母体のひとつである自治労の罪は隠して自民党政権の

せいにしたし、なぜかマスコミもその方向での報道しかしなかった。

その後、制度が変わり日本年金機構に変ったが、

働いている職員の意識が変わったわけではなく問題を繰り返している。

マイナンバー導入のときも、業界では

「マイナンバーは流出しますよ、日本年金機構がやらかすでしょ」という話が出ていた。

社会保険へのマイナンバー導入が国税への導入より1年遅れたのもその辺の問題だった。

で、案の定、中国の企業を入力処理の外注に使ったりして個人情報を大量流出させた。

これだけ国民に迷惑をかけてきて他人様に「お願い」できる立場と思っているのか?

我が身を振り返ってからものを言えという話である(^^;;

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   アガパンサス  そういえば、自分の歌集にこういう歌を載せた

   新橋の飲み屋の路地に咲き群れてアガパンサスは梅雨告げる花



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