層雲峡から道央自動車道に入り小樽へ。
天気が悪いのだが走っているうちに右に雪山が見えてくる。
カーナビの画面を広くしてみると暑寒別岳らしい。
北海道の山は利尻と羅臼、クワンナイのあたりしか登っていないのだが、
面白そうな山が沢山ある。
ただ、いずれもアクセスが大変そうである。
札幌を通り越して小樽に着く。
小樽運河の近くに車を停めてまず昼飯、小樽ではやはり寿司。
ほんとは小樽ビールも飲みたいのだが運転しないといけないのでノンアルで我慢する。
ネタがいいので小樽の寿司は美味い。
小樽の運河
昼飯
小樽の街並み
小樽でやたら目に付く北一硝子で土産を買い、運河のあたりを少し歩いて余市へ。
ニッカウヰスキーの余市蒸留所がある。
朝ドラのマッサンこと竹鶴政孝が、ウイスキー作りを学んだスコットランドに似た土地
を探して余市に目を付け、ここに蒸留所を作った。
この付近にはウイスキー作りに使うピート(泥炭)も沢山あったらしい。
展示のなかにピートがあって触ることが出来たので持ち上げてみたが随分軽かった。
泥炭という字面からは重そうなイメージがあるが乾燥したピートは軽いのだろう。
政孝の妻リタの写真もあった。美しい人である。
結婚して夫以外に知る人のいない遥か東洋の国に来た。
子供には恵まれず養子を迎えた。
やがて母国と夫の国は戦争をし、夫の国は惨めに敗れた。
ついにスコットランドに帰らず余市で死んだ。
どういう人生だったのだろう。
蒸留所の敷地内には政孝とリタが住んだ家が移築されている。
大きな家ではない。むしろ小さな清楚な感じのする平屋の家である。
ニッカウヰスキー余市蒸留所
乾燥したピート 持ってみると軽い
政孝とリタが住んだ家
ウイスキーの試飲が出来る
雪の峠を越えて定山渓。
温泉でのんびりして翌日、新千歳から帰った。
新千歳に行く前、羊蹄山の方にも行ってみたのだが、
雲の下に羊蹄山の下の方が僅かに見えるだけだった。
定山渓と羊蹄山の間の中山峠はタイミングが合えば雲海が見えて綺麗らしいのだが、
ガスに包まれてなにも見えなかった。
北海道は札幌での歌会に出て以来だから2年ぶりだろうか。
今回は宗谷岬から猿払原野、オホーツクの沿岸を訪ねるつもりで来たのだが、
天気が悪く猿払原野には行けず、飛行機が遅れたので時間も厳しくなり、
結局、ただひたすらドライブしているような旅だったのだが、
北海道の広やかな雰囲気はやはりいい。
この次は子供達が小さい頃よく連れて行った道東のあたりを再び訪ねてみたいと思う。