2019年02月

テキーラ

メキシコに行ってからテキーラが気に入っている。

ライムを齧ってグビッと飲むのが爽やかでなかなかいい。

ものによるだろうが、焼酎よりも美味い気がする。

竜舌蘭から作られたアステカの醸造酒をもとにスペイン征服の時代に作られた蒸留酒が

メスカル。そのなかのひとつがテキーラであるらしい。

メキシコに行ったとき、メスカルも飲んでみたが、

味はメスカルの方がちょっと雑な気がした。

店でテキーラを頼むとライムが出てきて、メスカルだとオレンジが出てきた。

値段もメスカルの方が安い。

メスカルの方が庶民の酒、という位置付けなんだろうか?


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写真の酒はメキシコで買ってきたテキーラ、クエルボ1800クリスタリーノ。

テキーラのクエルボ自体は日本でも売っているらしいが、

これは日本未発売らしくて口当たりが良くて美味い。

ロックで飲むとなかなかいい。

テキーラを冷やしたりロックで飲むなんて邪道だと言う向きもいるかもしれないが、

そんな通ぶった奴の言うことなんて聞かなくていい。

酒は自分の好きなように飲んだらいいのだ。

そういえば、沖縄の泡盛もロックで飲むと美味い。

ライムを齧ってテキーラをぐびりとやると、

メキシコの青い空と太陽を思い出す。

地球は狭くなった、なんて誰が言ったんだ?

まだ見ぬ地はあまりに多く、人生は短い。

さて、次はどこへ行こうか、テキーラを飲みながらそんなことを考えるのは楽しい。


ふるさと納税

評判のふるさと納税。

給与所得者の場合、ワンストップ特例を申請していれば確定申告は不要だが、

医療費控除等なんらかの理由で確定申告する場合は、

ワンストップ特例を申請していてもふるさと納税を含めて申告しないといけない。

それゆえ税理士は確定申告を頼まれた時、「ふるさと納税はしていますか?」と

必ず確認しなければならない。

で、今話題になっているのは泉佐野市。

ふるさと納税の納税額が断トツトップの泉佐野市、

返礼品として地場産品にこだわらずアマゾンのギフト券までつけた。

それが総務省に睨まれているのは、今更ここに書くまでもない。

地方自治体の創意工夫と言う姿勢は一見立派だが、

ふるさと納税の本質的な問題は一度考えた方がいい気がする。

ふるさと納税。

納税となっているがつまりは地方自治体への寄付金である。

所得税と住民税の控除で実質2000円の負担で寄付の御礼の返戻品を受け取れる。

地方自治体にしてみれば収入増になるので、ふるさと納税の確保を目指し

概ね寄付金の30%相当とされていた返礼品が高額化し過熱、問題になった。

日本に寄付文化を根付かせる。

地場産業の支援。

そういう初期の目標はいつのまにかどこかに消えて、

実態は「ふるさと納税」という名前の通信販売になっている。

確かに2000円の負担でそれ以上の価値の蟹だの牛肉だのが手に入れば、

美味しい話ではある。

しかし、どうなのだ?

ふるさと納税にひそんでいる不公平はどうやって解決する?

吉幾三の歌ではないが、

テレビもねぇ、ラジオもねぇ、おらの村にはなんもねぇ、

返礼品として送れるものがないという地方自治体は現実にあるのであり、

そういう地方自治体間の不公平はどうやって解決する?

それこそ「創意工夫」だと言うのかもしれないが、現実はそう簡単ではない。

そもそもすべての地方自治体にそういう創意工夫が出来る人材が揃っているとでも?

さらに、ふるさと納税の結果、税収が流出する自治体はどうしたらいい?

実際、世田谷区や川崎市、ふるさと納税により税収減に悩んでいる自治体は少なからずあり、

いずれ、それは公共サービスの質の低下あるいは停止として顕在化するだろう。

大都市で、ふるさと納税をして美味しい蟹や牛肉を食べている人達は、

自分の住んでいる町の公共サービスが自分のふるさと納税の結果としての税収減によって

悪化するということに、それが顕在化しなければ気が付かないのかもしれない。

確かに、地方支援は必要なのである。

ふるさと納税により地方の地場産業に仕事が入るということは重要なことであり、

ふるさと納税はその役目を果たしたし、今でも果たしている。

しかし、それがエスカレートして、

タガが外れたふるさと納税確保競争になったらどうなるのか?

納税額の総額は変わらないのである。

ふるさと納税された分、他の自治体の税収は減る。

タガが外れたとき、それは地方自体体間の税収の奪い合いになるのだ。

泉佐野市の役人達はそういうことを本当に理解しているのだろうか?

「地方の創意工夫」「地方の汗と涙の結晶」と言えば聞こえは良く、

聞こえの良さに引きずられる向きは多いかもしれないが、

一度しっかり考えてみた方がいい気がする。


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   雪の貴船神社

ネパールの祭り

ここ数年の恒例となっているアーチェリーの射場でのネパールの祭。

たいてい2月から4月くらいに大勢のネパール人が射場にやってきてお祭りをする。

母国でこの時期にお祭りをするのだそうで、その祭りでは弓を競って楽しむんだそうな。

で、日本で働いているネパール人、母国での祭りの季節に自分達も祭をしたいということで、

祭ができる場所を随分探したらしい。

さりとて弓を射てて大勢集まれて料理も作れる。

そういう場所となるとかなり限られるわけで、

彼等が辿り着いたのがアーチェリーの射場。

今年はちょっと集まり方が違う感じがした。

去年はタカリ族の旗をたてていたが、

今年はタカリ族の旗はなく違う旗が出ていた。

NRNA JAPAN という旗。

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「キョーカイのひとたちがひゃくにんくらいきます」と言っていて、

最初、「教会」かと思ったが、

海外在住ネパール人協会日本支部(NRNA JAPAN)のことらしい。

海外で働くネパール人の国への送金金額が国の予算を遥かに越える規模になり、

そういう海外在住ネパール人のネットワークを作るべく、ネパール政府の後押しで

世界中のネパール人が働いている国にNRNAが作られているらしい。

日本支部は2004年に作られたらしいが、

今まで、この射場の祭でこの旗あったかな?

駐車場に外交官ナンバーの車が停まっていて、

それは去年まではなかったから、

あるいは今までは有志により射場でおこなわれていた祭りが、

今年から海外在住ネパール人協会日本支部としておこなうことになったのかもしれない。

ま、その辺のネパール人の内側の事情は知らないのだが、

去年まで来ていたタカリ族の民族衣装の女の子達がいなかったのがちょっと残念(^^;

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  祭りでは弓を射って競う、今年は競うというより遊んでいる感じだった


午前中コースを一回りしてネパールの音楽が流れている練習場に戻ったら、

人数はさらに増えていて昼食の時間、こちらも昼食を御馳走になった。

ネパールの人達は料理人として働きに来ている人が多いので、

プロが作った本物のネパール料理、なかなか美味しかった。

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   豚肉とマトン リングは米を練ったものを油で揚げたもの


寒かったので2時前で弓を仕舞って射場から帰ったが、

帰る途中、射場に向かうネパール人のグループがタクシーに道を聞いていたりして、

さらに人数が増えているようだった。

国を離れて働いている人は偉い。

自分に出来るかと考えてみると、

もし、自分も自分の家も国も貧しくて働き口がなかったとして、

言葉も通じない異国で働くことは、やはり大きな覚悟と勇気がいりそうな気がする。

そういう覚悟と勇気のある人達がこの国の新しい住民になってくれればいい。

私はそう思う。

覚悟と勇気のない人間に未来は切り拓けないのだから。


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  50m射ちおろし 三本目反省しています(^^;;

歌会

今年初めての歌会はホームグラウンドの横浜歌会。

ホームグラウンドというには最近出席が少ないのだが、

ここで育ててもらったという気持ちがあり、ホームグラウンドだと思っている。

で、今回は「心の鬼を詠む」という題詠。

たぶん難しいだろうなと思ったら案の定。

歌会当日、配られた詠草を読んだら「心の鬼」を詠めている歌は殆どなかった(^^;

なんというか、いい人達が無理して心の鬼を詠もうとしたような感じで、

この歌のどこに「心の鬼」がいるんだ? という歌が並んだ。

そんななかで自分が出した歌は、

聞き流すしかない批評を聞いている 短歌の残酷を愛してやまない

そんな歌意の歌。

この歌についての批評はさておいて、

今回の歌会で気になったというか、えっ! と思った歌、というか批評について。

腹の底にたまってゆくものを・・・姶良カルデラ鬼界カルデラ

そんな歌意の歌。

言うまでもないが発表前の歌なので、かなり省略している。

で、この歌について批評を指名され、

腹の底にたまってゆくものと姶良カルデラ鬼界カルデラでは比喩が単純すぎると評した。

マグマが溜まってゆくイメージがどちらも共通している。つきすぎだ。

それに対し他の出席者の批評と総評。

カルデラは噴火が終わったあとの抜け殻なので腹に溜まってゆくという上句とはベクトル

が違う、片方は溜まってゆく、片方は噴火が終わって抜け殻、空っぽ、違和感がある。

そういう方向で批評は終わった。

ちょっと待てよ。

マジかよ、その批評(^^;;

姶良カルデラって抜け殻か?

縄文時代に大噴火を起こし、この列島に破滅的な災害をもたらした巨大火山。

いまも地下にマグマ溜まりを形成し、桜島を噴火させている。

川内原発の運用停止を求める裁判でも、

この姶良カルデラの巨大噴火の可能性が指摘されている。

その姶良カルデラが抜け殻?

カルデラというのは火山が噴火し、溜まっていたマグマが噴出し山体が陥没して出来る。

地理の教科書にはそんなことが書いてあるかもしれないが、

火山は一度噴火してマグマを吐き出してカルデラになっても生きているのである。

その地下深くふつふつとマグマを溜め、息づいている。

そして、エネルギーを限界まで溜めたとき再び巨大噴火を起こす。

世界の多くの巨大カルデラは抜け殻ではない。

世界を破滅させるかもしれない生きたカルデラである。

6世紀と19世紀にその噴火にともなう気象変動で世界に大きな影響を与えたインドネシアの

クラカタウも巨大なカルデラの一部だった。

次の世紀、もっとも危険と言われているのは他でもない鬼界カルデラである。

それが抜け殻だって!?

一首の表現は「姶良カルデラ」「鬼界カルデラ」という具体的な巨大カルデラである。

そうである以上、その具体的な巨大カルデラから浮かぶものを思い起こすべきであり、

それを教科書に書いてあるカルデラの出来かた的なレベルの知識で批評しても

しょうがないと思うのである。

もちろん、歌に詠まれていることを知識として知らないのもまたしょうがない。

歌に詠まれていることについて知らなくても歌の読みとして耳を傾けるべき批評はある。

しかし、この歌の場合、やはり詠われている巨大カルデラについて知らないと

批評はずれてしまうかもしれない。

ホームグラウンドと思っている横浜歌会だが、

今回のこの歌についての批評は総評も含めて「聞き流すしかない批評」だった。

う~ん・・・。やはり「短歌は残酷」なのである(^^;;;

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 冬の木

新年会

顧問先の新年会に招待して頂いた。

もろもろの都合で新年会としてはちょっと遅い2月の1日。

場所は横浜市内の温泉施設。

この温泉施設、湯河原から温泉を毎日運んでいるそうで宿泊もできる。

個室宴会場もあるので、なるほど、帰りの時間を心配せずに、まずは温泉気分を

楽しんでから新年会などをするには場所も近いし便利なところである。

ちょうど税理士会の確定申告無料相談の日で、

一日がかりの無料相談が終わってから職員に車で迎えにきてもらい、そのまま会場へ。

まずは湯河原から毎日温泉を運んでいるという風呂に入る。

金曜の夕方なので空いていて広い風呂が気持ちいい。

風呂から出て新年会。

乾杯のあとは料理を食べながら和気藹々と話して楽しかった。

コンパニオンの女の子がアルゼンチン出身とのことで、ちょっと話したのだが、

スペインのスペイン語を100とすれば、

アルゼンチンのスペイン語は80

ペルーのスペイン語は60なんだそうな。

同じスペイン語でもペルーのスペイン語は訛りが強いらしい。

あるいはこれはそれぞれの国の民族構成を反映しているのかもしれない。

スペインは当然、スペイン人だろう。

アルゼンチンはスペインをはじめとするヨーロッパ系が主流で先住民は少数派。

ペルーは人口の3分の1が先住民で、

インカの昔からのケチュア語やアイマラ語もスペイン語とともに公用語である。

ケチュア語やアイマラ語がペルーのスペイン語に影響してクレオール化することはあり

そうで、ペルーのスペイン語が訛っているというのは、あるいはそういうことかもしれない。

もっとも、こちらは訛っていようがいまいがスペイン語は全く分からないので

関係ないのだが(^^;

食べて飲んでカラオケを楽しんだりして新年会終了。

会社の若い人がコンパニオンのお姉さんの電話番号を聞いたと言って喜んでいたが、

ま、こちらはもうそういう年ではないので、若い人達で頑張ってもらえればいい(^^;;

ちなみにうちの職員、コンパニオンのお姉さんにすすめられて随分飲んだみたいで、

部屋に入ったらすぐにベッドに倒れてしまった(^^;;:

翌朝、朝食前にもう一度、風呂に入る。

風呂の窓から遠くに丹沢の山なみが見える。

先週は雪がなかったが、雪が積もって白くなっている。

ようやく丹沢が冬らしくなった。

新年会楽しかったです。招待いただいてありがとうございました(^^

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   丹沢にようやく雪が積もった

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