冬山気分を味わいたくて丹沢へ。
檜洞のあたり丹沢では一番積雪が多く、
雪が多い年はこれが丹沢? と思うくらいしっかり雪山の雰囲気になるのだが、
今年はかなり雪が少ない。
というか、雪がない(^^;
西丹沢のビジターセンターまでの道路、冬は日陰に雪が消え残っていたりするものだが、
今年はまったくなし。
で、檜洞丸に登るつもりで出かけたのだが、
これは上に行っても雪がないなということで、
しばらく登っていない畦ケ丸に登ることにする。
畦ケ丸。中川川を挟んで檜洞丸とは対岸にある山。
下棚沢とか、マスキ嵐沢とか、登って面白い沢が突き上げている山である。
ビジターセンターから橋を渡り西沢沿いの登山道を登る。
天気が良くてなにか晩秋の山を歩いているような気分。
沢沿いの道
ミツマタ
沢沿いから尾根の斜面を登って善六のタワまで一時間半くらい。
タワというのは山の鞍部のことで地形的にちょうど風の通り道になる。
雪はないがそれでも冬の山である。
冷たい風が吹き抜けていて善六のタワから稜線を頂上に向かって歩くのだが、
風に叩かれて手がかじかむ。
稜線の左右は冬枯れの山。
左右の谷の斜面のところどころにうっすらと雪が消え残っている。
雪は天然のダムである。
春まで山に水を溜める。
雪が少なくなるということは山が乾くということである。
丹沢のブナは死にかけている。
山に雪が少なくなって丹沢のブナはさらに枯れていくのであろうか。
ここの頂上は木に覆われていて展望はないのだが、
葉の落ちるこの季節だけは木の間に展望が開ける。
静かな頂上である。
頂上を少し通り過ぎた避難小屋で昼食を食べる。
ここの避難小屋には薪ストーブがあり、当日も何人かの登山者が休憩していた。
昼食を終え、やはり風の通り道の善六のタワまでの稜線を下り、
沢沿いの森に入り、途中、雪がちらほらしたがたいした降り方になることもなく下山した。
月に一度くらいはこんな山歩きをして体を絞りたいと思っている。
畦ケ丸の山頂
畦ケ丸の山頂より檜洞丸方面