通っているアーチェリーの射場。
毎年この時期、ネパールの人達が集まってお祭りをする。
なんでも、祭で弓を射るんだそうで、
弓が射てて大勢集まれて料理が作れるところとなると、
そう場所はないわけで、
ネットで探して射場を見つけたらしい。
最初の2~3年は若い男達が集まって弓を射てわいわいやっているだけだったが、
その後、女性達がきて料理を作るようになり、
さらに人が増えて、なにやら正装の民族衣装で祭の挨拶をするようになって、
本格的な祭になってしまった。
聞くと、ネパールの少数民族タカリの人達。
60人くらい集まっているだろうか。
この祭は国では一か月くらいかけてやるのだそうで、
竹で作った弓で、70mぐらい離れた的を賞金をかけて狙うらしい。
アーチェリーで70mといえばオリンピック級の距離である。
開会の挨拶?
ちなみにタカリ族って、料理上手で有名なんだそうで、
日本ではネパール料理やインド料理の店で働いているそうだ。
近年、在日ネパール人は急増している。
ネパールの政情不安とかいろいろあって、海外に出るネパール人が多く、
日本はそういうネパール人にとって憧れの渡航先のひとつであるらしい。
ちなみにネバールはインドと同じくカースト制度があり、
政治的主流はインドアーリア系の民族。
タカリ族はモンゴル系で政治的には弱者であるらしい。
当日、射場には子供達も来ていたが、子供達は当たり前に日本語を話していた。
子供達にとって、あるいは故郷はネパールではなく日本なのかもしれない。
そういう子供達が胸を張って生きられる国であってくれたらいいと思う。
彼等が焚き火で沸かした濃いめのミルクティーを御馳走になりながら、
ネパールの祭を見物させてもらった。