2018年01月

難民

毎年この時期、国連UNHCR協会から確定申告用の寄付金控除証明書が届く。

証明書と一緒に感謝状というのがセットになっていて、

昨年送った寄付は、難民キャンプの子供達の教科書代30人分にあたると書いてあった。

ちなみに、国連UNHCR協会というのは、国連難民高等弁務官の外郭団体で、

難民救援の寄付金の取り纏めなどをしている。

UNHCRのホームページを見ると、

毎月4500円、一年で54000円の寄付で、保温性の高い毛布74枚、

毎月12000円、一年で144000円なら安全な水を供給できる浄水システム3台が

買えるらしい。

20世紀は難民の世紀だった。

21世紀もそれは変わらない。

日本人にとって難民という存在はかなり遠い。

しかし、世界には戦争や民族・宗教の違いによる迫害などで、

住むところを追われた人達が中ぐらいの規模の国の人口ぐらいいる。

2016年の時点で世界の難民の数は6500万人を超える。

僅かな金でも、厳しい生活を強いられている難民のためになればと思い、

かれこれ30年ぐらい毎年寄付をしている。

厳しい難民キャンプで暮らしている子供達のために少しでも役に立ってくれれば

いいと思う。

 

国連UNHCR協会のホームページ↓

http://www.japanforunhcr.org/

 
IMG_4494

医療費控除の明細

先日の税理士会支部と税務署との連絡協議会、

税務署から医療費控除の説明があって、それを聞いて思わず噴き出してしまった(^^;

支部会員からの医療費控除の改正についての質問への税務署の回答だったのだが、

そのなかで、税務署の担当者が、

「横浜市の『医療費のお知らせ』は医療費控除の明細の替わりとしては使えません」と回答。

マジ!?

思わず噴き出した(^^;;
税制と行政、必ずしもリンクしてないのは知ってるけど...。

税制の改正で、医療費控除については29年分の申告から医療費控除の明細の添付が

必要になり、その替わり領収書の添付が必要なくななった。

ま、税理士は大抵、申告するとき、医療費の明細を添付するので、

これ自体はどうということのない改正なのだが、

改正のなかでは、保険者が作成する「医療費のお知らせ」を添付すれば、

医療費控除の明細の添付を省略できるとされている。

国民健康保険などで、たまに送られてくる「医療費のお知らせ」。

それを添付すれば、わざわざ明細を作らなくてもいいのなら、その方が簡単なわけである。

ところが、横浜市で作成している「医療費のお知らせ」は必要な要件を満たしていないので、

医療費の明細の替わりとしては使えないという。

必要な要件として、本人が負担した医療費が記載されていないとダメなのだが、

横浜市の国民健康保険の「医療費のお知らせ」には本人負担分は記載されていない。

だから、要件を満たしておらず使えない。
今まで注意して見たことなかったから気が付かなかったけど、本人負担の金額、
記載されていないのである。

たぶん、他の市の国民健康保険でも使えないのが多い。

マジですか!?(^^;;;

ネットが発達して自分でいろいろ調べられるようになって、

中途半端に聞きかじって肝心なところは・・・という向きが増えたわけである。

今年の確定申告の無料相談で絶対来るよ、

「私はインターネットで調べたんだ!  今年から医療費の領収書持ってこなくても、

『医療費のお知らせ』で大丈夫なはずなんだ! そんなことも知らないのか!

あんたそれでも税理士か!

そういう人達の相手をするのはこっちだよ(^^;;;;

まあね、世の中そんなもんだと思って生きてるからなんとかなるけど、

今年の確定申告の無料相談、無事に済んでくれるといいね(^^

IMG_4484
  水仙

ゆつくりと浮力をつけて

ゆつくりと浮力をつけてゆく凧に龍の字が見ゆ字は生きて見ゆ

                               / 岡井 隆 『鵞卵亭』

 

 正月の遊びといえば昔は凧あげかコマ回しだった。

近頃は凧あげも見かけない。

子供達が子供らしい遊びをしなくなったのって、子供達の成長を考えると、

ちょっと不安ではある。

それはそれとして、岡井隆の歌、昔の凧あげの風景が浮かんでくる。

ちなみに、凧が空に上がるのは揚力であって浮力ではない。

しかし、表現の世界ではそんなことはどうでもいいのである。

「浮力をつけてゆく」という表現は、

凧がゆっくり左右に揺れながら空に上がってゆく感じをよく伝えている。

歌会で「凧が上がるのは揚力であって浮力ではありません。この表現はおかしいです」

そういう理屈を言う向きは、正月の酒を飲み直してから歌会に出た方がいい。

短歌の鑑賞に理屈は無用である。

二句以外のすべての句に「ゆ」の音があり、他にもヤ行の音が多く、

それが一首にリズムをもたらしている。

下句のリフレイン的な作り方もうまい。

なんとなく作っているようで岡井隆は歌の構造を考えて作っている。

「浮力」にしても、岡井はその言葉の効果を考えて使っている。

それでいて、意図的なものを感じさせない。

この辺が難しいところで、

いろいろ考えていると、ああ、これを狙って作ったなとか、

どこがでそういう感じがしてしまうもので、

自分も結構そういう失敗をする。

岡井隆の歌を読みながら、

そういうことに気を付けながら、今年はもっといい歌を作りたいと思ったのだった。

 publicdomainq-0010912idfqqx

   葛飾北斎  江都駿河町三井見世略圖

 

初射ち

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

毎年12日はアーチェリーの初射ち。

この日は射場に獅子舞が来る。

獅子舞って最近あまり見かけないが、この辺では保存会が頑張っている。

ここの獅子舞は途中で獅子がひょっとこに変る。

あまり獅子舞のことは知らないのだが、

ひょっとこになる獅子舞って少ない気がする。

古い伝統を守って欲しい。

獅子舞を見て、早速コースに入る。

今年の正月は天気がいい。

風がなくて青空のもと気分良く弓を射る。

昨年はいろいろあった一年だった。

今年もいい年であって欲しい。

わいわい楽しみながらコースを回り、

下に降りてきて焚き火にあたりながら他愛無い話をする。

見上げると射場の無患子の木の黄色い実が青空に綺麗だ。

いい遊びをし、いい仕事をして、

今年も頑張っていこうと思う。

IMG_4490
  獅子舞
IMG_4488
  途中でひょっとこに変わる
IMG_4491
  30mの的
IMG_4492
  新年そうそう割りとみんな当たっている

アーカイブ