キナバル登山の日、
朝6時にコタキナバルから車でキナバルの登山口に向かう。約2時間で着。
キナバル国立公園の公園事務所で登山の手続きをし、登山に不必要な荷物はここで
預かってもらう。ガイドと合流し、車で登山ゲートへ。車で入れるのはここまでで、
ここから標高差1400mを登り、ラパンラタの山小屋に向かう。
キナバルを登る者は通常このラパンラタの山小屋で一泊し、翌早朝、頂上に登るのである。
キナハル国立公園の公園事務所
事務所前からキナバル方面。3年前はキナバルが鮮やかに見えたが今日は雲の中
登山ゲート
登山ルートはよく整備され、だいたい30分おきに休憩ポイントがある。
途中、大きなウツボカズラとか、日本では見かけない草花を写真に撮りながら登る。
二年前の大地震で崩壊したらしい場所もあったが、殆どのところは地震前と変わらない
ルートだった。上に登るにつれ天気がいまいちになり、休憩ポイントで休憩していると、
雷の音とともにいきなり強く雨が降り出したりする。幸い、強く降り出してもしばらく
するとやんでくる感じで、休憩ポイントで雨宿りして様子を見ながら登り、普通より
少し時間がかかったくらいでラパンラタ着。
ラパンラタの山小屋は日本の山小屋とは違い、ちょっとしたホテルのようで、
なかなか感じの良いところである。
ここから上のキナバルは巨大な岩の塊のような山で、日本では見られないような
壮大な風景が広がっている。コーヒーを飲みながら小屋の外を眺めていると、
時々雨があがり、キナバル上部の岩盤がガスの切れ目に広がる。3年前にも見た風景で、
懐かしい気がする。
ラパンラタ
ガスが晴れるとキナバル上部の岩盤が見える
明日の登頂は深夜2時半に山小屋を出発するので、今日は早めに夕食を食べて寝る。
部屋は8人の相部屋で、我々のパーティー4人と台湾のグルーブ4人だった。
夕食のとき、公園の係員らしき者がなにやら説明をしていた。
よく聞き取れなかったが、チェックポイントを5時半でクローズするとか言っていた。
3年前登った時はこういう説明はなかった。大地震があってから、安全管理が厳しく
なったのかもしれない。
夜寝ていると、稲妻の光と雷鳴、激しい雨音で目が覚めた。
寝ているうちに天候が悪化し、かなりひどい状態である。
これはダメだなと思いつつ、うつらうつらしていると、
深夜1時過ぎあたりから天気が大人しくなってきた。
2時に起き、食事を摂って山小屋の外に出てみると、なんと星が光っている。
これは頂上に行けるかもしれない。
用意をして2時半に出発。