2016年11月

ガダルカナル2

ガダルカナルでの宿泊は日系のキタノメンダナホテル。

日本からの遺骨収集や慰霊団は大抵ここを利用するらしい。

日本語を話せるスタッフもいて感じの良いホテルである。

今回、行ってみて分かったのは、

ガダルカナルに一番安く行くのは、航空券とホテルの宿泊は自分で手配し、

現地での戦跡巡りはこのキタノメンダナホテルの戦跡ツアーを利用するというもの。

日本の旅行会社で戦跡ツアーを手配すると、このキタノメンダナホテルの戦跡ツアーに

旅行会社のフィーが上乗せでかなり高くなる。

ちなみに、我々と同じ飛行機で来た老夫婦がツアーを使わずタクシーをチャーターして

戦跡を巡っていたが、四駆でなければ入れないところもあったようで、

細かく戦跡を巡りたいなら高くても戦跡ツアーを使った方がいい。

我々の戦跡ツアーはトヨタハイエースの四駆だった。

それと、両替はUSドルを持っていった方がいい。

円とUSドルでは交換レートがまるで違う。

USドルをホテルで両替すると、1ソロモンドルが円換算で15円だったが、

円からソロモンドルに両替すると25円である。

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   キタノメンダナホテル

さて、到着初日、とりあえずホニアラの市街を歩いてみる。

ところどころ火炎樹が咲いているのが熱帯らしい。

雨季に入っているせいか、ちょっとムシッとする。

車は日本と同じ左側通行で走っている車は殆ど日本車である。

街の感じは東南アジアの田舎に似ているが、歩いているのはメラネシア系の人達で、

ちょっと目付きの鋭い人も多く、アジアとはちょっと違う雰囲気がある。

全体的に治安はいいのだが、歩いているとこの辺は日が暮れてから歩くのは怖いかなと

いうところもある。実際、商店の出入り口や窓には鉄格子がかかっているのだから、

昼間の治安だけみて安心していると失敗するかもしれない。

しばらく歩いていると銅像があった。

コーストウォッチャーの銅像である。

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  コーストウォッチャーの銅像
 双眼鏡で監視している兵士と座って無線機を操作している兵士。島民が護衛している。

太平洋戦争中、ソロモン諸島の島々には連合軍のコーストウォッチャーが配置されていた。

彼等は少人数で島に潜み、日本軍の艦船や飛行機の動きを監視し報告した。

彼等からの情報が戦いの帰趨にかなり影響したわけで、その彼等を称える銅像。

情報を軽視していた日本軍とは対照的である。

通りの向こうに円形の屋根の建物が見えて、アメリカの慰霊施設かと思ったが、

国会議事堂だった。

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  ソロモン諸島の国会議事堂

到着したのが昼過ぎだったので、初日はホニアラ市街の散策をしてあとは夕食。

ホテルの近くの中華料理屋に入ったが、結構美味しかった。

ちなみにトラディショナルな料理店も探したのだが見当たらなかった。

スーベニアの店も見当たらず、ソロモン諸島はまだ観光客は少ないのであろう。

ガダルカナル

通勤の(おみな)グラビアにガダルカナルの夕焼

 

何年か前に詠んだ歌。

今回、戦跡を巡り慰霊の旅をしている知人に誘われ、この歌のガダルカナルに行ってきた。

太平洋戦争の転換点になったソロモン諸島のガダルカナル。

昭和178月から182月にかけ日米両軍が死闘を繰り広げ、

補給の途絶に苦しんだ日本軍の兵士はこの島を飢島と呼んだ。

なぜ戦争は起き、どういう状況下で人間はどう決断しどう行動したか、

それを知ることは人間を知ることであり、

人間を知ることは、平和を理解する前提である。

平和とは戦後の平和主義者のように観念で語るものではなく、

人間を理解したうえで語るものであろう。

だから戦争に目を向ける。

そこで何があったかを知りたいと思う。

5日間の短い旅だったが、ガダルカナルを訪れ、

そこで思ったことを少しずつ書いていく。

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  成田からパプアニューギニアのポートモレスビー
 ここで乗り換えてガダルカナルに向かう
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  ガダルカナルのホニアラ国際空港
 かつての日本軍のルンガ飛行場でありアメリカ軍のヘンダーソン飛行場
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  ホニアラの街 遠くに見える赤い花は火炎樹
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  ガダルカナルのジャングル

詠草

毎月、短歌結社に詠草を出す。

出すのは10首だが、毎月新しい歌を10首出すというのは結構しんどいのである。

特に忙しい時などは、もうどうにもならなくなる。

以前、歌会のあとで、忙しくて歌を作る時間がないという話をしたら、

電車に乗ってるときや車運転しているときに作れませんか? と言われた。

なに言ってやがんだと思った(^^;

本当に忙しい時って、そういう時も仕事のことを考えている。

その日の会議でどういう話をするかとか、決算が予定より遅れているなとか、

依頼された相続の件、土地は一度見に行かないといけないなとか、

常に幾つものことが同時並行的に頭のなかを巡っているのであって、

短歌が入り込む隙間なんてありゃしない。

もっとも、もっと凄い状況下で歌を作っている人はいるのである。

結社の元主宰である永田和宏は、

歌人であると同時に日本を代表する細胞生物学の学者で仕事はかなり忙しかったらしい。

睡眠時間もかなり少なく、風呂に入りながら眠ってしまうこともあったという。

癌で闘病していた妻で歌人の河野裕子にそのことを言われ、こんな歌を作っている。

 

   「私が死んだらあなたは風呂で溺死する」そうだろうきっと酒に溺れて

                                  /永田和宏

 

仕事は忙しいがさすがにここまでは出来ない。

たぶん永田和宏はショートスリーパーだろう。

ナポレオンや永田和宏のように短い睡眠時間で健康を維持できる人がうらやましい。

フツーに寝ないと脳みそが回らない人間としては、

忙しい仕事の合間に短歌を作るというのは、結構難しいのである。

結局、今月の詠草も投げるように出してしまった。

締め切りがあるので、歌が出来るまで待っているわけにもいかないのである。

投げるように出すというのは、つまり納得できる歌は出来ていないが仕方なく出して

いるということだが、この辺はそれぞれの歌詠みの考え方で、

納得できる歌が出来ないなら出さないという選択をする人もいるだろうが、

ただ、それをやると、そのまま出さなくなりそうな気がして、

だから、納得しなくても欠詠しないで出すようにしている。

しかし、それでもやはり投げるように詠草を出すというのはつらいのであって、

納得の出来る歌が作れなければ、

いつか短歌をやめる時が来るのかなという気もするわけである。

しかし、ここでもうひとつ問題があって、

じゃ、今までは納得して歌を作っていたかというと、

実のところ自分の歌に納得したことって一度もないのである。

困ったことではある(^^;;

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  アーチェリーの射場のシイタケ。
 写真のシイタケは小さいけど、いっぱい出ていて今年は豊作。

海釣り

久し振りに海釣り。

アーチェリーの常連仲間に「釣りをしてみたい釣りをしてみたい」と騒いでいたのがいて、

彼に付き合って昨年からたまに海釣りをするようになった。

で、今回も常連仲間で葉山沖に繰り出したわけだが、

なぜか、「釣りをしてみたい釣りをしてみたい」と一番騒いでいたのが来ない。

実は彼、念願かなって昨年、海釣りデビューをしたのはいいのだが、

悲しいかな船酔いでグロッキーしてしまった(^^;

その後、何度か挑戦したのだが、船酔いかんばしくなく、今回は不参加となった。

本牧海釣り公園の桟橋で波を見ているだけで船酔いになりかけたという

伝説までつくってしまい、なかなか船酔い克服の前途は多難なようである(^^;;

そんなわけで、言い出しっぺが抜けてしまっての海釣り。

葉山から6人乗りのプレジャーボートに乗って出港、カワハギを狙う。

天気が良く、波も穏やか。

こんなに穏やかなら、船酔いに弱い彼でも大丈夫だったのに、と話をしながら釣り糸を

垂れる。不参加の彼の怨念かなかなか釣れない(^^;;;

天気が良すぎる日はあまり釣れないらしく、

たまに釣れても小さなトラギスやベラ。

それでもようやくカワハギが何枚かあがって、場所を移す。

そこでも釣果少なく、今日はダメだなと諦めかけたところで、アマダイをゲット。

これでようやく家に持って帰る魚が手に入った。

ちなみに船長はその間にルアーで大きなトラフグを釣り上げた。

ヨットレースでもあるのか、向こうには大きな帆を張ったヨットが沢山いる。

帰宅してから釣ったアマダイはホイル焼きにして食べたが美味しかった。

今回不参加だった船酔いに弱い彼は、次はワカサギを釣りに行こうと言っている。

波のない湖で彼が船酔いを克服してくれることを願っている(^^

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      水平線にヨットの帆が沢山見える

トランプ

アメリカの大統領選挙が終わった。

嫌われ者同士の選挙と言われ、なにやら選挙らしからぬ中傷合戦もあったが、

最後がまた周囲の予想をひっくり返すものだった。

トランプがどういう大統領になるかは、もうしばらくすれば見えてくるのだろう。

それよりも、今回の選挙でなんとも言えず嫌な雰囲気で感じられたのは、

「民主主義の危機」

である。

格差が拡大し、負け組といわれる人々が増え、社会には不満が広がっている。

そこに火をつければ容易に燃え上がる。

トランプはそれを知っていた。

アメリカだけの現象ではない。

フィリピンでもヨーロッパでも、

大衆迎合をこととする向きが勢力を拡大している。

一方には少数の勝ち組がいて、もう一方には多数の負け組がいる。

どう努力しても現状から抜け出せない負け組は、

その現状を変えてやると言う者を支持する。

そのときそこに冷静な思考があるわけではない。

格差の拡大に歯止めをかけなければ、

民主主義は危険な方向に向かうだろう。

格差の拡大にどう歯止めをかけるか、

たぶん、国際的な枠組みでなければ歯止めはかけられない。

一国でそれをやろうとすれば、勝ち組はこう言うだろう、

「グローバリゼーションの時代、そんなことをすれば他の国に行くだけだ」

しかし、彼ら勝ち組もそろそろ考えた方がいい。

圧倒的多数の負け組は有権者であり、

圧倒的多数の怒りが必ずしも理性を伴うものでない以上、

それは民主主義を歪め、ひいては経済も社会も混乱させるかもしれない。

そのとき、勝ち組が安全とは限らないのである。

もっと、富をシェアすることを考えるべきたろう。

勝ち組になれるほどの者ならば、

そのぐらいの損得計算は出来るはずだ。

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  川の一里塚って?

会議

税理士会本会で会議、内容は本会と各支部の公益事業担当者の連絡協議会。

税理士会でおこなっている公益事業には、成年後見、NPO法人、外部監査等がある。

で、会議の冒頭、本会の出席者が成年後見の研修会の重要性をやけにアピールするので

違和感があった。なにを今さらと思ったのだが、考えてみれば、支部の公益事業の担当者と

いえど、成年後見についてよく知らないという人が結構いるわけで、ま、仕方ないのか。

しかし、話を聞いていて、

研修会については研修会を担当する部があって、支部の一年間の研修のプログラムも

そこで決まるのだから、成年後見の研修の重要性を説くのなら、

研修事業担当の連絡協議会で話した方が良さそうな気はした。

それはそれとして、各支部の事業報告なり予定を見ていると、

はっきり言って活動は低調である(^^;

というより、支部で活動しろと言われてもしにくいところがありそうな気がする...

公益活動は多分に会員の自主的参加に頼っているわけで、

支部の限られた人的資源でこれもやろうあれもやろうというのは無理があるし、

対外的に本会が窓口になるところが多い気がして、支部でやれることは限られる

のではないか?

会議のなかで「支部に窓口を作って欲しい」という話があり、

それはそれで理解できるのだが、

あまり支部に仕事を振ってもらってもしょうがない気はする。

例えば成年後見について言えば、

現在、本会の支援センターがおこなっている成年後見の相談事業を

各支部に拡充しておこなうという話があったのだが、

現在の支援センターの成年後見相談事業すら相談実績はそう多くない。

それは絶対的にPRが足らないのがひとつの原因である。

で、そのままの状態で各支部に拡充してどうするのか?

相談の来ない相談センターを各支部に設けて、みんなで一日座って暇つぶすのか?(^^;;

根本的な問題をそのままにして形だけ拡充しようみたいな話には賛成できない。

成年後見の相談事業を拡充したいのなら、PRにもっと本腰入れなければならないわけで、

「支部でやるならPRに予算かかりますが、本会でその分支援してくれるんでしょうね」

という私の嫌味な発言、しっかり聞いてくれただろうか?(^^;;;

支部に振るより、本会やサポートセンターで集中的に
やった方が効率がいいところが多分にある気がするのだが、どうなのだろう?

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  夜のみなとみらい

 
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