ガダルカナルでの宿泊は日系のキタノメンダナホテル。
日本からの遺骨収集や慰霊団は大抵ここを利用するらしい。
日本語を話せるスタッフもいて感じの良いホテルである。
今回、行ってみて分かったのは、
ガダルカナルに一番安く行くのは、航空券とホテルの宿泊は自分で手配し、
現地での戦跡巡りはこのキタノメンダナホテルの戦跡ツアーを利用するというもの。
日本の旅行会社で戦跡ツアーを手配すると、このキタノメンダナホテルの戦跡ツアーに
旅行会社のフィーが上乗せでかなり高くなる。
ちなみに、我々と同じ飛行機で来た老夫婦がツアーを使わずタクシーをチャーターして
戦跡を巡っていたが、四駆でなければ入れないところもあったようで、
細かく戦跡を巡りたいなら高くても戦跡ツアーを使った方がいい。
我々の戦跡ツアーはトヨタハイエースの四駆だった。
それと、両替はUSドルを持っていった方がいい。
円とUSドルでは交換レートがまるで違う。
USドルをホテルで両替すると、1ソロモンドルが円換算で15円だったが、
円からソロモンドルに両替すると25円である。
キタノメンダナホテル
さて、到着初日、とりあえずホニアラの市街を歩いてみる。
ところどころ火炎樹が咲いているのが熱帯らしい。
雨季に入っているせいか、ちょっとムシッとする。
車は日本と同じ左側通行で走っている車は殆ど日本車である。
街の感じは東南アジアの田舎に似ているが、歩いているのはメラネシア系の人達で、
ちょっと目付きの鋭い人も多く、アジアとはちょっと違う雰囲気がある。
全体的に治安はいいのだが、歩いているとこの辺は日が暮れてから歩くのは怖いかなと
いうところもある。実際、商店の出入り口や窓には鉄格子がかかっているのだから、
昼間の治安だけみて安心していると失敗するかもしれない。
しばらく歩いていると銅像があった。
コーストウォッチャーの銅像である。
コーストウォッチャーの銅像
双眼鏡で監視している兵士と座って無線機を操作している兵士。島民が護衛している。
太平洋戦争中、ソロモン諸島の島々には連合軍のコーストウォッチャーが配置されていた。
彼等は少人数で島に潜み、日本軍の艦船や飛行機の動きを監視し報告した。
彼等からの情報が戦いの帰趨にかなり影響したわけで、その彼等を称える銅像。
情報を軽視していた日本軍とは対照的である。
通りの向こうに円形の屋根の建物が見えて、アメリカの慰霊施設かと思ったが、
国会議事堂だった。
ソロモン諸島の国会議事堂
到着したのが昼過ぎだったので、初日はホニアラ市街の散策をしてあとは夕食。
ホテルの近くの中華料理屋に入ったが、結構美味しかった。
ちなみにトラディショナルな料理店も探したのだが見当たらなかった。
スーベニアの店も見当たらず、ソロモン諸島はまだ観光客は少ないのであろう。