2016年10月

大川小学校

宮城県石巻市立大川小学校。

20113月、東日本大震災の津波がこの学校を襲った。

在校生108名のうち74名が死亡するという、

学校での災害としては戦後最悪のものとなった。

津波が学校を襲ったのは地震が起きてから50分以上経過してからである。

その間、子供達は校庭に待機させられた。

津波が襲う7分前、市の広報車が学校の前を通り、

津波が来るから避難しろとスピーカーで呼びかけた。

それでようやく教師達は、その市の広報車が停まって「ここから逃げろ」と

叫んでいる北上川に架かる橋のたもとに子供達を避難させることにした。

被災後、石巻市は、

「周囲で一番小高い高台に子供達を避難させようとした」と記者会見で発表したが、

実際はそこは周囲で一番高いところではないし、普通の日本語で「高台」とは

言わないところである。ただの堤防の上、橋のたもとである。

私は震災の翌年、大川小学校を訪れた。

水の豊かな北上川沿いを走ってゆくと、

川の両側に、流されてそのままになっている漁船があったり、破壊された家が現れたり、

だんだん、そこが被災地であることがあきらかになってくる。

そして、正面に北上川の河口が現れた。

地震で北上川南岸が地盤沈下して水没しており、

そのため、北上川の河口は以前より大きくなっている。

靄の向こうに小高い両岸の影が黒く浮かび上がり、

それはまるで海が大きな口を開けているようで、不気味な光景に見えた。

そこに、大川小学校はあった。

赤茶けた土が剥き出しになり、重機が何台か停まっていた。

静かな場所だった。

学校の廃墟の向こうに裏山があった。

津波のとき、そこに避難できなかったのかと言われた裏山である。

倒木があるから避難できないといわれたが倒木はどこにも見えなかった。

津波が来たとき、危険で登れないと言われた裏山だが、

実際は子供達が理科の植物採集などで当たり前に登っていた裏山だった。

74人の子供達が死んだ現場に立ったときの気持ちは今でも忘れることが出来ない。

「なぜ?

そのときの気持ちを表すのはその一言である。

なぜ、ここで74人の子供達は死ななければならなかったのか?

地震では一人も死んでいない。

地震から50分以上経ってから津波で死んだ。

しかし、津波から逃れることの出来る裏山はほんのすぐそばだし、

スクールバスも避難のために校庭に待機していた。

それなのになぜ?

子供達が避難した「高台」は高台ではない。

北上川の堤防より低い学校から堤防に上がって道路に出たところ、

そういうところを高台とは言わない。そもそも周囲にもっと高いところは幾らでもある。

なぜ、こんなところに避難させようとしたのか?

被災後の石巻市と教育委員会の対応も分からない。

被災直後、生き残った子供達の証言が集められたが、

その後の報告に子供達の証言は反映されなかった。

そして、彼等は子供達の証言の記録を破棄した。

ひとり生き残った教師がいるが、

遺族が起こした裁判で彼が書面で出した証言は、子供達の証言と矛盾していた。

しかも、彼は出てこない。津波の後、行方不明である。

先日、裁判の判決が出た。

遺族の主張を全面的に認め、石巻市と宮城県に賠償を命じた。

そして、昨日、石巻市は控訴の意志を明らかにした。

市や教育委員会には彼等なりの言い分はあるのだろうが、

一番求められているのは、

「真実はどうだったのか」

そういうことではないのか?

控訴するのならば、そういうことをはっきりさせてほしい。

そのとき何があったのか?

なぜ、子供達は死ななければならなかったのか?

それを明らかにすることが、本当は一番大切なことなのであろう。

その覚悟があるのならば、

石巻市も宮城県も控訴すればいい。

そして、はっきりさせて欲しい。

そうではなく、ただ責任を回避したいのならば、

恥を知るべきである。

 IMG_3109

  星川、ビジネスパークのオブジェ。
 船だろうか、そのうえの人の形
 

区民祭り

毎年10月は市内各区の区民祭りがある。

税理士会の支部ではその区民祭りに税務相談のブースを出しているのだが、

去年から税務相談の担当の部に頼み込んで成年後見の相談を割り込ませてもらっている。

そんなわけで、ちょっと顔を出す。

瀬谷の駅から祭りの会場の通信隊跡地にシャトルバスが出ているのだが、

昨年、会場入り口あたりで道路が混んで時間がかかったので、今年は歩いてゆく。

途中、海軍道路は会場に行く人でかなり混んでいる。25分くらいで会場着。

結構広い会場、人波をくぐるようにして税理士会のブースを探す。

あった。

隣が青色申告会のブースで、そちらでは子供向けのゲームをやっていて行列が

出来ている。対照的に税理士会のブースは静か(^^;

去年もそうだったのだが、やはり客寄せのゲームとか何か方法考えた方がいいんだろうな。

立て看板みたいなものもないから、なにをやっているブースかも分かりにくいのだ。

相談員で派遣されている人達に挨拶して、世間話しながら様子を見ていると、

それでもぽつりぽつりと相談者は来る。

税務相談担当の部長が言っていたが、既に区民祭りが終わった保土ヶ谷区も旭区も、

相談者は前年と比べ増えているらしい。

区民祭りでのこういう活動で税理士を身近に感じてもらえればいいのだろう。

しばらく話をして、そのあと、会場で買った道志村の豚肉の串焼きを差し入れして、

あとはよろしくということでおいとまさせてもらう。

ちなみに、保土ヶ谷と旭の区民祭りでも差し入れしたかったのだが、

会場でなにか買おうと思っても行列が凄いと、

ちょっと勘弁してということになってしまう(^^;;

瀬谷の会場では道志村のブースがたまたま行列がなかったので買えた。

この道志の豚肉の串焼き、結構美味しかったみたいで、良かった良かった(^^

帰りもバスを待つのが面倒なので、瀬谷の駅までのんびり歩いて帰る。

支部で担当している役も来年3月で終わるので、

来年からはこういうこともしなくなるはず。

区民祭りもこれでしばらくご無沙汰かな(^^

IMG_3364
  瀬谷区の区民祭り 瀬谷フェスティバル
IMG_3366
  税理士会のブース
IMG_3369
  保土ヶ谷、旭、瀬谷の三区のなかでは、
 たぶん瀬谷の区民祭りが一番人出が多い。

オーストラリア4

グランピアンズから山を下り、メルボルンに向けて走る。

どこまでも広がる牧場風景。

なんの花か分からないのだが、

牧場一面に背の低い黄色い花が咲いていて綺麗だ。

それにしても、でかい大陸を走っているんだなという気がする。

IMG_3331
   写真だとなぜか一面の黄色い花の感じが伝わらない

途中、バララットの街に立ち寄る。

昔、ゴールドラッシュがあった街であるらしく、

ゴールドミュージアムと、ソブリンヒルというゴールドラッシュ全盛期の金鉱山の街を

再現したテーマパークがあるのだが、このふたつは隣り合っている。

ゴールドミュージアムに行ったら受付で、両方に入れる共通チケットにするかと

聞かれたのだが、なにやら随分高くなるし、時間もないので、

ミュージアムだけにした。

本当はソブリンヒルの方がバララットの観光の中心なのだが、

一通り見て歩いたら3~4時間はかかるらしく、仕方ない。

ゴールドミュージアムにはたぶんレプリカなのだろうが、

ここの鉱山で出たというでかい金鉱石の塊が幾つも展示されていた。

ミュージアムを出て、バララットからメルボルン。

IMG_3333
  バララット ゴールドミュージアム

帰りの飛行機は深夜なのだが、

運転し慣れていない外国の道路、しかも市街地なので、明るいうちに空港に行きたくて、

早目にメルボルンに戻ってきた。

せっかくなので、市街も少し歩きたい。

一方通行の多い市街をなんとかカーナビの案内で、メルボルン博物館の横の通りに

辿り着く。道路沿いにパーキングメーターがあるので空いているところに止めるが、

パーキングメーターの使い方が分からぬ。

見ると、1 hour 80 cent と書いてある。

試しに2ドルコインを入れてprint というボタンを押したら、二時間半後の時間が

印刷された小さな紙が出てきた。これを車のフロントガラスの内側の見えるところに

置いておく。これで二時間半はOK

ちなみに日本より交通違反に対しては厳しいようなので、

この辺に止めておいて大丈夫だろう式の考え方はしない方が良さそうだ。

最初、メルボルン博物館。

ここに限らずオージーって親切で、親切過ぎて結構いろいろ話してくる。

いろいろ話してくるので、乏しい英語力ではむしろ聞き取れなくなってしまうのだが、

メルボルン博物館の受付もそうだった。

ぺらぺら早口で言われて最初分からなかったのだが、

ちょうどその日、サッカーワールドカップの日本vsオーストラリアの予選が

メルボルンであって、応援の日本人が沢山来てるけど、あなた達もサッカーを

見に来たのかい?

そういうことを言っているのだった。

入場券買おうと思って乏しい英語力で一生懸命になっているときに、

余計なこと話されると混乱するのである(^^;

違う、グレートオーシャンロードを走りに来たんだと答えた。

博物館を見てから王立展示館に行く。

もっとも既に5時を過ぎているので外から見るだけ。

そのあと、しばらくメルボルンの街を歩く。

向こうの方にビル建設のクレーンが幾つも立っていて、

オーストラリアは景気がいいんだろうか?

なんでも、メルボルンは世界一暮しやすい都市なんだそうで確かに感じのいい街である。

日が暮れる前に空港に行く。

IMG_3339
  王立展示館
IMG_3344
  メルボルン市街
IMG_3346
  旧メルボルン監獄
IMG_3350
  市街を走っているトラム

メルボルンの市街には有料道路があり、最初に登録していないと支払が面倒なよう

なのだが、カーナビで「有料道路を回避する」を選択すればなんとかなる。

もっとも、それでも有料道路に入りそうになってしまうことがあるのだが、

その辺は咄嗟の決断と図々しさの車線変更でクリア。

オーストラリアに多いランドアバウトの交差点も、右方車優先という原則をしっかり

押さえていれば、どうということはない。

なんとか空港にたどり着き、ここでレンタカーの返却場所で戸惑うのだが、

メルボルンのタラマリン国際空港のレンタカー返却場所は、

空港の駐車場入口レーンの一本左側のレーン。

ここを間違えると、何度も空港周辺をぐるぐる回らなければならなくなる。

レンタカーを返却し、土産を買って食事をして一杯ひっかけて帰国。

とりあえず帰りは出発時間が遅れることもなく、9時間半の飛行ののち無事帰国した。

オーストラリア3

グランピアンズ国立公園はヴィクトリア州西部の山岳地帯にあり、

ゴンドワナ大陸の昔から続くといわれているユーカリの林や温帯多雨林に覆われている。

フォールズギャップはその中心にある街だが、

メインストリートはそう広くはなく、端から端まで歩いてもたいして時間はかからない。

宿泊したのはキャラバンパークという、モーテルとキャンプ場がくっついたようなところ

で敷地は広く、バーベキューサイトやプールもあって、長期滞在に良さそうだ。

夕方、食事に行こうと外に出たら、キャラバンパークの敷地のあちこちにカンガルーがいた。

どうも、夕方になると山から降りてきて草を食べ、朝になると山に戻るらしい。

ちなみにこの日の夕食はカンガルーのステーキ。

DSC_0498

話のタネに食べてみようと思ったのだが、食べてみた感想は「淡泊」、その一言。

~ん、日本にカンガルーの肉を輸入するとしたら食べ方工夫しないとなかなか

厳しいかもしれない。淡泊なカンガルーの肉にあったような食べ方。

それを考えないとちょっと売れないだろうな...

オーストラリアではカンガルーの肉はビーフより安く、食べられてはいるらしいが、

スーバーの肉売場ではあまり見かけなかった。

食事を終えてモーテルに戻ろうとしたら、夜の芝生の上に黒いものが佇んでいた。

なんだ! と思ってみるとカンガルーだった。

暗闇からこちらをうかがっている野生のカンガルーって、

テレビで見るカンガルーと違って、ちょっとドキリとする。

翌朝、カンガルー達はゆっくり山に戻っていった。

IMG_3301

IMG_3304

IMG_3312
 コテージにやってきたキバタンとマグパイ

チェックアウトしてグランピアンズの山の中へ。

まずはボルカルックアウト。

ゴンドワナ大陸の昔から続くという森がなんとも不思議な感じがある。

積み重なったような形をした岩は砂岩だろうか、奇妙な形をしたのがあちこちにある。

霧がかかっていたが、ボルカルックアウトに着いたとき、ちょうど霧が流れて下の方が

見えた。雄大な光景。

続いてリードルックアウト。

ここからも眼下に広大な森を望むことが出来る。

太古の時代から続く森。どこまでもどこまでも広い。

このリードルックアウトからバルコニーという有名なポイントに行けるのだが、

ちょうど工事をやっていてバルコニーへの道は通れなくなっていた。

午前中そんなふうにグランピアンズで過ごして山を下る。

途中、エミューを見かけたりしながら、美しい牧場の続く道をメルボルンへ向かった。

IMG_3314
  ボルカルックアウトから
IMG_3317
  ボルカルックアウトから  写真だと雄大感伝わらない
IMG_3320
  リードルックアウトから
IMG_3323
   リードルックアウトから
IMG_3328
  エミュー 4羽いた。

オーストラリア2

ボートキャンベルのモーテルで一泊。

ちなみに、このポートキャンベルで夕食に何気なく入った食堂に日本人の女性が働いて

いた。日本から遠く離れたオーストラリア大陸の南の端で日本人ただ一人、

たいしたものである。

翌日、天気は微妙だが、時々日が差していて昨日より良さそうだ。

ということで、昨日、小雨交じりの強風に叩かれた12使徒にもう一度行ってみる。

グレートオーシャンロードには、

12使徒、ロックアードゴージ、アーチ、ロンドンブリッジ、グロットというポイントがあり、

ひとつひとつ回って行くのだが、いずれも雄大で日本とは異質な風景である。

IMG_3217
  12使徒
IMG_3224
 ロックアードコージ 昔、難波船の多いところだったらしい。
IMG_3228
 ロックアードコージ
IMG_3234
 ポ-トキャンベルの町
IMG_3235
 グレートオーシャンロードの道
IMG_3238
 アーチ
IMG_3246
 ロンドンブリッジ
IMG_3249
 グロット
IMG_3251
 グロット こんな風景もある

海を見ていて気が付いた。

船が見えない。

日本の海ならば大抵どこかに船が見えるのだが、

グレートオーシャンロードの海には船が見えない。

昔はオーストラリアの西と東をつなぐ航路だったはずだが、

今は物流ルートとしての重要性は失われたのだろう。

グレートオーシャンロードの途中にも港といえるほどの港はなく、

あっても小さな漁船が泊まっているだけだった。

産業はやはり陸の牧畜なのだろう、漁業はそれ程盛んではないらしい。

この海の向こうは南極海である。

南極海から寄せてくるような荒々しい波と風。

世界で一番美しい海岸道路といわれるグレートオーシャンロード、

しかし、その海の美しさは、

人を拒絶する海の美しさである。

道はポートフェアリーに続き、そこから内陸のグランピアンズ国立公園に向かう。

道の両側はどこまでも牧場で、広やかな風景の中を走ってゆく。

日本の秋はオーストラリアの春で、牧場の家には八重桜が咲いているところもあった。

途中から道はグランピアンズの山に入り登ってゆく。

夕方、グランピアンズの観光の中心フォールズギャップに着き、キャラバンパークへ。

ここはモーテルやキャンプの施設が揃っていて、

ゆっくり過ごすのにいいところである。

朝夕は山からカンガルーが降りてくる。

続きはまた後で。

IMG_3255
 ポートフェアリーの町
IMG_3257
 ただただ広がる牧場
IMG_3259
 のんびり道を渡るひつじ達
IMG_3263
 グランピアンズへの道 カンガルー飛び出し注意の看板 
IMG_3267
 宿泊したフォールズギャップのキャラバンパーク
IMG_3272
  フォールズギャップの白黒の鴉 マグパイ  オーストラリアでは当たり前の鴉
IMG_3289
 フォールズギャップのモーテル 朝夕、山からカンガルーが出てくる

オーストラリア

オーストラリアのグレートサザンツーリングルートを走ってきた。

メルボルンを出発、世界一美しい海岸道路と言われるグレートオーシャンロードを走り、

ポートフェアリーから北上してグランピアンズ国立公園を経、メルボルンに戻る。

これがグレートサザンツーリングルート、走行距離は800kぐらいだろうか。

で、成田から昼の飛行機で出発する予定だったのが、阿蘇の噴火の影響で夜の8時に変更。

メルボルンに到着するのは朝になるので予定のメルボルンでの宿泊はキャンセル。

幸い、火山噴火のためということでキャンセル料はホテルの側で免除してくれた。

とりあえず仕方ないので時間つぶしに空港の店で飲んだくれ、

ようやく飛行機が飛んだのはさらに遅れて8時半である。

朝、メルボルンに着き、Hertzでレンタカーを借りようとしたら、

係員が免許を見てなにやら言っている。

ようやく「期限切れ」と言っているらしいことが分かり、

そんなはずはないと免許を見て分かった。

期限が日本語で「平成31年〇月△日」と書いてある。

たぶん英語式に200△年〇月31日と読んだのだろう。

西暦で2019年〇月△日のことだと伝えてようやくOK。

アメリカでは全然問題にならなかったけど、同じHertzでも国によって違うんだろうか?

というか、日本の免許もそろそろ西暦表示にした方がいいかもしれん。

で、車借りて出発しようとしたら今度はカーナビが案内を開始しない。

どうも駐車場内、電波の関係で使えないらしい。外に出てようやくルート案内を始めた。

電波ぐらい入るようにしとけよなという気になる。

IMG_3160
  ようやくメルボルン着 空港で10時間待ち、飛行機で10時間、ちょっと疲れた

ま、どうでもいいけど、今回はちょっと出発からつまずきが多いなということで、

風の強いメルボルンを気を付けながら走る。

オーストラリアは日本と同じ右ハンドル左側通行なので割りと運転しやすい。

ハイウェイに入り、一路ジーロングへ。

ジーロングは落ち着いた街並みで高い建物は立っていない。

このあと3日間走って分かったが、ヴィクトリア州で高層の建物が立っているのは

メルボルンぐらいらしい。

やがて道路は海岸沿いを走るようになり気持ちのいいドライブが続く。

この先がいよいよグレートオーシャンロード。

第一次世界大戦の後、帰還兵の仕事を確保するために建設された道路で、

途中に「12使徒」「アーチ」「ロンドンブリッジ」など幾つかの景勝地があり、

世界一美しい海岸道路ということで、コマーシャルなどにもよく使われる。

しばらく走るとさっそく綺麗な海岸線に出る。車を停めて海岸に降りてみたが、

ともかく砂浜が広い。サッカーコートが幾つも作れそうな広い広い砂浜である。

IMG_3166

途中、ローンの町で昼食にする。ローンは海辺の綺麗な町。

なにやら白いものが飛んでいるなと思ったら、店先でハンバーガーを食べているときに

その白いのが近づいてきた。白いオウム、キバタンである。

最初は珍しいのかなと思ったが、

このあと3日間走ってみて、キバタンはオーストラリアでは珍しくもなんともない、

その辺に普通にいる鳥だということが分かった。

あともうひとつオーストラリアで目に付いた鳥が白黒カラス。マグパイというらしい。

これもやたら飛んでる。

IMG_3168
  ローンの街
DSC04042
  昼食はハンバーガー でかいよ...
IMG_3173
  昼飯食べていたら近づいてきたキバタン

ローンを通り過ぎると道はグレートオトウェイ国立公園に入る。

ここのケネットリバーに立ち寄ってみる。

なんでも野生のコアラがかなりいるらしく、かなりの確率で見ることが出来るとか。

ただ、行ってみても、日本のように、ここに行けばコアラが見られます的な案内とかは

なにもない。海岸沿いの小さな集落のようなところにキャンプ場があり、

そこの駐車場に停めてちょっと歩いてみた。

どこに行けばコアラが見られるのか全然分からないので、

集落の中心部に行くらしい道路に左側から入っている林道のような道を少し歩いてみたら、

右の樹の上で一匹昼寝していた。

さらに行くと、左にそれる小さな道の向こうの樹の上でもう一匹。

近くにはワライカワセミと赤い大きなインコもいた。

運が良くて見られたのか、そんなふうに何気なく歩いていればフツーに見られるのか、

どちらなのかは分からないが、とりあえず野生のコアラとワライカワセミと赤いインコを

見て、再び出発。

IMG_3176
  昼寝しているコアラ
DSC04055
  別の木のコアラ
IMG_3182
  ワライカワセミ

アポロベイを通り、その近くの森のトレイルに立ち寄る。

シダ性の植物が沢山あって、なにやら恐竜時代の森のようなところ。

IMG_3197
  アポロベイの少し先、森のトレイル
DSC04065
  シダの森
IMG_3196
  恐竜出てきそうな森

時間が遅くなってきたので先を急ぐ。

道は海岸に沿ったり離れたりしながら続くが、

雄大で美しい風景のなかの一本道は気持ちがいい。

夕方になって12使徒に着いた。

小雨まじりの強い風で、傘もさせないような感じのなか、展望台へ行く。

断崖と荒々しい波のなかに12使徒の岩が立っている。

なにか荘重な気分にさせる風景である。

長くなるので、このあとはまた別に書く。

IMG_3199
  12使徒
IMG_3209
  小雨まじりの強い風でカメラが揺れる
IMG_3215
  12使徒を過ぎてこの日の宿泊はポートキャンベルのモーテル

アーカイブ