税理士会の関係で開催した成年後見の相談会。
場所は藤沢の商工会議所ミナパーク。
以前にも藤沢の商工会議所を利用したことがあるのだが、
建て直したのか、以前とは違う場所で建物も新しかった。駅から近くて便利。
午後1時から「成年後見制度と税金」という題で講演をやり、そのあとは個別相談会。
参加者はまずまずというところかな...(^^;
成年後見制度が始まってある程度の年数が経つが、
この分野への税理士の参入は遅れている。
理由は幾つかあるのだろうが、
ひとつには後見人を指名する家庭裁判所が同じ法務省の関係で弁護士や司法書士を優先
しているからということらしい。
ただ、制度が始まった頃、税理士会の研修会に講師で来ていた家裁の担当者は、
弁護士のように都会に集中せず、全国に万遍なく存在している税理士にかなり期待して
いるということを言っていた。
ところが、その税理士会が動かないのである。
動いているのは一部の有志だけで、会としての動きは鈍い。
税理士の仕事につながらない租税教育については会として一生懸命なのだが、
成年後見についてはなおざりである。
結局、税理士会は国税の方に顔が向いているので、
国税から頼まれる租税教育については一生懸命になり、
国税と関係ない成年後見については、なおざりということになる。
しかし、成年後見はこれからの税理士にとって重要である。
高齢化する顧問先を守るための任意後見は当然だし、
景気の良い時代と違い、新しい会員が顧問先を開拓しにくくなっている現状で、
新しい仕事として法定後見も重要なはずなのである。
ところが税理士会で話をしていると、
「成年後見は仕事にはならいなよ」「仕事の柱にならない」
そういう話をよく聞くのである。
司法書士は仕事の柱にしている。
なんで税理士は仕事の柱に出来ない?
結局、そういうことを言っている税理士は現在の位置に安住しているのである。
しかし、これからの新しい会員はそうはいかないのだ。
新しい業務にどんどん進出しなければ業界は痩せていくだろう。
税理士会のお偉いさん達はそういうことが分かっているのだろうか?
このブログを読んで、
「なに言ってるんだ、成年後見なんて仕事にならないよ」
そう思っている税理士さん、
あなたはもう時代が見えなくなってきていると思って頂いて、たぶん間違いない(^^;;
税理士が成年後見の分野に進出するには、
司法書士会のリーガルサポートのような組織の立ち上げが必要だろう。
税理士会の現状では道のりは遠いわけだが、
我々は次の世代の税理士のために活動を続けるつもりである。