5月の仕事が終了。
税理士にとって3月決算の申告月である5月は確定申告と並ぶ繁忙期。
それが終わって、これでちょっとひと息つける。
ひと息ついたついでに短歌結社から送られてきた結社誌をつらつらと眺めていたら、
年に一度の全国大会の案内が載っている。
今年は京都で開催。
結社の全国大会は通常2日間の日程で行われる。
1日は講演等、これは会員以外の一般の人も参加できる公開のプログラム。
もう1日は会員だけで歌会をやる。
全国大会だと200人ぐらいの会員が集まるので、
歌会もかなりの人数ですることになる。
ひとつひとつの歌会に何人かの選者がつくことになり、会場確保の都合もあって、
そう細分化して開くこともできないのだ。
いきおい、ひとつの歌会が40人を超えるとか、そんな感じになり、
歌会としてのキャパシティーは越える。
どうしても、駆け足の歌会になって不完全燃焼感は否めない。
ま、個別の歌会のあとで、選者の評を聞く全体歌会があることはあるのだが、
肝心の歌会が不完全燃焼でいまいちなので、もうここ何年、
全国大会は一般公開のプログラムだけ聞きに行く感じの参加になっている。
で、今年の全国大会の案内を見ていたら、
個別の歌会は開かず、全体歌会のみを開く形でやるらしい。
人数多すぎて歌会として成立しないので、選者が集中的に批評していく感じで
やるのだろうか?
それならそれで、選者の評を聞きに行くと割り切って行けば、不完全燃焼感もないかも
しれず、今年はひさしぶりに2日間の全日程で参加しようかと思いつつ案内を読んでいて、
ふと、気付いた。
全体歌会は3回に分けて行われるのだが時間は3回合わせて5時間20分。
これで200首の詠草を批評していくとすると、
一首あたりの時間は1分36秒。
......。
やめた(^^;
1分36秒で一首の歌を批評するというのは、深い批評は期待できない。
200首の歌をざっと撫でてゆくだけの感じになるのではないか?
それとも何か、違う形式での批評を考えているのだろうか?
以前は「批評団方式」というのもあったけど、これだって個別の歌会でのこと。
ま、結社がマンモス化するに従って、運営上はいろいろ問題が出るんだろうな...。
不完全燃焼を味わうために2日間つぶすのもなんなので、
今年もやはり一般公開のプログラムだけ聞きに行こう。
そのあとはひとりでどこか気の利いた宿に泊まり、京都の街を歩くのがいい。
全国大会の懇親会もあるのだが、
正直、歌詠みのオジサンやオバサンと飲んでいると疲れる(^^;;
どうも、フツーのビジネスマンの感覚とずれる人多いんだよな...(^^;;;
それより、飲めるところを探しながらひとり暮れてゆく京都の街を歩いている方がいい。
そんなとき、歌神は降臨するのである。
五条から四条へ続くほそき道暮れて月下に人影を見ず
この歌もそんなふうに京都の街を歩いていたときに湧いてきた歌である。
横浜はもうすぐ開港祭