若い頃のことを思い出し、なにやら再び突っ走りたくなって、

車が欲しくなった。

ここ20年ほどはもっぱら四駆に乗っている。

子供達をスキーやキャンプに連れて行ったり、山岳会の仲間と出かけるのには

大きな四駆が便利だった。

そういうシーンも少なくなり、もう大きな四駆の出番はなくなってきた。

一番最初に買った車は中古のホンダのアコードだった。

26才のとき、勤めていた会計事務所の顧問先の車屋に頼んで40万で売ってもらった。

鮮やかな黄色の2ドアのハッチバックで、突っ走って楽しむにはいい車だった。

スタイルもなかなか良くて、あるとき道に停めていた車に戻ろうとしたら、

女子中学生達が車の前で、「この車カワイイ~」と言っていた。

彼女達が去るまで自分の車に戻れなかった(^^;

そのあとフォルクスワーゲンに乗っていたが、走っている最中に調子が悪くなり、

ちょうど三菱のディーラーがあったので、そのままそこに入り、「これ下取りしてくれ」

と言ってミラージュを買った。それ以来、三菱の車を使ってきたが、

三菱の車はつまらなくなった。マニュアル車がなくなり、

新型デリカは前から見たらまるで電子レンジだ。

カルロス・ゴーンは経営は効率化したかもしれないが車はつまらなくした。

で、去年、仕事用の小回りの利く車に新型ジムニーを買った。

乗っていて気付いたが、この新型ジムニー、

135kを越えたあたりでスピードリミッターが働く。これはよろしくないな。

金払えばスピードリミッターはカットできるが、

そもそも軽で突っ走っていても恰好はつかないのである。

大きな四駆も飛ばすような車ではない。

ということで、腰痛対策のプチ湯治(最近、腰は痛くないのだが)のついでに

伊豆や箱根のスカイラインを走って楽しめる車を探してみた。

まず、運転を楽しむ車はマニュアルでなければならぬ。

ゴーカートじゃあるまいし、オートマではダメ。

これだけでまず選択肢が少なくなる。

あと、フォルムが美しくなければならぬ。

走ればいいってもんじゃない、車は美しくなければならない。

最後に、ゴールデンレトリバーのさくらが乗れなければならず、

そのためにはセダンではだめでハッチバック。

幾つか候補を出して、ちょっと試乗してみた。

先日試乗に行ったのは、今年出たホンダの新型シビックハッチバック。

試乗したときの第一印象「運転席低っ!

ここ20年程、背の高い四駆ばかり乗っていたので、そう感じるのであろう。

アクセル踏むと加速はスムーズで悪くはない。

シビックハッチバックにはその発展型のタイプRがあるが、

車幅1880という普通車にしては大きい車体は、仕事には使いにくいかもしれない。

営業マンに聞いたら、タイプRはアクセルをちょっと踏んだだけでかなり加速するんだ

そうで、それを聞いた息子、

「やめとけ、年とって壁に突っ込む」

確かに、スーツ着てネクタイ締めてサーキット走れるような車でぶっ飛んでくる

税理士って、危ない税理士に思われるかもしれん(^^;;

タイプRに目が行くと見劣りはするけど、仕事にも使うことを考えれば

選択肢に残すのはハッチバックかな。

あと、カローラスポーツとかも見に行ってみようと思っている。

ちなみに、新しい車を買うと娘に言ったら、

「デリカ可哀想、私あのデリカ好きだったのに」

「デリカはもうしばらく残す、当面、車3台になるけどな」

「残したって使うこと減るでしょ、デリカに浮気して新しい愛人作るみたいなものよ」

違うってば…(^^;;;

InkedDSC_0354_LI

  試乗した新型シビックハッチバック