顧問先に行ったら、社会保険の定時算定基礎届の書類が来ていた。
毎年7月10日までにその年の4月から6月の間に支払った給与の金額を
各人毎に書き出して日本年金機構に提出する。
それでその年の標準報酬月額が決定され、会社はそれに応じた社会保険料を
社員の給料から引き、会社負担分と合わせて納付する。
制度上、社会保険の関係は税理士の仕事ではないので、
作成の仕方を会社に説明し、郵送で提出するよう伝える。
ちょうど6月末で退職する人がいて、その人の資格喪失届も出さないといけない。
ならば、提出先は同じだから算定基礎届と一緒に資格喪失届を送ればいいよという話に
なり、念のため、その場で日本年金機構に電話して確認する。
「資格喪失届も出すんだけど、提出先同じだから同じ封筒に入れて送っていいよね」
「これはお願いというレベルなんですが、別の封筒で送って頂きたいんですが」
「別の封筒にしたら郵便代余計にかかるでしょ」
「はぁ…、担当の係が別なので書類が紛失したら困りますので」
「係が違うと紛失する? それはそちらがちゃんと仕事しなさいという話だよね」
「はぁ…、お願いというレベルなんですが、念のために…」
「お願いならこちらからもお願いがあります。念のために封筒に資格喪失届も入って
いる旨書いておきますから、そちらの内部の仕事はそちらでちゃんとやって下さい」
「はぁ…、分かりました」
なにがお願いだよ(^^;
自分達の内部の仕事くらい自分達でちゃんとやれよ。
日本年金機構、昔の社会保険事務所である。
国が年金記録等の事務処理のためにオンライン化しようとしたら社会保険事務所の職員達
の加入している自治労が、労働強化になると反対してなかなか事が進まなかった。
今の時代、仕事が増えるからコンピューター導入に反対するってなんだ?
それが膨大な年金記録が消える一番大きな原因ではなかったのか?
その後の民主党政権は自分達の支持母体のひとつである自治労の罪は隠して自民党政権の
せいにしたし、なぜかマスコミもその方向での報道しかしなかった。
その後、制度が変わり日本年金機構に変ったが、
働いている職員の意識が変わったわけではなく問題を繰り返している。
マイナンバー導入のときも、業界では
「マイナンバーは流出しますよ、日本年金機構がやらかすでしょ」という話が出ていた。
社会保険へのマイナンバー導入が国税への導入より1年遅れたのもその辺の問題だった。
で、案の定、中国の企業を入力処理の外注に使ったりして個人情報を大量流出させた。
これだけ国民に迷惑をかけてきて他人様に「お願い」できる立場と思っているのか?
我が身を振り返ってからものを言えという話である(^^;;
アガパンサス そういえば、自分の歌集にこういう歌を載せた
新橋の飲み屋の路地に咲き群れてアガパンサスは梅雨告げる花
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