2017年08月

天ぷらにソース!?

アーチェリーの射場の常連仲間で暑気払い。
暑いなかコースを回って汗をかいてからバスで駅の近くの矢部の湯へ。
ここは昭和そのままの銭湯で、いささか古くなったペンキ絵を眺めながら熱い湯に入り、
汗を流してさっぱりしてからビールを飲みに行く。
それにしても、確か去年もこんな感じで矢部の湯で風呂に入ってから暑気払いに
繰り出したのだが、そのときも、「矢部の湯、やってる? 廃業してないよね?」みたいな
話をしていた。それぐらい絶滅危惧種的な銭湯である(^^;
これからも暑気払いのときに汗を流せるよう頑張って営業を続けていって欲しいものである。
アーチェリーで汗をかき、熱い湯に入ってさっぱりしてから飲むビールは美味い。
飲みながらわいわいと楽しくいろいろな話をしたが、
そのなかでひとつ驚いたのは、「天ぷらをソースで食べる」という話。
えっ!?  天ぷらにソース...?
天ぷらって、塩か天つゆでたべるもんだと思ってた。
それをソース?  醤油ならまだ分かるけど...
話を聞いてみると関西の方では、天ぷらにソースをかけて食べるのが普通であるらしい。
関西といえば、粉もんが多いわけで、ソースも結構使いそうな感じがする。
それと同じ感覚で天ぷらにもソースをかけるのか?
考えてみると関東では関西ほどソースは使わないかもしれない。
うちでもソースはあまり食卓に出てこないよな...
ソースを使うのは、トンカツとかフライとか、そのぐらい?
あるいはソースって、関西の方が中心なのかな?
天ぷらの食べ方にも関西と関東で違いがあったんだ。
ちなみに、当日のメンバーの話では大阪と福井は、天ぷらにソース圏である。
京都もやはり天ぷらにソースなんだろうか?
舞妓さんが天ぷらにソースかけて食べていたら、自分的にはちょっと衝撃である(^^;;
これって地域的にはどの辺が境界なんだろ?
そういうの調べてみたら面白いかもしれない。
そんなこんなのいろいろな話をし、飲んで食べて暑気払いを楽しんだ。

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    暑気払いに行く前、射場の練習場にピンポン玉を吊るして狙う。
 もっと簡単に当たると思ったが20mからではちょっと難しかったか、
 みんななかなか当たらず、ようやく射ち抜いたのがこの写真

全国大会

短歌結社の全国大会、今年は福島の郡山。

一泊二日で一日は会員以外への一般にも公開して講演とかがあり、

もう一日は会員限定で歌会をやる。

で、もうここ何年も一般公開の方だけ参加するようにしている。

以前、二日間参加したのだが、

会員限定の歌会がいかんせん、年に一度の全国大会ということで出席者が多くて、

どうしても時間が限られてしまい、言いたいことも言えないし、

首を傾げる意見があってもそのまま先に進むような感じで、

不完全燃焼が雪のように積もるわけである(^^;

それ以来、一般公開の方だけ参加するようにしている。

郡山の駅から歩いて数分のホテルが会場。

入ると東北の見知ったメンバーが一般参加の受付をやっているのでそこに行くと、

「会員は向こうよ」

「いや、一般参加だよ」

「えっ!?  会やめたの!?」

なんで一般参加しようとすると、いきなり結社を辞めたことになる?(^^;;

幾ら不良会員だからって、全国大会に会員参加で出ないくらいで追放はしないだろうよ。

「じゃ、今日だけで帰っちゃうの? 懇親会は?」

「出ないよ」

「えっー」

あんた達と付き合っていると肝臓が幾つあっても足りないから

懇親会には出ないんだとは言わず(^^;;;

とりあえず受付を通過。

会場で、何人か見知った人と挨拶。

ひさしぶりに会う人がいると嬉しいものである。

それにしても今回の大会は割とこじんまりしてたのかな?

京都や東京で開くときと比べると、

どうしても地方での全国大会は出席者は少なくなるのだが、

今回はちょっと少な目だった気がした。

今回の一般参加のプログラムは、歌合せと震災の歌のミニトークと玄侑宗久氏の講演。

歌合せというのは、紅白に分かれ、それぞれの歌を批評しあって歌の優劣を競うもので、

平安時代からおこなわれている。

今回は新しい取り組みでその歌合せをトーナメントでおこなった。

8組で歌合せをやっていき、勝ち残った組で決勝戦。

優勝は吾がホームグランドの横浜歌会のチーム。

まあね、普段、ディベート的に歌会やっているから、他人の歌をこきおろさせたら、

うちの結社で横浜歌会の右に出るところないんじゃないのかな?(^^;

なかなか面白かったのだが、

攻守のやり取りの時間はもう少し欲しかった気がした。

自軍の歌を持ち上げ、相手の歌を攻める。

その辺の丁々発止のやり取りの面白さをもう少し聞きたかった。

時間の制約あるからその辺は仕方ないのだろう。

ミニトークに続いてお坊さんであり芥川賞作家でもある玄侑宗久氏の講演だが、

申し訳ないのだが、こちらの話は半分寝ながら聞いていた(^^;;

物事は相反するものを含んでいるとか、

そんなような話だったが、ちょっと引っ掛かったのはその話の流れのなかで、

日本にも関東と関西で違いがあるという話をしたとき、

昔、関西の税は米で関東の税は布だった、

それを坂上田村麻呂が遠征して東国の税も米に変えたとか、

経済も昔は関西は銀、関東は金だった、

で、東京の銀座は関西から人が移り住んだので銀座というとか言ってたが、

それってちょっと違わないか?(^^;;;

米の税とか布の税というのは租庸調のことだと思うけど、

米の税である租は東国に限らず地方ではそれぞれの国衙に納められて

その地方の財源になったわけで、庸と調が都に送られたわけでしょ。

それは坂上田村麻呂どうのこうので変わっていないんじゃなかろうか。

あるいは、坂上田村麻呂の蝦夷遠征以降、やがて関東に荘園を経営する武士が生まれ、

年貢が米になって、という話かもしれないが、随分遠い話ではあるよね。

銀座の話も、本来、銀座とか金座は普通名詞でしょ。

東京の銀座は、江戸時代に銀貨の鋳造所の銀座があったので、それが地名になったわけで、

確かに伏見の銀座や駿府の銀座から人は来ているだろうけど、

地名の由来の話としては違和感あるよね。

ちなみに、金貨を鋳造したのが金座。

金座は地名としては残らず今はその場所に日銀がある。

ま、物事は相反するものを含んでいるという話の過程で出てくる話なので、

別に、それはちょっと違いませんかなんて無粋な話はしなくていいわけで、

大人しく半分寝ながら聞いていたけど、

短歌を詠むような連中って、短歌だけじゃなく普通の話や文章も批評の対象にするところが
あるから、講演する方は気を付けてもらった方がいいかもしれん(^^;
一日目のプログラムが終わり、会員が記念写真とか撮っている間にさっさと会場の外へ。

夕方、郡山から一時間に一本の電車で磐梯熱海の温泉へ行き、一晩のんびりして帰った。

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   会場風景 
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   会場の近くの安積国造神社
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   安積国造神社の神楽殿。大きなお多福の面が飾られていて、こういうのを見たのは
  初めてだったので驚いた。考えてみれば、お多福は日本神話のアメノウズメだから、
  神楽殿に祀られているのも当然なのかもしれない。

秀才

終戦の日ということでインパール作戦の話をテレビでやっていた。

インパールで戦った人達の証言などから番組は構成されていたが、

インパール作戦の司令官、牟田口廉也中将の話で、興味を引くものがあった。

彼のそばにつかえた将校の証言で、

「毎朝、聞こえてくるんです。司令官が『戦いに勝たしたまえ』と祝詞を上げる声が。

神がかりです」

他にもいろいろ話があったが、太平洋戦争最悪の戦いといわれるだけあって、
インパール作戦では、
隷下の師団長が司令官である牟田口の無能を軍の無線で罵り独断撤退したり、

やはり他の師団長が作戦後提出した戦闘詳報で、牟田口の無能を指弾したりしている。

戦争の最中に、直属の上司である司令官を無能と指弾するのは尋常ではないわけで、

つまりは、第一線の部隊はそこまで滅茶苦茶な状況下で戦わされたのである。

こういう話を聞いていて、ふと思い出したのは、

「このハゲー~!」ですっかり有名になった、豊田真由子衆議院議員。

ふたりに共通しているのは、

精神の均衡を失っていたのではないかという疑念を抱かせるその言動である。

実際、インパールで牟田口の精神の正常を疑ったのは、ひとりやふたりではない。

「このハゲー~!」のおばさんも、自分から入院してしまった。

もうひとつ、ふたりに共通しているのは、学校では優等生だったということである。

別に奇異なことではない。

学校の勉強は出来たが社会に出たら役に立たなかったというのは当たり前にある話で、

民間ならそういう人間は出世しないので、それで話は終わるのだが、

官僚の世界ではちょっと違うのである。

官僚の世界では、そういう人間も首にならず、学閥や年功序列で出世できるのである。

これは実はとても恐ろしいことで、

本来ならリーダー的立場に立つ器量のない人間が、

官僚の世界ではそういう立場に立つ可能性があるということである。

そういう人間が、自分の教わった教科書に書いていないような危機に直面したとき、

時として、異常な反応を起こすのかもしれない。

そうとでも考えなければ、

牟田口のインパールでの有り様も、豊田議員のそれも、

説明がつかないのである。

牟田口も、余裕のある中国の戦線や勢いにのった太平洋戦争緒戦での戦いでは

問題なく過ごすことが出来たのだろう。

しかし、英印軍が体勢を立て直した1943年以降のビルマではそういうわけに

いかなくなった。

彼のインパール作戦にはよく分からない部分がある。

戦略的合理性を考えるなら、インドから中国への補給ルートの遮断であり、

それが成功すれば、中国を講和に追い込み、中国大陸で釘付けになっていた

100万の日本軍を太平洋の戦線に振り向けることが出来たのかもしれないが、

彼の作戦はそれでもないようである。

中国への補給ルートを遮断するためにはコヒマの北のディマプールの占領を目指した

はずだが、牟田口の作戦にはそれは入っていない。

チドウィン河を渡り、アラカン山脈に防衛線を敷こうとしたのなら、

以後の補給を考えなかった彼の作戦は奇妙である。

一番善意に牟田口の作戦を捉えるなら、

短期決戦によるビルマへの敵反攻拠点の殲滅ということであろうが、

それなら短期決戦が失敗した時点で作戦の終結を考えなければならなかったはずである。

結局、インパールに進出さえすれば、インド国内に独立運動が広がり、

それで一挙に大勢が変わると考えたのかもしれないが、

それは合理的な戦略目標を越えて、いわば期待であり賭けである。

数千年の昔の孫子の時代から、そういう淡い期待にすべては賭けないのである。

士官学校の勉強はできた男。

しかし、現実の仕事は出来なかった。

そういう男の命令で死ななければならなかった数万の兵士のことを考えると、

暗い気分になるしかなかった。

せめて戦後、おのれの指揮下で戦った兵士達の冥福を祈ってくれればいいものを

彼はそれすらしなかった。おのれの作戦指導の正当性を訴え続けて死んだ。

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   今年4月ボルネオのキナバルで見たけたウツボカズラ。
  インパールに向かった兵士達もこんな南のジャングルの植物を見たのだろうか。
 

イグチ

いつものようにアーチェリーの射場に行ったら、

コースの入り口、椎茸の榾木を置いたあたりにキノコがわっと生えていた。

見ると、ジゴボウ。

ジゴボウというのは通称で、一般にはイグチというキノコ。

以前にもこのあたりには季節になるとジゴボウがひとつふたつ生えていたが、

今年はどういうわけかわっと生えている。

しばらく暑い日が続きそのあと雨が降って適度な湿気があって条件が揃ったのかもしれない。

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せっかくなのでコースを回ったあとで、少し収穫していく。

これ食べられるんだよと言っても、なぜかアーチェリーの常連仲間は信用しない。

ちなみに、コースの途中にはキクラゲもあるのだが、

これ中華料理に入っているキクラゲだよと言っても、やはり信用しない。

まあね、キノコって、確かに難しいところあって、毒キノコとの判別も難しくて、

大抵の人は慎重になる。

実際、本とかで見ても分からないのである。

同じキノコでも、傘が開く前と、傘が開いたとき、傘が開ききってしまったときで、

全然違ったりするのだが、

本やネットに載っている写真は大抵、一番綺麗に傘が開いているときの写真で、

目の前のそれとは違ったりするのである。

ただ、イグチの仲間は分かりやすい。

キノコの裏、シイタケで言えば襞があるところが、黄色っぽいスポンジ状になっている。

で、割と表面はぬめぬめで大きい。

これが特徴。

あともうひとつ、イグチは似ている毒キノコがない。

(ただし最近、多少の毒のあるイグチも発見されているようなので、その辺は自己責任)

これがシイタケだと、ツキヨタケがそっくりなのである。

このツキヨタケの中毒で毎年ひとりかふたり死ぬのだが、

これは似ている。

判別はキノコを半分に切ってみて、傘の真ん中に黒いところがあったらツキヨタケ。

あと、暗いところで見ると光るという。だからツキヨタケ。

これはホントに死ぬので気を付けた方がいい。

いずれにしろイグチは大丈夫。

家に持ち帰って、野菜とベーコンと炒めて食べたが、

このブログを書いている現時点、笑いだしたり、ティンカーベルのような小さな女の子が

目の前に現れたりしていないので、たぶん大丈夫なんだろう(^^;

イグチの特徴である傘の裏側の黄色いスポンジ状のところは消化に悪いと言われるので

取って食べるのだが、その部分を取ってもイグチは肉厚で、

鍋とかうどんとか、汁ものに使うと肉厚な身に味が沁みて美味しいのである。

こんなふうに自然の恵みとともに暮らすのって楽しい(^^

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アーチェリー

弓道は礼に始まって礼に終わるらしい。

アーチェリーはというと、どうもその対極にありそうな気がする。

礼なんかどうでもよくて、

楽しければいいのである(^^

試合で勝つためには足の引っ張り合いは当たり前、他人が真面目に射とうとしている

時に軽いジョークのひとつも投げてタイミングを狂わせるなんてのは日常茶飯。

というか、少なくとも私の周囲を見渡すとそういうアーチャーばかり(^^;

およそ弓道のような求道心とはかけはなれたところにいる。

月に一度の射会。

先月がハンデに助けられての優勝だったので、

二匹目の泥鰌を狙ったのだが、

結果はケチョンケチョンだった。

一緒に回ったメンバー、

「お、いいですね、まっすぐ飛んでますね、こんなに上手かったですかね~」

褒め殺しというやつである。

思わず3本目外した(^^;;

こっちも負けずに、相手が射つときに、ぼそっと余計なひと言を言うわけだが、

敵もさるもの動じない。

さすが元校長である。神経は太い(^^;;;

風がそよりとも吹かず蒸し暑いなか、ファーストを回った時点で既に点数はボロボロ。

お昼からのセカンドで気を取り直して点数は回復。ファーストとセカンドの点差で

大波賞が取れるかと思ったが、あと一歩で逃した。

ちなみに大波賞を2点差でさらっていったのは、くだんの元校長。

う~ん、足の引っ張り方が足らなかったかな。

まあね、他人の足引っ張っても自分の立ち位置は変わらないっていうけど(^^

褒め殺しで的を外すなんてのは、まだまだ修行が足らんな。

夏の暑い日の楽しいひとときだった。

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  25m 一本目6点 二本目4点 三本目褒め殺しで外してM(^^;

税制改正要望

税理士会支部の月例会。

毎年この時期、税理士会が出す税制改正要望について支部の意見を取り纏めるので、

その取り纏め案が議題に出されていたのだが、

ちょっと首を傾げる改正要望案があった。

医者の社会保険診療報酬は非課税なので、それに対応する仕入税額控除が出来なくて

困っている。だから、社会保険診療報酬を非課税ではなく免税にしろと。

非課税取引でなく免税取引になれば、それに対応する仕入税額控除が出来て、

消費税の還付を受けられるという話。

それはおかしいでしょう(^^;

消費税は国際的に消費地課税が原則。

国内での消費に対して課税され、国外消費である輸出取引は免税になる。

一方、非課税は、消費税を課すことがなじまないものや政策的な理由などで設けられている

ものであって、社会保険診療報酬もそれで非課税になっている。

つまり、国内での消費である社会保険診療を免税にするのは理論的におかしいわけである。

そういう理論的な部分をすっぽり落として、

仕入れに係る消費税の還付が受けられるように免税にしろと言ってもね...

さすがに、これはどうなんだという意見が出て、

この部分は支部の税制改正要望案から削除された。

他にも首を傾げる改正要望案があったけどね...

申告書の名前のフリガナのところが小さすぎて書けないので、その部分を大きくしろって、

それって、税制改正要望かい?

税務行政への要望じゃないの?(^^;;

なんか、以前から感じているけど、支部の税制改正要望案って、

レベル低い気がするんだよね...(^^;;;

前にもあったな、

確か、「税理士報酬について税額控除(所得控除だったかな?)が出来るように」みたいな
改正要望案で、
さすがにこれも削除されたけど、

税法のプロである税理士は、社会のなかでの適切な税の有り方について建言できる存在

でなければならないと思うわけで、

特定の業界の利益のために税制を改正するよう要望するようなことをしてどうする?

いささか情けない税制改正要望案を眺めながら、

税法のプロとしての自覚と矜持が欲しい気はしたのである(^^;

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     おまえ最近太った?
 

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